発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Q1027.ウォーミングアップをしないときとの違いはありますか。(T072)

A.凝り固まった体から出す声と、柔軟やストレッチをして温まった体から出る声とでは、かなりの違いが出てくるでしょう。肩や腰、ももやふくらはぎなど、自分の凝りやすい部分を日頃からチェックし、自分の体をよりよい状態に導いていくことで、ずいぶん声…

Q1026.どうしてウォーミングアップは必要なのですか。(T071)

A.人間の体というのは、普段自分でも気付かないうちに、力が入っています。それを呼吸の流れとともにほぐしたり、よく柔軟することによって、体を元の状態に戻すわけです。最近では、ヨガだけでなく、マットピラティスやコアリセットなど、激しい動きでな…

Q1025.どのくらいのヒールの高さを履けば、腹式呼吸がスムーズに行なえるか。(T070)

A.目的やレベル、さらに個人差があると思います。女性は衣装(ドレス)などの問題で、ヒールの高い靴や、足を左右に広げられない場合もあるかもしれません。これも女性は開くとみっともないから、前後に開くとよいなど、昔は教えられていました。そういう…

Q1024.声が詰まった感じで伸びがない。(T069)

A.のどがせまいというイメージを、のどをひらく、のどをあけるというイメージに変えていくことです。よい状態、意識しなくても声が前に飛んでいく状態というのは、無意識にのどはひらいているし、身体が解放されているのです。息吐きも詰まった感じになる…

Q1023.寒いときののどのケアについて。いつもうまくいきません。(T068)

A.冬は空気が乾燥していますから、のどのケアは、いつもにも増して充分に行なうようにしましょう。常にのどを乾燥させたり、冷やさないことが大切です。外出時にはマスクを使うのも、のどを守るにはよい方法です。人ごみでは話さない、飲んだら大声でしゃ…

Q1022.お酒や辛いものがのどにどのくらい影響するのか。(T067)

A.これは個人差がありますので、正確にはお答えしかねるところです。その人の体質、体調によっても、また声も気分やモチベーションにかなり左右されます。タバコと同様、ある程度食べものや習慣については、ご自分で判断してください。

Q1021.ことばの最初の出だしの部分が、誰かに話しかけているように、しぜんな入り方ができない。(T066)

A.好感がもてるような、「こんにちは」と「ボンジュール」を言い分けてみましょう。気分やノリが違ってきますね。ことばというのは、その一言だけで、イメージも、その背景も、全く違ったものになるのです。「ハロー」「お久しぶり」では、また違ったニュ…

Q1020.拍の取り方、感じ方を注意されます。4分の3拍子を、8分の6拍子と区別できません。(T065)

A.リズムの感じ方の違いですので、説明だけではわかりにくいかもしれませんが、拍の感じ方やリズムの違いについては、リズムの感じ方に関するトレーニングを参考にしてください。 拍の感じ方が変わると、メロディの流れ方が違ってきます。3拍でとるのと、…

Q1019.フレーズ練習について、もう少し詳しく教えてください。(T064)

A.大きなイメージで、きれいなメロディのラインが描けているかをチェックしましょう。心地よく音色がうまくフレーズ(線)として描けているかどうか、ということです。

Q1018.歌の伸ばすところがフラット気味になります。どうすれば直りますか。(T063)

A.これは息のキープ力やコントロール力、体力の問題もあります。テンションを音の最後まで保つことが大切でしょう。音程を気をつけてみると、音がやや下がった、上がったということがあっても、歌全体からみると、さほど気にならなくなる場合も多いのです…

Q1017.楽典、ポピュラー史を学びたい。(T062)

A.楽典、ポピュラー史やリズムパターンについては、音楽の基礎知識として知っておいてよいでしょう。市販の本・楽典テキストなどを参考に、復習してください。

Q1016.自分の表現とは何でしょうか。どのようにそれをみつけていけばよいですか。(T061)

A.大切なことは、歌でも、詩でもそうですが、それを自分はどういうふうに感じたのか、そして、それをどう相手に伝えたいのか、自分はどう表現したいのか、ということでしょう。その想いの強さの度合いで、歌詞が単に歌詞で終わる人と、言葉が言葉でなく、…

Q1015.歌で聞いているときの歌詞と、実際に紙に書いてある歌詞とのギャップを感じるのですが、どう埋めればよいですか。(T060)

A.言葉にメロディがついたときには、言葉が言葉を超え、深く聴き手の心に、音と一緒に入り込むものでしょう。自分の好きな歌詞を一つ選んで、その1フレーズを読んでみてください。そこでのニュアンス、自分の感じたニュアンスを出せるまでやってみましょ…

Q1014.「ハイ」で声がひずんだり、のどに負担がかかるように思います。どうすればよいですか。(T059)

A.今のポジションで、声が下に押しつぶされたようになっているなら、声にもトレーニングとしてもあまりよいとはいえません。自分に合うキィを見つけるのは多少時間がかかるかもしれませんが、自分のよい状態を取り出して練習することです。もう何音か上で…

Q1013.自分のよい状態がイメージしにくい。(T058)

A.体や声の調子がよく、自分で考えなくても体がしぜんに動いていくようなとき、感覚が冴えていて、自分でも気づかないうちに集中しているときがあるでしょう。そういうときにこそ、自分の状態をしっかり覚えておいてください。

