2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧
A.高音域の練習をたくさんやって音域を伸ばそうとしている人がとても多いように思います。そのほとんどが、悪いフォームで喉を絞めて出しているものです。この練習をたくさんやることは、高音が出るようになるどころか、どんどん出しにくいものにしている…
A.胸に力が入ってしまっているのであれば、胸で呼吸をしているのかもしれません。そして胸に力が入ってしまうと、のども近いため、のどにも力が入ってしまいます。このように上半身中心の呼吸をしていると、息はだんだん浅くなってきます。もちろん息も続…
A.あごや舌、口蓋などの不要な緊張で声の色を作ろうとすることは、とても不自然な声を生む原因です。とくに、日本人の歌手が外国人のような響きを得たいと考えたときに、土台がないところで似た響きを作り出そうとしたときに反射的にその様な箇所が働く傾…
A.その人が、ソプラノかメゾソプラノかアルトか(テノールかバリトンかバスか)を決める際には、様々な条件があります。単に高い声が出るから、低い声が出るからという判断材料のみでは決めることはできません。まずは、パッサッジョがどの位置に来るのか…
A.吸気傾向を感じながら息を吐くことは、息を流す上でとても重要な感覚です。声の支えとは、息を下で保持するというか、たくさんでないようにしようとする力のことで、上で外に流れていこうとする力と喧嘩するような感覚になります。支えがうまくいったと…
A.太くて大きく、ダイナミックな声にあこがれることはよいことです。渋くよく響く声も同様です。しかし、これを意識することによって作為的な、癖のある声を出している人がたくさんいることも事実です。この癖を身につけてしまうと、癖をとるのにとても骨…
A.喉から上に余計な緊張を加えないで声を出すということは、喉から下を理にかなった方法で声を出すということに置き換えられると思います。喉から下の状態がよい状態で声を出していると、舌や顎の余計な緊張は自然となくなってきます。また、横隔膜を下げ…
A.口の中は、常にリラックスしていなければなりません。口の中の形によって母音の音色が決まってくるからです。声の音色を変える際に自発的に使ってよい力は、口の中にはありません。上あごから上と、鎖骨から下、それ以外の箇所は基本的に何もしないと思…
A.喉は、皆さんが思っているよりもとてもデリケートなものだという自覚をもちましょう。少しでも声を重くしようと考えたり、日によって微妙な緊張感とバランス感覚が変わるだけで、声を出しやすくしたり出しにくくしたりするものです。なぜなら、声門閉鎖…
A.弱声のテクニックは、プロとしてのレベルを計るひとつの判断材料であると思いますが、弱声のテクニックは、ヴォイストレーニングの初期ではあまり考えないほうがいいと私は思います。弱声やピアノで上辺をなぞって器用にこなす人も中にはいますが、本当…
A.声を喉で詰まらせないためには、体の支えと同時にとても重要な点があります。頭空への通路を空けておくことです。これには、軟口蓋がとても重要な役割を果たします。軟口蓋が上にくっついて口蓋より上に空気が通過する通路をふさいでしまうと、頭部に声…
A.アンジェロ・ロフォレーゼというイタリアのテノール歌手がいます。彼は、イタリア歌劇の黄金時代を担ったひとりのテノールです。もちろん、マリオ・デル・モナコやフランコ・コレッリ、などの歌手よりも派手さや人気はなかったかもしれません。しかし、…
A.できるだけ差をなくしていきましょう。だからといって、セリフをしゃべっているときと日常会話をしているときがまったく同じ声かというと、そうではありません。しかしできるだけ同じ形にしていこうとすることが大事です。まずはセリフ時の声を日常会話…
A.歌っているときの姿勢はとても重要なことはいままでたくさん説明してきましたが、姿勢をキープするということは、悪い姿勢が習慣になっている人ほどとても難しいものだと思います。キープするポイントは、ひとつには、よい姿勢をキープしているときの感…
A.劇場では、役者とお客さんとの距離が離れているので、テレビのように自然な演技をしていては、伝わりにくいということがあります。一番後ろのお客さんにも伝わるように、体全体を使って、大きく演技をしています。また基本的にはマイク等は使わないので…
