発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q4221.教えられることによって個性というものが封印されますか。

私のレッスンは、今も昔も、スタンスは変わりません。初期は表現よりも基礎を、今は、人により、表現を中心にすることもあります。(基礎は、トレーナーがやってくれるからです。この分行体制を無視して、私のレッスンを部分的と思う人もいるので、最近は、…

Q4222.ジャンルを問わずに、いろいろな曲を歌えることは、自分自身のオリジナリティにつながりますか?

A.自分自身のオリジナリティというものは本当に「Only One」の価値がありますよね!たくさんのジャンルを歌うと自分のオリジナリティがなくなるという感覚からの質問なのでしょうか、実は本当のオリジナリティはあなた自身がそれらの曲を歌うというところに…

Q4219.ついているトレーナーは、たくさん教えてくれるのですが、整理しきれません。やっていることができているのかもわかりません。

一般的に、情報も人も考えも方法も、たくさんある方が、多い方がよいと思うのです。しかし、それを整理できないで、いつも迷ってしまいます。ついには自信がもてなくなりかねません。 最初にあらゆることをアドバイスしようとするトレーナーは、未熟でよくわ…

Q4220.本当に生まれたての赤ん坊は、世界中の「声」を出せるのですか。

生まれて間もない赤ん坊の発する、まだことばにならないときのおしゃべり「喃語(なんご)」には、世界のあらゆる言語音声への可能性が含まれています。それが、言語の形成にさしかかると、母語の発音をマスターすることで、他の音を口に出さなくなり、ほと…

Q4217.真似ることでプロになれますか。どのトレーナーを信用したらよいでしょう。

ただ一人から、たった一つの答えを聞いて、それを信じるなら、それはもっとも強力かつ早く、すぐれたことかもしれません。私は情報でなく、それを発する人をみます。 ただ、その人が偉いとか、知名度や実績があるということと、その答えが使えるということは…

Q4218.ミュージカルのように演技しながら歌う時のコツはありますか?

A.音程、リズムは基本的に忠実に歌うほうがいいですが、意識することは「演技」に集中することです。 「演技」経験が少ない場合、どう説明していいのかは難しいですが、相手役がいる場合は相手役との交流を大事にすること、正面を向いて歌う場合は所謂台詞…

Q4215.なぜ、トレーナーは1人でなく何人もつけることを推奨なさっているでしょうか。

たとえば、「どの子音でトレーニングすればよいのか」について、たまたま、この研究所の今のトレーナーでは、結果として10人とも異なる子音を使っていました。極端なケースですね。 あなたは混乱するでしょう。明らかに矛盾する。どれが正しいのでしょうか。…

Q4216.自分の体や気力など状態を客観視するためには?

次の8つを観てください。 体を観る-健康、強靭さ 眼を観る-精神、やる気 姿勢を観る-品格(威厳)、自由度 顔を観る-熱意、テンション 声を観る-張り、健康 話し方を観る-自信、努力 文章を観る-思考、性格 歌を観る-すべて(♭θ)

Q4213.トレーナーによって考え方、やり方が違うので迷います。

A.今の時代、情報はたくさんあります。しかし、それぞれが違うと迷います。ですから、何かを決めたいなら、たくさんの情報をとりすぎないことです。少ない情報しかないと、それで工夫して判断します。誰がよいのか、あまりに偏るとこれも困りますが…。その…

Q4214.声のよい人は、そうでない人と何が違ったのでしょうか。

A.私たちは物心ついたときに、もう発声し、すぐに母語でことばを発音していくために、そこまで細かいプロセスのことを覚えていません。 もとの素材としての発声器官については楽器としての体の構造を知り、呼吸や発声のメカニズムを捉えておくとよいと思い…

Q4211.「できる」と「うまい」は違うのですか。

A.いつも私は、よりあなた自身において、具体的に詰めていくために述べているのです。研究所では個別にしか成立しないと思っているとことろでの個人レッスンで、しかも私個人でなく、何名もの、出自のことにするトレーナーと行っているのは、そのためです。…

Q4212.朗読のコツはなんでしょうか?

A.内容にもよりますが、まず絶対に読み間違いをしないこと。そして読み間違っても、戻って読み直さないこと。戻って読み直すと、聞き手は気持ちが冷めてしまい、作品から意識が離れていきます。 何回も読んで文章に慣れましょう。 朗読の場合、お芝居でいう…

Q4209.トレーナーの資格や得意分野を教えてください。

A.ヴォイストレーニングの分野はとてもあいまいです。それゆえ、トレーナーといっても、専門家という資格も基準もなく、出自もやってきたことも、方法も判断も、知識も理論もそれぞれに違います。一口に声と言っても広範な分野をカバーする(しきれない)の…

Q4210.本当に安定させるには?

