発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-10-02から1日間の記事一覧

Q.ヴォイストレーニングは、どこがトレーニングですか。

A.トレーニングである以上、負荷をかけ、それで器(体、感覚)を大きくします。ヴォイス=声(のど)に負荷をかけるというと誤解の元ですが、声帯筋、のどの筋肉、呼吸筋、体の筋肉なども自ずと鍛えられることになるのです。(♭)

Q.ヴォイトレをしなくても、声について素質と育ちに恵まれたプロやプロレベルの人もたくさんいませんか。

A.すぐにそのようにできる人は、そうしたらよいのです。海外でも日本でも、ヴォイトレなしに一流ヴォーカルとなった人はたくさんいます。私のヴォイストレーニングは、一流の声の持ち主のプロセスを凝縮したものです。そういう人は来なくても、私の述べて…

Q.トレーニング中の人の声は、参考になりますか。

A.ときおり、私はトレーニングのプロセス中の人の声のビフォーアフターを聞かせていました。それはあなた自身の声(のど)とは違うので、参考にしかなりません。しかし、ヴォイストレ-ニングを本格的に行うと、声自体も変わることを知って欲しいからです。

Q.鍛えられた声の見本はありますか。

A.CD、DVDにいくらでもあります。私は今、能、狂言、歌舞伎の演者に接していますが、そこでの第一人者は、声だけでも第一人者です。素人にもその違いは一声でわかる、それだけの声でなければ、どうしてトレーニングの成果といえるのでしょう。オペラ…

Q.なぜ、声が変わらないし、声量も豊かにならないのですか。

A.何よりも、その一声を変えることをやっていますか。これは声域や声量などよりも大変でわかりにくいから、ヴォイトレでも大して行われていません。時間もかかります。しかし、わかりにくいのは低レベルだからです。つまり、トレーニングされた声を示せる…

Q.短期での上達を目的にすべきでないのですか。

A.短期、目先の目的のみに価値をおくと、トレーナー自身が気づかないうちに、いやむしろ、相手のために親切に頑張るほど、トレーニングの大半の問題を刷りかえてしまっていることが多いのです。もっともそれがわかっていても、相手が求めるから、対応して…

Q.理想と現実のギャップはありますか。

A.声域重視(特に高音)の考えは、向こうのすぐれた歌唱をする人のコピーからきたものにすぎません。現に、そういう人たちの目指す理想のレベルの人たちは、何も苦労せず語りかけるように歌っているではありませんか。それなら、まずは語りかけられるよう…

Q.カラオケで上達できますか。

A.今のカラオケは高音やファルセットを、それらしく楽に出せるようにすることにつきます。あなたがしっかりとした声を本当に身につけたいと思うなら、そういう目的には、あまり関わらないことです。それは、結果として、あなたが本当の個性(個声)を出せ…

Q.ヴォイトレの目的のとり方での注意は。

A.トレーニングもせずに、高い声を簡単に出せる人がたくさんいます。できない人がそれを無理に補正することだけに年月をかけていても、どこかで限界になるわけです。できて当たり前、だからやらなくてはいけないということではありません。本当は、できて…

Q.ヴォイトレの目的に対する現実の成果とは。

A.大切なのは、一音でもトレーニングした結果の声が出てくることです。つまり、トレーニングをして、「トレーニングしていない人には出せないレベルの声」にするということでしょう。