発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Q2760.人の目を見ながら話すことができません、どうしたらいいのでしょうか。

A.まずは緊張を取っていきましょう。目を見ると緊張してしまうということもありますし、緊張しているから目が見れないということもあります。リラックスすることは難しいかもしれませんが、話すことに慣れていくこと。深呼吸をして、意識的にリラックスさ…

Q2761.一日5~6時間、声を出す仕事をしているのですが、どんどん声が出なくなってしまいます。発声の問題なのでしょうか。

A.発声の問題もあるでしょうが、一日5~6時間、声を出す仕事自体が、少々ハードなのかもしれません。本業でなく、本業に悪影響があるのならば、仕事を替えたほうがいいかもしれません。また本業であるならば、続けていけるように、工夫していかなければ…

Q2758.自分では伝わっているつもりでも、聞き返されたりすることがあります。声が小さいからなのでしょうか。

A.もちろん声の小ささもありますが、それだけが原因ではありません。声が小さくても、聞き返されない声もあります。声の大小よりも、声にしっかりとした意志、思いが入っていることが大事なのです。萎縮していたり、緊張していたりして、声が小さくなって…

Q2759.くせをを取って、自然な声にしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。

A.くせが個性になる場合もありますが、くせという以上は自然ではないのでしょう。自然な声、自然な発声、自然な呼吸にしていくことが大切です。のどの力を抜いていきましょう。余分な力を抜いていき、スムーズに息が流れるようにしていきます。またお腹を…

Q2756.セリフの声と普段の声が違うと言われてしまいます。どのようにとらえていったらいいのでしょうか。

A.どちらの声が本来の声なのでしょうか。実際に聞いてみないとわからないことではありますが、セリフの声と普段の声を同じにしていくことは大切なことです。実際、セリフをしゃべっているときのほうが、テンションも高いですし、体も使っていますから、ボ…

Q2757.動きながら、踊りながらセリフをしゃべると、普段のようにしゃべることができません。

A.まずは基本の姿勢を身につけることです。正しい姿勢でひびきのあるいい声を出せる体作りが大切です。動きながら、踊りながらの状態では、息も呼吸も乱れています。この乱れた状態であっても、正しい発声、下半身の安定、上半身のリラックスが保てれば、…

Q2754.テレビドラマ等の役者さんの演技を参考にしてもいいのでしょうか。自分が見てもうまくない人が出ているときもあるのですが。

A.もちろんテレビですから、うまい人だけではなくて、タレント、芸人(うまい方もいますが)、アイドルと、テレビを媒体として活躍されている方たちが出てくることは当然のことです。玉石混合は否めませんが、その中でも光る人を見つけて見ていけば、とて…

Q2755.憧れている声優さんのような声を出したいのですが、どんな練習をしたらいいのでしょうか。

A.真似する前に、まずは自分の幹になる声を作ることが先決です。その幹となる自分自身の声がないうちに、真似に入ってしまったのでは、自分という個性をもった人間があえて声優として活躍する必要はないと思えるからです。しかし練習では真似してみるのも…

Q2752.踊りながら歌うと息が上がってしまい、声が続かなくなってしまいます。

A.まず体を動かさずに、安定して歌うことが大事です。立った姿勢で音程もメロディーも正しく歌えることを目指していきます。この状態が安定してきたら、少しずつ動いてみましょう。踊っているときは、息が上に上がってしまい、胸に力が入ってしまいます。…

Q2753.落語は古典芸能で、話し方にも特徴があり、現代語にマッチしていないと思うのですが、その中で、どのようなことを参考にしていったらいいのでしょうか。

A.まずその特徴的なことば、言い回しに慣れることが大切です。そういった型を身につけるにも長年の修行が必要なのです。自分でしゃべってみればわかることですが、すぐに落語のようにしゃべれないはずです。そういった前提でまずは素直に聞いていきましょ…

Q2750.声を出さない演技の基礎練習方法を教えてください。

A.息吐き、体力作り、等は当たり前ですが、イメージ作りや役作りをしていきましょう。まずは今取り組んでいる文章のイメージ作りをします。声を出せる状態であれば、声を出したことで満足してしまうこともあるかと思いますが、声を出さない演技の基礎練習…

Q2751.小さな表現で気持ちを込めると、声が出ていないような気がするのですが、発声的に大丈夫なのでしょうか。

A.舞台で演技をする場合は、ある程度、声は出さなくてはいけませんが、すべてのセリフを大きな声で出す必要はありません。逆にすべてを大きく出そうとしすぎて一本調子になってしまうのではないでしょうか。しっかり体から声を出すことが意識できれば、ボ…

Q2748.うまい演技って、どんな演技なのでしょうか。

A.演技をしているとは思えない、自然な演技がうまい演技ではないでしょうか。だからといって自然に演技をすれば、自然な演技になるかというと、そうではありません。技術の積み重ね、経験の積み重ね、あらゆることを極めていって、極めつくした先に、自然…

Q2749.ひとつのセンテンス(一文)にこだわってしまい、長文を読むことまでいかないのですが、どういう練習をしていったらいいのでしょうか。

A.両方(ワンセンテンス&長文)を練習していきましょう。一文にこだわって練習することはとても大切なことです。読み方、気持ちの入れ方、ニュアンス等、いろい考えて練習していきましょう。長文といっても、ワンセンテンスの積み重ねなのですから、まず…

Q2746.自分の実力がわかってしまうため、舞台で演じる勇気が出てきません。勇気を出して経験を積んでいったほうがいいのでしょうか。

A.経験は大事です。自分の実力に関わらず、機会があれば、多くの舞台を踏んでいくことをお勧めします。実力をつけるために稽古をしたり、練習をしたりします。もちろんそうした努力は大切なことであり、プロになってからでも続けていくことなのですが、本…