Q1012.よいときと悪いときの差が大きいのですが、よいウォーミングアップの方法はありますか。(T057)

A.声の調子や体調なども、その日その日で変わってくることですから、その辺は臨機応変に、自分に合ったウォーミングアップメニュを試していってください。よいトレーニングというのは、よい状態をキープするためにやるものです。よい状態というのは、最初…

Q1011.ことばの読みをせりふとしてきちんと伝わるように成り立たせるトレーニングを教えてください。(T056)

A.「青い」ということばを、体でひとつに握っていると、連続して言うことで、「青い、青い、青い・・・」と聞こえます。ことばを口の中で作ったり、感覚の中でばらついていると、だんだん「オイア、オイア、オイア・・・」と聞こえてきます。「青い」の「ア」に…

Q1010.どうもことばの切れが悪いように思います。どのようにことばを学べばよいのでしょうか。(T055)

A.言葉が聴き取りにくいようなところはありませんが、ことばがばらつかないように、胸の深いところでしっかり言い切るようにしてみてください。ことばをひとまとまりに掴むような感じです。1フレーズずつ行なうと、自分の言いやすいことば、言いにくいこ…

Q1009.サビの盛り上げ方にアドバイスをください。(T054)

A.曲のサビで盛り上がっていくことは、簡単なようでいて案外できにくいことですが、しっかりと気持ちが込められていると、サビがサビとして届いてきます。よい点は大切にし、さらに強く伝えるためにどうしたらよいかと考えてみましょう。こういう箇所は、…

Q1008.ロックなどでリズミカルなものが苦手です。どのようにリズム感をつければよいでしょうか。(T053)

A.こういう機会に、いろんなリズムの曲にチャレンジしてみると、よい刺激になるのではないでしょうか。演歌や歌謡曲と、8ビートのロックの曲では、やはり曲のビートの感覚、いわゆる歌の「ノリ」が違うわけですが、でもいったんそのリズムが体でつかめれ…

Q1007.「ハイ」というトレーニングとせりふや歌が結びつかないのですが。(T052)

A.声については、しぜんに出せている状態から、少しずつ「ハイ」でできる一番よい声、深い声にし、その声をせりふや歌にしていきましょう。本当に楽しくて、お腹の底から声を上げて笑うときの声を出してみてください。懐かしい人に会って思わず「アッ」と…

Q1006.感情表現ができていないといわれます。どうすればよいのでしょうか。(T051)

A.感情表現は、抑揚をつけることで処理するのではなく、自分の内的変化がしぜんと声に反映するようなことだと考えてみてください。ことばのトレーニングでも扱われています。フレーズの語尾の伸ばし方、間合いが全部同じになっていないか、注意してみてく…

Q1005.プロのようにしぜんに伝わる読み方にしたいのですが。(T050)

A.発音よく、聞き取りにくいところがないようにします。ていねいに心を込めようという動きで、押し付けがましくなく、しぜんなのがよいのです。素直に声にできていることが、好感度につながります。表現としては、読み方の中で読んでしまうところを、もう…

Q1004.声が口の中でこもるのですが。(T049)

A.言葉のトレーニングを積み重ねていきましょう。言葉をひとまとまりにつかんで読んでいきます。このとき、言葉に抑揚をつけずに、体の深いところで無理なく声にできる高さで行ないます。ため息を声にできるくらいのところです。言葉に息がついてくるよう…

Q1003.感情表現と統一感を両立させたいのですが。気持ちと呼吸のバランスについて教えてください。(T048)

A.落ち着いて、丁寧に気持ちを込めていると感じられるようにしていきましょう。好感が持たれます。全体的に歌詞のイメージがつかめると、最後まで違和感なく聞くことができます。表現としては、そこをもう一歩踏み込み、聞き手に先を読まれる間を作らずに…

Q1002.声のチェックのやり方について知りたいのですが。(T047)

A.最初はいろんなことが漠然と感じられ、どうしてよいかわからない状態から始まります。そこから少しずつ声に敏感になっていくような生活をしていくうちに、さらにさまざまなことが感じられ、少しずつ基準の存在が感じられてくるものです。それに伴って、…

Q1001.歌詞のことばがとぎれてしまうのですが。(T046)

A.例えば、「別々の夢」という部分が「べ・え・つ・べ・え・つ・の・ゆうめえ」と聞こえてしまいます。そのようにことばとしてのばらつきが出てしまうのは、ことばをメロディの音に当てて引き伸ばしているためです。すると、本来のことばのニュアンスや背…

Q1000.曲のサビで盛り上がっていく部分は?(T045)

A.パワフルに、はっきりと届くようにします。さらに強く伝えられるためにどうしたらよいかを考えていきましょう。

Q999.音(特に出だしの低音)が不安定に聞こえるのは?(T044)

A.ブレスがまだ浅いためと、口の中でことばを作ってしまい、音に当てようとしているためでしょう。全体的に少しばらついて聞こえてしまうので、出だしははっきりと出すように心がけましょう。

Q998.声や息を深くするには?(T043)

A.体ができていないうちは、息が苦しくなったり、力が入ってやりにくかったりしますが、それをチェックしつつ、続けていくようにしてください。「ハッ」と出すときも、「ッ」で息を止めず、吐き切れるようにやってみましょう。深い息を声にすることによっ…