発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-10-07から1日間の記事一覧

Q.ヴォイトレという以上、声にこだわりたいのですが。

A.無理な人もいると思いますが、声の力を目指した上でそれがかなわないなら、次善の策があると考えた方がよいのではないでしょうか。ハードな声を最初から否定しているのはよくないのではないでしょうか。(♭)

Q.声を似させるには、顔を似させろといいますが。

A.口内だけのものまねの芸人と、“骨格さえ変える”といわれるコロッケさんのものまねとの違いのようなものです。さらに、ポーカーフェイスで似させる、いっこく堂さんのような人もいます。

Q.真の発声に問われる条件づくりとは。

A.息の深さ、太さ、体の強さ、筋肉、支えの強さなど、体の徹底した楽器化が問われます。 私の述べる「体の楽器化」とは、日常レベルから入り、高度なレベルでは、オペラ歌手や役者などが自分の演奏(表現)能力の限界を体に感じて、体そのものを変えて限界…

Q.歌手もトレーナーも、”まね”から入るときのデメリットは。

A.高い声の人ばかりをまねる傾向が強くなったため、本当の基礎がなおざりになったまま、上辺をとろうとしているといえると思います。

Q.細川たかしさんの高音のよさは、何でしょう。

A.民謡からきたものですが、そのままテノール(クラシック)に通じると言われています。

Q.現代人は体から腹からの声がなくなってきたと思いますが、使えなくなってきていますか。

A.体からの声は、民謡演歌などの音色と共鳴にも通じます。細川たかしさん、前川清さん、石川さゆりさん、坂本冬美さんなどが持っているものも、継承されにくくなってきたように思います。

Q.個性的な声は、時代とともに消滅していませんか。

A.マイクなしには伝わらない声が音響に頼る傾向は、著しくなってきました。声楽でさえ、ドラマティックなイタリアオペラのようなものより、きれいに統一された音声のドイツリート的なものになりました。劇団や声優なども、個性的な音色をもつ人は少なくな…

Q.今、使いやすい声が目指す声ですか。

A.「今、調整して使えるもっとよい声(ベターな声)」と、「今からトレーニングして得られるもっともよい声(ベストの声)」があると、分けています。