2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
A.よく、太ったほうがいい声が出る、といいますが、骨の外に脂肪がたくさんついたところで共鳴が変わるということはありませんし、脂肪が声のエネルギーになることもありません。むしろ、太っていく時期は胃や腸に食べ物がたくさんあることが多く、横隔膜…
A.発声の理論を学ぶということはとても重要なことですが、それと実践することがつながってこなければ結局は意味がありません。いろいろ知識が増えて、口で正論をいえるようになるけれども、実際に声を聴くと全く違う声を出している人は大いにいると思いま…
A.発声法において、バランスということばほど曖昧で、しかし的を射ていることばはないと思います。とても難しいことですが、よい発声に近づくには、バランス感覚というものがとても重要になってきます。つまり、何かに固執するような動きではないというこ…
A.バランスのよい安定した声を得るには、空気の流れが必要です。そして、主に、二つの流れを理解できるといいと思います。一つは喉より上の流れ、もう一つは喉より下の流れです。喉より上の流れが悪くなると、声は詰まりやすくなってきます。ただ、喉の上…
A.いろんな音楽を聴くことは、歌唱や発声にとって大きなヒントとなります。大きなホールの一番後ろで、さまざまな楽器の音を聴いてみると、トランペットやチューバなどの金管楽器、オーボエやクラリネットなどの木管楽器、ヴァイオリンなどの弦楽器など、…
A.パッサッジョでの発声が、声楽発声での大きな鍵を握るということはよく言われます。実際、深い声というものは、パッサッジョで音色が急激に変わる印象を与えません。よくアマチュアの人が「高音を太く出したい」ということがありますが、これはつまり、…
A.声を置きにいってしまって、声が浮いてしまうということは、頭でっかちになっているということではないでしょうか?そのようなときは、スタッカートがしっかりできるかどうか試してみてください。スタッカートは、一瞬の声なので、頭でっかちな点が悪い…
A.ことばを読むことはとても重要です。ヴォイストレーニングで声の出し方を理論的に正しく考えることはとても大事なことですが、それだけになってしまうと、人を感動させることはおそらくできません。機械的な歌や声というものは、人を感動のレベルまでも…
A.特に、喉を傷めた経験や、結節、ポリープなどをつくった経験のある人に多いと思いますが、声を恐る恐る出すようにする習慣や癖がある人は意外と多いように思います。声をそーっと出そうとする意識は、ヴォイストレーニングにとってはプラスになる要素は…
A.よく、息は鼻から吸うのか口から吸うのか、と質問がありますが、常にどちらか一方を使うということは決して無いと思います。両方にメリットとデメリットがあるからというのもありますし、曲中になると、早くブレスを取る箇所は鼻のみだとおそらく追いつ…
A.高いポジションと支えを両立させるためには、喉で気道を止めないということがとても大切になってきます。喉で空気を止めるような感覚になってはいませんか?または、高い点ばかり考えて、喉より下が切り離されている感覚になっていませんか?そのような…
A.必ずしもそうでありません。なんでもそうですが、本物に触れるということはとても大切なことです。今はインターネットなどで世界中の動画がたくさん見れますし、声楽家で一流の人がどのような声を出すのかということを一応耳に入れておくとよいでしょう…
A.舌を上顎につけて口全体の広い出口から息を吐くと、Lの発音になります。このとき空気は表面積の広いところを出口にして出ていくので、声も拡散した響きになると思います。舌と上顎の間の道から息を吐くと、ジーという音になります。このとき、息は狭い通…
A.声を出す練習で、頭で考えてほしい点はもちろんあります。集中力をたかくもって、よいイマジネーションで声を出すことはとても大切なことです。母音の音色に関しても、計算しながら音色をはっきりと出すこと、雑にならないことなどはとても重要です。た…
A.発声がどうやったら上達していくのかということを私なりの見解ですが述べたいと思います。まずは、正しい知識をもつことだと思います。発声の本をいろいろ読み漁って勉強してみてください。読むにあたっては、音声学的に、論理的に説明があるようなもの…
