発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2638.腹式呼吸を鍛えるためには、腹筋を鍛えるのがいいのでしょうか。

A.腹式呼吸と腹筋は直接的に関係ありませんが、ある程度腹筋を鍛えておくことは大切です。腹筋、そして背筋は大事です。定期的に鍛えておくことをお勧めします。 腹式呼吸を鍛えるためには、まず息を強く吐く練習をしていきましょう。腹筋を鍛えることで、…

Q2639.呼吸の練習は空腹時がいいのか、満腹時でもいいのか。

A.基本は空腹時がいいと思います。お腹を使って腹式呼吸をしたり、強く息吐いたりするので、満腹状態では気持ち悪くなってしまうと思います。食後にすぐ、というような満腹状態はできるだけ避けて練習していきましょう。 また空腹すぎて力が入らないという…

Q2636.姿勢をよくして発声練習をしています。本番では動いたり、悪い姿勢でも声を出さなくてはなりません。このままの練習でいいのでしょうか。

A.基本では、姿勢のいい状態で発声を身につけていきましょう。そして基本が身についてしまえば、どのような姿勢でも正しい発声で声を出すことができます。しかし正しい発声を身につけるためには、正しい姿勢で身につけることが必要なのです。

Q2637.声を出す場合の正しい姿勢ってあるのでしょうか。

A.自分が正しいと思っていても、正しくない場合があります。トレーナーにチェックしてもらいながら、その上で、しっかり鏡などで自分の姿を確認していくことが大事です。また声を出しているときだけではなく、普段から姿勢を正していかないと直りません。…

Q2634.他のトレーナの方では、息を吸った後、体は支えるだけで力を入れず、喉に力を入れて発声をおこなうという事を教えていただいています。

A.息を吸った後、体で支えて声を出すということは、どのトレーナーでも共通していると思います。体で支えられていれば、余計なところに力を入れることもなく自由な状態で歌えるでしょう。ただ、「体で支える」ことは瞬時には見に付かず、日々の積み重ねに…

Q2635.レッスン終わってから眠くて仕方がありません。体の今まで使ってなかった部分をつかって酸欠になっているのでしょうか。(そんな深刻な問題ではない、よく眠れて嬉しいです)

A.30分間集中して、体で支えて歌うことや息を吐くことに取り組むと、実は思っている以上にエネルギーを使うのです。酸欠になっていたのかは分かりませんが、いつもは使わない部分を使ったことで体がびっくりしたのかもしれません。眠くて仕方がないとき…

Q2632.ハミングのときに、「少し息が多くて広がってしまっているので、もっと鼻だけにしたい、鼻をもっと感じて」、とのアドバイスをいただきましたが、以前、別のトレーナーの先生に、「ハミングでたまに鼻にかかってしまう時があるので(前すぎるので)もっと上、または後ろを意識して、鼻にかからないように」、とアドバイスをされたことがあるので、鼻を意識するのに躊躇してしまいます。鼻の使い方にもいろいろあるのでしょうか。

A.鼻腔の共鳴を加えていくことで、喉の鳴りだけではない高い響きをつけることができます。そのためにハミングの練習をトレーニングメニューに入れています。ただ、鼻を意識していても、それが低い位置であったり、奥に入ってしまうと、いわゆる「鼻に掛か…

Q2633.顔のあたりで止まってしまっている、もっと広く空間を使おう、開放(解放)しようとアドバイスしていただくのですが、つまり息が、十分前に流れていない、ということだと解釈してよいでしょうか。

A.響きについて考えすぎてしまう事で、硬く停滞した状態になります。針の穴に糸を通すような感じです。丁寧に響きを感じている、というよりも少しおっかなびっくりのような印象を与えてしまう恐れがあります。表現としてそのように歌う場合もありますが、…

Q2630.息を吐くときの意識の持ち方はどうすればよいですか。

A.スタッカートで行う練習が適しています。コツは吸気を少なく、するどく使うことです。(♭∀)

Q2631.実際に舞台などに立つとき、どのように自分の声をモニターしますか。スタジオに入るときや、録音のときなどヘッドフォンなどで大きめに声をリターンしないと歌えません。体に声の出し方が感覚として染み付いているのでしょうか。それとも、大音量で発声するのでモニターがなくても自分の声が分かるのでしょうか。

