発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.先生には、何かを教わったり、習ったりしたわけではないのに、できるようになったので感謝しています。☆

Q.先生には、何かを教わったり、習ったりしたわけではないのに、できるようになったので感謝しています。☆ A.それはもっとも理想的な学び方だと思います。先生やトレーナーのものでなく、あなたのものとなっているので、すぐに実践に使えるからです。 Q…

Q.もともと歌がうまい人、声がよく出る人は。

Q.もともと歌がうまい人、声がよく出る人は。 A.どのトレーナーについても成果が出て、そうでない人は、トレーナーにつくと悪くなるともいわれます。これも一理あります。しかし、そうでない大半の人には、トレーナー自身の感覚ややり方が、必ずしもその…

Q.トレーナーの皆さんは普段どこで練習されているのですか?

A.自宅で自主トレをしています。町内会の規則で夜9時までは、ピアノなど楽器の練習をしてよい決まりになっているので、一戸建てですが、防音などの対策はしていないので、昼間でも雨戸もカーテンもしっかり閉めて、自主トレをします。レッスン生の皆さんの…

Q.声の病気とは何ですか。

Q.声の病気とは何ですか。 A.代表的な喉の病気は、急性喉頭炎、声帯みぞ(溝)症、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭ガン、声帯麻痺、ポリープ様声帯などです。それぞれの病気については、自己判断は難しいので耳鼻咽喉科へ行ってください。(♭ф) Q.急性…

Q.息を聞くこととは。

Q.息を聞くこととは。 A.思えば、私が歌のレッスンで、最初に提唱したのは、息を聞くということでした。よくみていると、多くの人は、曲の音域の高いところ、大きく張ったところばかり、真似したがっているのです。 しかし、出だしの一声は、高くもなけ…

Q.そちらには、プロや、プロを目的としないと受付けてもらえませんか。☆

Q.そちらには、プロや、プロを目的としないと受付けてもらえませんか。☆ A.生徒さんとしていらっしゃるときは、目的は不問です。うまくてもうまくなくても、ヴォイトレである以上、前の自分より常に進歩していくことだと思うのです。だからこそ、壁にあ…

Q.声立てとは。☆

A.「声立て」(起声、アタック、アインザッツ)とは、発声時の音の出はじめのことをいいます。これは、声門閉鎖と呼吸圧上昇とのタイミングによって、次の三つに区別されています。 1.「息を伴う声立て」(気息起声、H起声)・・・声門が閉じるより前から…

Q.気息音のトレーニングとは。☆

A.息が強いのは、欧米だけではありません。中国、韓国には気息音があります。これは息で強く出したあと、音にするのです。彼らの英語の歌は日本人よりよほどネイティブのように聞こえます。

Q.よい歌とは、なんでしょうか。☆

A.退屈させる歌が続くなかに、衝撃のあるもの、心地のよいもの、生々しいメッセージが含まれているものが一曲入ると、新鮮さを感じます。一曲(噺なら一題)ですが、深い声になりやすいものを選んでください(外国語でもかまいません)。聞いたら、もう一…

Q.真似ることが学ぶことではないでしょうか。☆

A.それを金科玉条のようにいう人たちに反して私が、「真似るな、盗め(入れろ)」と言うのは、真似ることが、安易な誤解を招くからです。教習所で20年走っているから、F1のレースができるなどと、とんでもない誤解をして欲しくないからです。スピード…

Q.声は、いつも出しているのに、なぜ習うのですか。☆

A.習わなくてよいのです。習いたいと思った人が習うのであり、習う必要のない人は、習わなくてよいのです。何らかの使途に対して不足や欠如を感じたら、それを補うために習うのです。(♯)

Q.声と横隔膜のつながりについて知りたい。☆☆

A.声は、はらわたから絞り出します。はらわたは、口の奥のえら、 () サメでは鰓裂での鰓呼吸で、そのエラ孔は、人の喉に名残を留めています。鰓孔を動かす筋肉が、人では顎から下がくびれて、喉仏になりました。喉頭筋も、咽頭から口腔にかけての筋肉も、…

Q.手本をみて、脳で認識して、そこからの指令で神経が働いて、筋肉を動かせて発声すると正されるのでしょうか。☆

A.レッスンを脳生理学的に捉えるとそうなるのかもしれません。手順と考えると、時系列に並ばなくもありません。しかし、できるということは、多くの場合は同時です。発声したものが手順などは関係なく、よくなっていくのです。トレーナーには、手本がベス…