A.声を浮かせないようにしてください。浮かせないとは、おへその下を出発点として声を出す意識を、高音域でも維持するようにしましょう。高音は、パッサッジョを通過する際に一つのテクニックを必要とします。しかし、がらりと発声の仕方が変わるというわ…
A.顎をかなり下げて発声するタイプと、あまり顎を下げないで発声するタイプがありますが、どちらにもメリットとデメリットがあります。顎を下げて発声するタイプは声に奥行きがあり深い音色を形成しやすいですが、声が奥に入りやすく少しポジションを間違…
A.声の響きが高いポジションにあるという事は、決して鼻や頭だけを意識してできるものではありません。もっというと、上のゾーンのみを意識すると絶対に高いポジションに声は響きません。発声のベースとなる中低音域の出し方が定まっていて、そのベースに…
A.ヴォイストレーニングを受けている方に是非お勧めしたいのが、なにかヴォーカル以外の楽器も習得してみるということです。他の楽器を勉強することによって、音楽的なスタイルや表現方法を考えられるようになるといいです。ヴォイストレーニングはやはり…
A.低音域はとてもよい声なのに、高音域にのぼっていくにしたがって音のクオリティが下がっていく人がいます。ほとんどの人がそうであるといっても過言ではありません。高音域で音がやせていく人は、低音のある程度理にかなった発声法をそのまま高音で発声…
A.与えられた環境で、最大限努力することが大切です。いまの環境を嘆くのでもなく、悲しむのでもなく、その中でいかに努力していけるのかを考えていくことです。時間が無い中で、その短い時間の中で、いかに練習していくのか工夫していきます。お金がない…
A.プロを目指す上で、オーディションというものは避けて通れないと思います。そこで、オーディションでの心構えというか、考え方のひとつを述べたいと思います。まず、オーディションというものは必ずしも実力通りの結果が出るわけではないということを頭…
A.セリフは相手との会話の中で、生きてきます。だからこそ、自分のセリフだけにこだわってしまわないように、相手のセリフも覚えていきましょう。相手のセリフを覚えることにより、そのセリフから自分がしゃべるセリフの気持ちを探ることができるのです。…
A.芸事を習う上で、知識が必要なのか、先生やトレーナーについてレッスンしていけば、それでいいのではないか、知識があっても頭でっかちになってしまうだけだから意味がない等々、いろいろ意見はあると思うのですが、やはり知らないより知っていたほうが…
A.まず心底自分自身がやりたいことなのか、本気で取り組んでいきたいことなのか、自問自答しみましょう。みんなもやっているからとか、単におもしろそうだとか、軽い気持ちで取り組んでいませんか。自分の人生の一部、または人生そのものであると思い、努…
A.自分の成長を確認するためには、レッスンや練習を録音して、復習教材として使っていくことが大事です。レッスンしっぱなし、練習しっぱなしでは、現状の自分がどんな状態かわからず、手探りで進んでいくことになってしまいます。録音をして、今できてい…
A.気持ちを込めてセリフを読んでみましょう。そして客観的に聞いてもらうことが大事です。自分では一所懸命に気持ちを込めて、目一杯やっていたとしても、表面に出てきている思いは弱かったりするからです。そして、もし弱いのであれば、何が原因なのか考…
A.<人と比較しない>一流のアーティストを深く知り、自分自身の現状を知っていくことは大切なことです。一流のアーティストと自分を比べ、足りないところを知り、そこに向かい努力していくことは大切なことです。しかしそういった前向きな態度ではなく、…
A.プロであろうと、プロを目指している途中であろうと、常に原点回帰することはとても大切なことです。たとえば「なぜこの道を目指したのか」「どれぐらい好きだったのか」ということをいつも思い出すように努力していきたいのです。もちろんそんなことを…
A.古典というと、クラッシク音楽も古典になるのでしょうか、外国文学でいえば、シェイクスピアやゲーテ、日本でいえば、夏目漱石や川端康成等、でしょうか。落語、歌舞伎、浪曲、能、狂言も古典であり、伝統芸能です。あまり身近なものではないのですが、…