A.舞台で歌う時は、ホールに反響している自分の声と、通常歌っている時に感じる身体的感覚を頼りにします。ホールの反響だけでは、ホールの大きさや、オーケストラ等の伴奏の音量に左右されて、自分のキャパシティ以上の声を出して、喉を傷める危険性があ…

Q2628.MCとかでは何を話せばよいのでしょうか。

A.・その場で感じたこと。そのまま、アドリブで・自分が普段思っていること、伝えたいこと。・日常の出来事・曲の前ふり、曲に関連した話・曲の説明、思い入れ・ライブ、CDの告知、宣伝曲、MCを含めて1つの物語を作り出していくようにしましょう。(♭∞…

Q2629.声帯をせまくして響かせるというやり方のコツを知りたいです。

A.呼吸をもらさないということが重要です。せまくするというよりは、しっかり声門閉鎖させるという意味です。喉より上で呼吸がながれているかどうかをチェックするようにしましょう。(♭∀)

Q2626.自宅のトレーニングに比べて、レッスンの発声練習は腹筋の辺りが異常に疲れてしまうのですが、これは自分では意識できていなくても緊張しているということなのでしょうか。そのように見える時はあるでしょうか。

A.レッスンでは、力んでしまっているのだと思います。腹筋の内側のインナーマッスルを使っていきましょう。腹筋をリラックスさせて、呼吸に集中していきましょう。(♭∞)

Q2627.リズムを覚える練習と、ピッチを合わせる練習はどのようなことをすればよいでしょうか。

A..リズム…音楽のリズムのみを聞きこむ。そして、それに合わせてステップを踏んだり、踊ってみる。 ピッチ…自分の耳を敏感に繊細にさせて、音を聞く習慣をつくることです。(♭∞)

Q2624.話し声の活用で歌うのですか。

A.声楽の世界では、よく、話し声もレッスンの時と同じように、発声を意識して出しなさいと言われたりします。(流派によってですが…)私も初心者の頃は、よくそうしたものです。そうすることによって、話し声が普通の人とは違う、いかにも声楽を勉強してい…

Q2625.ヴィブラートはあったほうが良いのか。

A.私は大抵「あったほうが良い」と答えます。ヴィブラートが無い声はうまくやらねば突っ張っただけの声になることがとても多く喉への負担が大きいからです。ヴィブラートのかかった声は自然に声帯振動がおこり、均一な声が生まれてくるものです。 しかしヴ…

Q2622.ストレッチについて教えてください

A.まずストレッチの目的ですが、筋肉を柔らかく保ち、怪我などを予防し、血行を促進して健康にも役立つので、是非、日常生活に取り入れることをお勧めします。もともとストレッチは、インドのヨガの中から、柔軟体操に役立つ部分を、万人に判りやすく取り…

Q2623.録音はした方がよいのですか。

A.以前、レッスンや自主練習をノートに記録することをお勧めしましたが、その時に少し触れた、レッスンを録音するという方法は、是非、生徒さん皆さんにお勧めしたいレッスンアイテムです。ノートのお話をしたときに、録音はあまり有効ではないのでは、と…

Q2620.自分に合う高さの曲がわかりません。

A.どの位の音の高さが自分の曲にあっているかどうかは、単純に自分が出せる最高音によって決めればよいという事でもありません。どのくらいの高音が続けて出せるかということもとても重要な要素です。更に言うと、どのくらいの高音まで言葉をしゃべること…

Q2621.深い声に憧れますが、どうしたらそのような声がでますか。

A.バス歌手の録音されたものの声を真似することは、とくに初歩の段階ではあまりよくありません。後々、癖を取るのにとても労力を費やしてしまうことになります。まずは、バス歌手の喉は、サイズが大きく、そのような深みのある声を出すためには喉が恵まれ…

Q2618.喉を下げるようによく言われるのですが、正しいのでしょうか。

A.喉を下げるということだけでは理論的に不十分な箇所が多いと思います。喉を下げすぎることも同時に自然な発声を妨げて、声を出しづらくすることがあります。特に、タバコを吸う人にありがちなことは、フィルターの負荷をかけて息を吸う癖がついていて、…