Q.発音を口内の使い方の不充分さでチェックをしたいのですが。☆

A.次の発音のチェックをしてください。 「ぱも」→「ふぁお」になれば、口唇が閉じられていない(「ぱだ」→「まな」軟口蓋が上がっていない、息が弱い) 「だの」→「あの」になれば、舌の先がきちんと上がっていない 「か」→「あ」になれば、奥舌が上がって…

Q.滑舌練習に「タ カ ラ」の音を使うのは、なぜですか。☆

A.最近は「パンダのタカラ」とか「パタカラ」とかが使われているそうです。これは、調音点の違いから、その間を早く動かす、早口ことばのような効果を狙っています。 タ(ダ、ナ、ラ) 歯(茎)音 舌下を硬口蓋へ上げる カ(ガ) 軟口蓋音 奥舌を軟口蓋へ…

Q.喉がいつも渇くようになりました。☆

A.唾液の分泌がわるくなったのでしょうか。唾液は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの大唾液線と、口唇頬粘膜などの小唾液腺から少し出ます。緊張すると自律神経で交感神経優位になり、喉も乾くので、リラックスしなくては出にくくなります。その他、いろんな…

Q.顔をリラックスさせるために、どんな運動がありますか。☆

A.首を回したり、左右に傾げたり、左右におく、前後に振るなどは、すべて表情筋だけでなく、胸鎖乳突筋や僧帽筋、広頸筋などに作用します。あくびして驚いた顔をしたり、くしゃくしゃにつぶした顔もよいでしょう。

Q.「アー」と眉や口を吊り上げて発声、共鳴させるのは、表情筋と関係ありますか。☆

A.口角を上げること、鼻の横から上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋、小頬骨筋、大頬骨筋の順で動きます。口の近くでは、口角挙筋と笑筋です。ついでに「イー」と口を横に引っ張り、「ウー」と突き出してみるとさらに動くでしょう。☆

Q.しわはとれますか。☆

A.しわは、表情筋の走る方向に直角に生じます。よく動かすことです。

Q.顔に表情をつけるには、どの筋肉を使うのですか。☆

A.たくさんあります。口の周りの口輪筋は、簡単に大きく動かすことができます。これを中心にしましょう。 頬筋(きょうきん)、口角挙筋なども使いましょう。

Q.声の表現力に気づくきっかけは。

Q.声の表現力に気づくきっかけは。 A.1990年代に入り、研究所で合宿をやっていたときに、全参加者の歌が、表現として成り立たなかったことがありました。そこで想いをことばで語らせたところ、聞いている側にも、そのモノローグのいくつかにリアリティが…

Q.歌でなく、声の上達というのはあるのですか。

Q.歌でなく、声の上達というのはあるのですか。 A.声楽家で言うのなら、ソルフェージュ、コンコーネ50(発声教本)、オペラの曲と、この3つを進めていくなかでも、基礎から応用の歌唱へいくと違っていくものです。年月とともに上達していくものです。オ…

Q.声が突然出なくなる失語症とは何ですか。

Q.声が突然出なくなる失語症とは何ですか。 A.ことばを発するとき、私たちは、頭の中でいうことを考えてまとめますが、これを内的言語といい、そこから舌や口の方に命令が伝わって、ことばになったのを外的言語といいます。失語症というのは、言語の障害…

Q.声の判断基準とは、何ですか。

Q.声の判断基準とは、何ですか。 A.ひと声の完成度か歌での表現力かにもよります。 ここからは、私の体験もふまえて、声の判断基準をどう得ていくのかについて、述べます。 トレーニングを指導する立場で、もっとも知るべきことは、トレーニングの成果で…

Q.トレーナーの与えるメニュは、すべてトレーナーはマスターしているのですか。☆

Q.トレーナーの与えるメニュは、すべてトレーナーはマスターしているのですか。☆ A.トレーナーやメニュにもよると思います。ジャンル、考え方、価値観もそれぞれです。 できたことしか教えられないとしたら、それは過去の自分の体験だけに基づいているか…

Q.「芝居や歌は、人によって判断が異なるので、多くの人の意見を聞いてみるとよい」というアドバイスをされました。

Q.「芝居や歌は、人によって判断が異なるので、多くの人の意見を聞いてみるとよい」というアドバイスをされました。 A.しかし、プロデューサーや演出家の間でも、大きく見解が分かれることもあり、まして声については、あまり参考になりません。 Q.主…

Q.プロを10年やったのですが。

Q.プロを10年やったのですが。 A.本当の声や歌にしたいと思います。あなたは、何かまだ足りないということを知っている有能な人です。私の方がレッスンで多くを学ばせてもらいました。私のところのトレーナーは声楽家中心ですが、ここで他分野のプロや、…