発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2005-07-01から1日間の記事一覧

Q1:声に厚みがありません。大きな声を出そうと意識すると、声が高い音を出す準備をしてしまいます。その状態で大声を出そうとすると、のどがしまって、出された声が汚く感じるのですが。

A:最初に声の厚みがでないのは、仕方のないことです。声の芯から線をつくって厚くするというイメージをもってトレーニングしていきましょう。 声の芯の捉え方として、一つはことばから「ハイ」と深いところと頭のひびきを結ぶ縦で捉える方法、もう一つは「…

Q2:「サ行」で息もれする感じになるのですが。

A:「です」「ます」のように、ことば上の問題と、歯並び、あごの形など発声上の問題とがあります。普通の「S」なら、多少の息もれは構わないと考えてください。特に、日本語の場合は、母音で終止するために息もれが目立ちやすいのです。子音で止めて構わ…

Q3:高音に向かうにつれ、お腹で支えられなくなります。胸にも保てないし、低音になると声のヴォリュームが下がるのですが。

A:低音になるにつれ、声が大きくなっていく人は、まずいないでしょう。声を深いポジショニングでとっていくことです。のど声にせず、声の邪魔をしないで巻き込んでいきましょう。のど声にすると、声が大きく聞こえるような気がしますが、マイクには入りづ…

Q4:発声のトレーニングをしていると、のどが痛くなるような渇くような感覚になるのですが。

A:のどが渇くということについては、体質にもよると思いますが、息を吐くという行為は口の中が渇くのがあたりまえです。しかし、渇きすぎたり、無理に声を出そうとすると、声帯が切れたり口の中が切れて血が出たりして、よくありません。唾液は粘着質です…

Q5:声を出していると、体に力が入って力んでしまいます。胸にポジションをとったまま、音を上下に移動できません。

A:力まないように、リラックスしていきましょう。ポジションは、あまり固定して考えなくてもよいです。実際、その日の調子によっても、ずいぶん違うという程度に考えましょう。あまり決めつけずに、声の感覚から判断してください。ことばに踊らされないよ…

Q6:声の判断は、本を読めばわかるのですか。

A:説明されたことばを覚えるためでなく、自分はこうだという判断基準とそれへの確信をつかむためです。ことばは無力で、それにとらわれると害にもなります。ことばだけでは、何も伝わりません。イメージを直すしかないのですが、簡単にイメージを共有する…

Q7:声区の変わり目について。

A:どの部分でとるかということは、難しい問題です。最初はあまり考えない方がよいと思います。少しずつ、深くとれるようになると変わることもあります。早く仕上げよう、音程をとりにいこうなどとせずに、地道にやっていくことです。声区のチェンジを考え…