発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2014-12-24から1日間の記事一覧

Q.モーツアルトの音楽を聴くと頭がよくなるのですか。☆

A.1993年Nature紙に載って有名になった「モーツアルト効果」、これは、1999年、反論として、検証ののち出たもので、「室内認識のみ効果があるが、それは、モーツアルトの曲に限らない」「聴く人が楽しんでいるときだけの効果」などと否定されています。そ…

Q.呼吸のとき、お尻の穴をきつく締めるように言われました。☆

A.高い声を出すときなどに、そのように言うトレーナーもいます。そんなことでできるようになるなら、そうしてもかまいません。別のところに意識を向けることで、力を抜くことにはなるのでしょう。本当はそういうときにお尻の穴がしまっているのであって、…

Q.なぜ、実体の伴った声が聞こえてこなくなったのでしょうか。☆

A.特に日本で、今、主張や説得に対して、何となく受け入れたがらない風潮が高まっているのを感じます。呼びかけがなくなり、書き込み中心になると、よい方向に行かないのに困ったことです。主体的に発言することと、本当の声は深く結びついているものなの…

Q.伝わる声、伝わらない声は、声量とメリハリの違いですか。☆

A.それもありますが、体がついた声で、私は「肉声」と言っていますが、そういう声をもっているのかでしょうか。そのレベルならもっとも小さな声でも、病気であって息絶え絶えでも伝わります。口先だけの、立板に水のような語りでは伝わりません。

Q.ヴォイトレをビジネスに役立たせるのはおかしくないですか。☆

A.ビジネスのためのヴォイトレ、ということであれば、それなりにメニュやノウハウもつくれます。私は、ど真ん中のヴォイトレが、ビジネスの場に応用できていくことを望みます。「こういうときに、この声を使うとよいので、トレーニングして出せるようにし…

Q.自分の声を認識して、修正するのですか。☆

A.ヴォイトレではそのような手段をとっています。そのようにしか、手順として組めないと思われているからです。私は、フレーズを与え、即興で表現のオリジナリティをみるなかで判断しています。そこによりよいものが出れば指摘します。声というものは、単…

Q.発声法というのは確立しているのですか。☆

A.問うても仕方ないことと思うのですが、発声は手段で、作品ではないので、何かに対してどのくらい使えているかは、目的や専門によっても異なります。その人の声として、そのあり方をみて、その人の声の理想のイメージからズレをなくしていくものですから…

Q.ヴォイトレのなかで、与えられたメニュや方法のよしあしは、どう判断するのですか。☆

A.判断は不要です。私の考えるヴォイトレは、形づくるのでなく、発声への感覚を変えていく、そして、強化し、それに身体が耐えられるように鍛えていくものだからです。そこで強化とバランスという、一見反するものをどう処していくのかが、トレーナーの個…

Q.自分の捉え方が足りないのはわかっているのですが、どうすればいいのかわかりません。☆

A.足りないときは、補っていくか、一度、忘れてみることです。たとえば、習字で字をみて、そのまままねて書いている人が多いのですが、師のそばに行くと、その腕の動きは、空間軸として立体的なものです。かつ時間軸として間、タイミングもみえますね。そ…

Q.ヴォイトレからみて、日本の教育で欠けているものは、何でしょうか。☆

A.「清く、正しく、美しく」の理想は過去のものになりましたが、「正しく」というのは、他の人と同じようにできるように、という形で残っています。そこに過剰な生命力があれば、それを超えていくこともあるのですが、過剰は、正しい=普通、でないので抑え…