発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2005-08-14から1日間の記事一覧

Q36.ミュージカルなど動きながら歌うと、きちんと歌えない。

A.たとえば、バスケットで、練習ではシュートが入るのに、試合では入らないというのと同じことです。基本が応用できていない。すなわち、基本がそこまで充分に身についていないということです。ステージでは、歌っているうちに乱れていくものです。ステー…

Q35.声を前にもっていくようにと言われたが、胸の中心で深く声のポジションをとろうとすると、この声を前にという意識と、逆の行動をしてしまう。どのようにこの二つの目標を同時に達成できるのでしょうか。

A.初心者で、ここまで一度に行なうのはまだ無理です。それよりも、一つひとつ、体でよいポイントの感覚をつかんでいくことです。あせらず地道にやるしかありません。

Q34.ブレスのときに肩を動かしたり腹をふくらませたりしないでも、瞬時に息を吸い込めるようになるべきと言われましたが、吸い込み方のポイントが、いまいちつかめません。肋骨がふくらんだり腹が動かないと、息を吸い込んだ感じがしないのですが。

A.普段から腹式で充分に呼吸しているという人はあまりいませんので、いざやろうとすると感覚をつかむまで時間がかかります。腹式のポイントを少しずつ掴んでいくことです。最初は意識することも大事でしょう。(T)

Q33.このごろ「歌の基準」ということばをよく耳にしますが、発声についてなら「正しさ」ということは確かにあると思うのですが、歌については「基準を示す」ということが、何の意味をもつのかわかるようでわかりません。体のついた声と音楽上の最低限の約束事を身につけた上でなら、好きなことを自由にやっていいと思っています。その先にまだ「基準」というものがあると思うと、当てが外れたような気持ちになります。私は、発声のトレーニング以降は、そんなもののないところで歌っていきたいと思っています。

A.好きなことを自由にやってよいのは、別に発声が身についていなくとも、本人の勝手でしょう。発声が身についていたら、どう歌っても歌になるというなら、私が何をどう歌っても歌になるということでしょうが、そんなことは絶対にありえません。そのことが…