2015-03-25から1日間の記事一覧
A.日常の仕事では声を大きく出す機会はどんどん減っています。コミュニケーションツールとしてメールが主になったこともあります。しかし、挨拶やお詫び、励ましや慰めなど、所作、表情に、適切な声が伴うことが、大切なこともあります。いや、もっとも大…
A.すべてのオペラの表現がすばらしいものでしたら、たぶん、全世界のすべての人が毎日、聞いているでしょう。どんなに誰かが感動するものでも、他の人が感動するとは限りません。長く接していくとわかるものもあるし、わかっていく人もいます。そうならな…
A.ヴォイトレの立場として、何でも身につけておくのを勧めています。しかし、それは同時に、なんでもいつでも使うものでないのです。むしろ、やたら使わなくてすむためにヴォイトレで、あらゆる声とその使用について学ぶということなのです。
A.魅力も説得力も、親しくしようという間では、大きな武器です。しかし、そうではない間柄では、人はそれを避けます。そのためのビジネスマニュアルであり、大人の対応でもあるのです。とはいえ、他国からみると、過保護すぎるようなものでしょうが。
A.マニュアル声であっても、そういう一定のサービスを誰にも望むのは、すでに個性を無視して、相手が個別に違う存在であることをよしとしないのです。マイナスをなくす方に厳しいのが、日本のマニュアルです。焼き芋のおじさんが個人の声で売ると、みんな…
A.マニュアル声は、店員の決まりきった言い方、録音された声は、今の焼き芋屋さんの再生音声のようなものといってもよいでしょうか。これは、コスト削減、労力削減とともに標準化、つまり、誰でも平均レベルの応対がすぐにできるようにしようという効率化…
A.人に訴えるものは、育ちや生活の環境に深く結びついているものと、本能的に遺伝として入っているものとがあるように思います。歌や舞台は、日常ではなく、作品です。作品は、人生のピークのダイジェストのようなものですから、より強くも人の心に働くも…
A.1990年代、多くの棋士が「パソコンにプロが負ける日はこない」と言うなかで、羽生善治氏だけが「2015年に」と答えたそうです。そして、2014年、5人のプロと5つのソフトの対決は、4勝1敗、パソコンの圧勝でした。初音ミクの登場で、ボーカロイドはヴォー…
A.今よりは家庭も学校も職場も、声には大きな価値と必要性がありました。挨拶、号令、点呼、高歌、社歌などよく使っていました。返事なども大きな声が求められていたと思います。また、外で遊ぶ子供たちも大きな声を出していました。
A.それは逆で、必要に応じて声は大きく使われてきたということです。例えば、危険を知らせる。動物と同じく、自分の仲間の生命の危機に対して、早く大勢に伝えるのに、声は便利なものでした。人間は共同でさまざまな仕事をします。第一次産業のように体を…