Q2747.真似をするときの注意点はありますか。

A.真似をしたことで自分の個性がなくなってしまうのではないかと心配に思うかもしれませんが、練習の段階では真似をすることはとても大事なことです。また真似をしようと思っても、そう簡単には真似できないと思います。プロが読んでいる30秒ぐらいの文…

Q2744.歌の歌詞を読むとき、その曲のメロディーが思い浮かんでしまい、集中できません。どうしたらいいのでしょうか。

A.曲のメロディー等を知っているのなら、そのメロディーとともに、歌詞を読み込んでいくのもいいかもしれません。また曲を聞きながら、歌詞を読んでいってもイメージがつかめるかと思います。メロディーが思い浮かんでしまい、集中できないということです…

Q2745.笑い声、笑い方のトレーニングってありますか。

A.基本的にはありませんが、笑うためには、本気で笑うことです。これ以外にはありません。そのセリフの状況を把握し、その中で本気で笑うのです。「アハハ」とか「ワッハッハッ」とセリフとして書かれていることもあるかと思いますが、これをまじめに文面…

Q2742.顔で演技をするなと言われてしまいました。どう改善していけばいいのでしょうか。

A.自信がないときに、顔に力が入ってしまったり、やたら手が動いてしまったりします。そして自信をもつためには、今そこにどんな気持ちでいるのか、どんな気持ちでセリフを言っているのか、しっかりとリアルな気持ち作りをしておくことが大切です。リアル…

Q2743.自然に読むためには、覚えてしまったほうかいいのでしょうか。

A.覚えてしまったほうが自然に読めると思います。覚えていく過程で、ただただことばを覚えていくのではなくて、その文章に対してのイメージ、気持ち等を織り込みながら覚えていきましょう。また一度文章を覚える作業をすることで、次に取り組む文章に対し…

Q2741.セリフをしゃべっていると、不自然に手が動いてしまいます。自然な手の動かし方、または直し方はありますか?

A.セリフをしゃべろうとしすぎて、手にも力が入ってしまっているのだと思います。まずは上半身をリラックスさせましょう。普段しゃべっているときに、そこまで手に力は入らないはずです。普段の自然な形を思い出しましょう。また手を意識的に動かそうとし…

Q2740.セリフをしゃべるときのリズムが一定だと演出家に言われてしまいました。どうしたらいいのでしょうか?

A.まずは客観的に自分のセリフを録音して聞いてみましょう。リズムが一定になってしまう現状を把握します。その後、スピードに変化をつけて読んでいきましょう。何度か意識的に読んでいけば、リズムに変化が出てくるはずです。この際も録音して確認してい…

Q2738.なぜリラックスすることが重要なのですか。

A.リラックス自体ではなく、本番に向けて緊張している中で、リラックスしていくことが大切なのです。リラックス方法はたくさんありますが、自分に合ったものを見つけていきましょう。緊張はしたくないのですが、緊張してしまうものです。しかしそれでいい…

Q2739.声を出すこと以外で、集中力、テンションを高める方法(武道等)はありますか。

A.基本的には、本番同様に、声を出している中で、集中力を高めていくことが大事だと思いますが、武道等も役には立つと思います。しかし武道でプロを目指すのではないかぎり、あまりハマり込むのはどうかと思います。イメージトレーニングがいいかと思いま…

Q2736.次の段階(境地)に到達したと感じることはありますか。新しい感覚が出てきた等。

A.まず感度をよくしておくことが大事です。レーダーを張っておくというか、感じやすい状態を常に作っておくことが必要です。この感度をよくしておくことで、自分の小さな変化にも気づくことができます。この小さな変化を見逃さずに、気づき、ものにしてい…

Q2737.体力回復のためには、どうしたらいいでしょうか。

A.病気などで体力が低下した場合、体力を取り戻すには時間がかかります。しかしコツコツとトレーニングを積み重ねていけば、体力は回復してきます。そしてさらに続けていくことにより、体力が増強されてくるはずです。もともと病弱だった人が、トレーニン…

Q2734.感情表現として、ドキュメンタリー(映画、テレビ)を観ることは、いいことでしょうか。

A.はい。いいことです。お勧めします。ドキュメンタリーを観ることによって、自分と別の人の生き方、考え方を追体験し、知ることができます。自分だけの人生では、あまり波乱万丈ではないかもしれませんが、さまざまな人生体験ができます。そうして体験し…

Q2735.表現をするとき、どうやったら人に伝わるかを考えるべきか、自分の思いを突き詰めるべきか、どちらでしょうか。

A.どちらも大切です。「伝えたい気持ち」と「自分の中でのリアルな気持ち」この2つとも大切です。相手を意識して、そこに向けて思いを飛ばしていきます。意識を外に向けて、気持ちを出していくのです。また伝えたい気持ちだけではだめです。自分の中に強…

Q2732.プロになりたいのですが、トレーニングして上達すればなれますか。

A.もちろん上達すれば、プロになれます。しかしプロの方たちはうまいだけでプロになりえたのでしょうか。うまいだけならば、アマチュアの方でもうまい方はたくさんいることでしょう。まずプロになるためには、プロの自覚が必要です。楽してプロにはなれま…

Q2733.アーティストのパフォーマンスから学ぶところは、どんなところでしょうか。

A.まずテンションを見ていきましょう。歌声のテンションの高さ、パフォーマンスのテンションの高さを真似していきたいのです。楽曲の素晴らしさや歌声のよさというものも聞いていきたいのですが、第一は、テンションです。果たして自分がこれだけのテンシ…