A.自然に読むということは、意外と難しいことなのです。普段、自然に話しているときというのは無意識に話しているのですが、かなり高いテンションで話しているものなのです。ですから、ある文章を自然に読もうとして、逆にテンションが下がってしまうので…
A.本番に向けて緊張してくるのは当たり前のことなのですが、緊張しすぎるのもよくありません。心境や体調を整えて本番に臨んでいきたいものです。まず練習不足からくる不安を取り除いていきましょう。練習は充分にできていますか?練習不足から不安になる…
A.お客さんの前で歌うのですから、まったく反応を無視して、自己満足で歌ってしまうのはよくないとは思いますが、人前で歌うことに慣れるまでは仕方がないことだと思います。まずは自分が歌っていることに集中していくことです。この集中力が高まれば、お…
A.確かに声はいいのではないでしょうか。声がいいのはとても大事なことです。自分の武器になります。そのことに対しては、もっと自信をもっていきましょう。その上で、表現力を磨いていきましょう。いい声であるだけで満足していては、いい演技はできませ…
A.技術と表現のどちらが大切かということでしょうか。結論はどちらも大切ということになります。しかしプロで活躍している人で、技術的なことを学んでいないにも関わらず、活躍している人はたくさんいます。そういった方は、技術を超えた何かを持っている…
A.安静が一番です。調子の悪いときに無理して声を出すと、より症状が悪化してしまいます。本番等があり、どうしても声を出さなければいけないのであれば仕方ないのですが、そうでない場合は、安静にしていなくてなりません。のどを使ったり、体を使うこと…
A.まずは自分の声を聴きましょう。実際に声を出しているときに聴いている声と違って聞こえるはずです。しかし録音されている声が実際の自分の声です。録音されている声に違和感があるのであれば、もっとこの声を聴いて、実際の自分の声を把握する必要があ…
A.基本的には違いはなく、高いテンション、そして高い集中力で臨むことが大切です。本番だけ違いを出そうとしてもなかなかうまくいきません。練習時から高いテンションで臨み、そのテンションを本番でも出していくことが必要です。練習時には、そのトレー…
A.日本では普段しゃべっている声と歌声が一致している人というのは、外国に比べて少ないのではないでしょうか。また今の若者に比べて、一世代前の日本人の方であれば、一致している方も多かったように思います。普段しゃべっている声と違う声で歌うという…
A.目的を分けて練習していきましょう。呼吸や声のことに集中したいのであれば、音程を気にしないで練習することです。息の流れを感じたり、声のひびきをよくしようと練習していれば、やはり音程は下がり気味になるものなのです。深いひびきを取ろうとする…
A.まず「時間がないから」という言い訳をしないことです。言い訳しても何も始まりません。言い訳をしないで、「では時間がない現状で、いかに時間を作り出し、その中で練習していけばいいのか?」ということを前向きに考えていきましょう。前向きに考えて…
A.自分の姿を凝視する必要はないと思いますが、姿勢チェック、開口チェック、表情チェックのために使っていきましょう。まず姿勢チェックですが、レッスン時に限らず、常に意識することが大事です。レッスン時だけ注意していても姿勢はよくなりません。普…
A.なると思います。息を多く使わなければ、発音できない単語もありますし、また英会話も発音ではなく、発声的なことを重視していけば、より声作りに役立ちます。まずは英語の曲をたくさん聴いていきましょう。ネイティブの声のひびきや息使いを耳に焼き付…
A.のどに負担がかからないのであれば構わないと思いますが、声を出した後に痛んだり、調子が悪くなるのであれば、出し方に問題があるのではないでしょうか。もちろん多少大きな声で発声をすることは大事なのですが、出しすぎもよくありません。声を出すこ…
A.まずは録音することが大切です。録音することによって、繰り返し復習することができます。また録音したものを書き出してみましょう。単に聞いているだけでは発見できなかったことが発見できたりします。また書いている段階で、いろいろ考えが思い浮かん…