A.盲信しないためには、極端なことを体験する必要があります。平衡やバランスを本当に理解するためには、冒険と勇気、型破りのパワーが必要なのです。(♭θ)

Q4207.ヴォイストレーナーは、歌手のバイトとしてよいものですか。

A.トレーナーとしては、表現者として、あまりすぐれなかった人の方が優秀なことが少なくありません。すぐれたフィジカルトレーナーには、アスリートとしての可能性をけがや病気のために、若くして断念した人が多いと思われるのに似ています。 特に歌手では…

Q4208.人の声というのは変えられないもの、変わらないものですか。

A.私たちの声とは、体の一部である声帯から生じ、体に(声道など)共鳴して出てくるものです。ですから、体全体が声を出す楽器ともいえるのです。 すると、体そのものが成長する、あるいは変わるにつれ、楽器としての声帯や、そのまわりが何らかの力(けが…

Q4205.「教えて育つ」と本気で思っていますか。

A.体から考えていくと、声はその人なりのものとして発現していきます。 自分の体と他人の体はとても似ているが異なっています。トレーナーは他人の体を扱います。そこに入り込み、自分の体とのギャップから、それを埋める手段をメニュとして提示します。お…

Q4206.体の動きから心を感じるというのはどういうことですか。

A.次のことを体の動きのなかで心に感じてみてください。じっとしていても、適度に動いても構いません。 1、下から上 2、重いから軽い 3、中心から周辺 4、速さと遅さ 5、熱さと冷たさ 6、緊張と弛緩 どんな動きも捉えるためには、静止する必要があり…

Q4203.現実の表現からみるということが、声にも必要なのでしょうか。

A.演出家や映画監督、出演者といったプレーヤーは、表現の専門家です。その舞台裏がのぞけるのは私の役得です。 優れたプレーヤーほど現実の社会の一般に人の声も問題について、学びにくいともいえます。プロとしてプロに接している人たちは、なかなか社会…

Q4204.心と体の準備をするというのはどういうことですか。

A.私の感覚では、体の動きは体の中心と結びつくと、そこから放射するように拡がります。トレーニングの結果は、自由を獲得してこそ成立するものです。最初は、その人が何をやっても私は待ちます。そこで大切なものに気づいていくことのできる時間と場をつく…

Q4201.声について考えることや、ヴォイストレーニングということの意味や必要性についてピンときません。いつも声について考えることもないのですが、それではいけないでしょうか。

A.声は、あまりに身近すぎて意識したことがないという方も多いでしょう。でも、たまにカラオケで「あの人はいい声をしているな」と思ったり、職場で「あの人は通る声だな」と思ったりしたことがあるのではないでしょうか。ときに大きな声や、普通でない声に…

Q4202.音で表現するためには、どうすればうまくいきますか。

A.ことばは、音ですからそれを口から発するときに、すでに音の動きがついています。ことばにならない声でさえ同じです。 心に何らかの衝動が生じた結果、声が出ます。それが一本の線をとると感情の動きが音として聞こえてきます。発した声に、心が伴うので…

Q4199.レッスンを受けているときはなんとなくできたような気がしても家に帰ってしばらく歌ってみたりすると、なんだかうまくいかず段々声が出しにくくなったり次のレッスンに行くまでに発声が崩れてしまうことをあります。もっとも効果的な練習の仕方はありますか?

A.私はよく生徒さんに鏡を見て練習をしてくださいと、伝えています。うまく声が出せていない時は眉間にしわがよったり、首の筋肉が異常に張ったり、肩が上がってしまったり、身体のバランスが左右どちらかに寄ってしまっていたりします。逆にうまく声が出せ…

Q4200.ことばとのイマジネーション力を高める方法を教えてください。

A.次のようなことをしてみましょう。 1、自分の好きなことばを10個を書き出してみる。 2、そのイメージを30字で加えてみる。 3、それぞれに合う音楽(歌)を思い浮かべてみる。(♭θ)

Q4197.声についてはお医者さんが専門家ですか。

A.今、若い人はあたりまえに、声という分野に入ってきますが、多くの方々(年齢としては上の方もいますが)をみると、私がこれまで試行錯誤してきたこと、迷ったことなどを、先方から話だされて、なつかしくも新鮮な想いに囚われることがよくあります。 声…

Q4198.産声の大きな子は、丈夫な子なのでしょうか。

A.産声は、赤ちゃんが人として正常に生まれたことを示すものです。泣かなければ、逆さにして、無理にでも泣かせるようにするでしょう。これは儀式ではありません。喉につまったものを吐きださせ、気道を通すためです。おかあさんの羊水から体の外に出され、…

Q4195.プロのヴォイストレーナーになるのにどういったキャリアが必要ですか。

A.どの世界でも、10年で一通りみえてくるもののようが気がします。それが体感できるには、更に10年かかります。そこで、私はプロとは20年、短くても15年、できたら25年続いてこそ、その名の最低必要条件を満たすと思ってきました。(もちろん、プロというこ…

Q4196.歌心と言われます。その心はどうして表れるのでしょう。

A.普段、私たちが無意識に話していることばでさえ聞くことをたくさんの経験し、やっと話せるようになるのです。歌でも、聴くことが大切です。聴くことから、口ずさむことへ入っていきます。 それもすべてイメージが大切です。「ジャスミンティの…」と歌って…

Q4193.ことばのレッスンで重視することは、何でしょう。

A.私が重要視していることの一つに声量を出すと言うことがあります。例えばプロレスラーが体が大きくて当たり前力士が体が大きくて当たり前バレリーナが体が柔らかくて当たり前と同じレベルで声を使う職業の人が声が大きくてもよいと思うのです。もしくは大…

Q4194.レッスンでいつも心掛けていることは何ですか。

A.私が自分自身のレッスンとトレーニングに求めてきたことは、次のようなことです。 1、 長時間にみるということ。 2、 多角的にみるということ 3、 飛躍的を求めるということ。 4、 頭を疑い、体を信じること 5、 物事を二種(正誤、よしあしなど)で…