Q2619.息をたくさん吸ったほうがいいのでしょうか。

A.理にかなった吸い方であれば、ある程度吸ったほうが横隔膜の支えができるので吸ったほうがいいと思います。ただ、上手い吸い方が出来る人というのはかなり発声能力のレベルの高い人です。普通に浅い呼吸しか出来ない段階で沢山息を蓄えようとすることは…

Q2616.ポジションを落とすなといわれましたが、どうすればいいかわかりません。

A.よく、声の響きのポジションを落とさない、といいます。声楽家の中では一、二を争うほど大切なこととして話に出ますが、このことが逆に発声の弊害になる例もまた数多くあります。これは、ポジションを高くしようとする時期があるときに、録音をして声が…

Q2617.声が出ているか自分で判断できますか。

A.発声しているときの舌の形を鏡を見て観察してみることは、発声が上手くいっているかどうかの判断材料としてとても役に立つと思います。発声が上手くいっていない場合は、舌の根元あたりが窪んでいたり、舌の先端がかなり後ろに位置していたりすると思い…

Q2614.個人差の大きい問題だとは思いますが、生理中のレッスン、本番の対処法に関してです。生理中には、歌を歌うのにあたり、体の状態や、体の使い方などに何か変化が起こったり、またダメージはあらわれますか。あるとすれば、それはどのような変化か、また、それに対する対処法があれば教えてください。日々の練習の場合と、本番の場合、どちらも教えていただけると嬉しいです。

A.生理の期間は個人差はあれ、様々な影響があります。もちろん何の影響もないという方もいますが…。生理期間中、お腹や腰の痛みを感じる方は多いです。そのような時、支えのない状態で喉に無理をかけた歌い方をすれば、喉を痛めてしまいます。 練習であれ…

Q2615.練習の仕方について教えてください。

A.ウォーミングアップは、必ず脱力するところから始めてください。スポーツでは鉄則ですが、発声の場合、まだ無理な声の出し方から入る人が多い気がします。イメージのトレーニングから入って、いつもどおりの声が出ていないというときほど冷静に最初のウ…

Q2612.何かの本で歌うときは喉仏を下げて歌えと書いていたと思うのですが、今日自分が歌っているときに喉仏を触ってみたら、うたっている間中ずっと上がっていました。レコーダーで録音したのを聞いてみると、細々とした芯のない声のような感じでした。他にも要因はたくさんあると思うのですが、喉仏が上がってしまっているのも、この要因の一つではないかなと私は思っています。喉仏が上がらないようにするトレーニングには、どのようなものがありますか。また、喉仏が下がった状態と上がった状態では、どのような違いがあるのでしょうか。

A.基本的には喉仏が上がってしまっているときは声は浅いですし、不安定な状態だと思っていただいて大丈夫です。低音域は、喉仏が下がりやすいのでその状態を訓練するのも一つの方法です。ただ、そればかりでないので、トレーナーについて勉強されることを…

Q2613.表現に関して。長時間集中する場面で、上体が力みそうになったときの対処法はありますでしょうか。緊張して表現に意識が集中し切れないときは、体のどこを意識すれば集中力を取り戻しやすいでしょうか。

A.実際に姿勢や上体の力み方を見ないとはっきり分かりませんが、 歌う時やセリフを言う時等、頑張ろうとするあまり呼吸が浅くなり 、胸が上がっていくことで上体が力むことがあります。その時は、一度しっかりと息を吐ききりながら肩、胸を下ろすことです…

Q2610.のどをさげて、お腹で支えるというのが、いまひとつわかりません。お腹で支えるにしも、息を吐いていくとお腹が動くので、支えるのが難しいです。

A.のどを下げる段階として首などの力を入れることはあっても、基本的に首回りが力むというのはよいことではありません。そのために、お腹を使うのです。のどが浮いてしまうのは、お腹の使い方が不十分だからです。 (♭Σ)

Q2611.技術が上がってくると「頭の中に客観的なもう一つの意識を持てる」というようなことを教えていただいたのですが、プロダクション付きの養成所等に通う方々は、すでにその段階になっていることがほとんどなのでしょうか。

A.養成所というのは人それぞれ通う目的が違うからです。単純にうまくなりたいという考えの方もいるでしょうし、プロになりたいが、まず何をしていいか分からないから通うという方もいらっしゃいます。ある程度のレベルの方でも人脈を作る為に通われる方も…