発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.ヴォイトレで科学的とかしぜんにとか、よく出てくるのですが。☆☆

A.人それぞれ使い方も違うのでしょう。私は、科学などといっても、新しい論文が出れば否定されるもの、太陽が地球の周りをまわっているか、その逆かということことには興味ありません。科学的といってことばは流行のようなものとして、立場上、人にお答え…

Q.歌手の商品化についてどうお考えですか。

A.少し前にあるポップス歌手が生のライブで歌ったが急性声帯炎で声が出辛いのにがんばって歌ったというニュースを見ました。歌手の仕事は歌うことです。それができないのにそれでステージにたつことそのものが、がんばっていて、素晴らしいという評価に繋が…

Q.「あのー」などは、話に入れてはダメなのですか。

A.間投詞というのは、意味があるから生じたものですから、間をもたせる、次のことばを導入しやすくする、聞き取りやすくする、他、役割はあります。それを必要最小限にする、多用するなということです。(♯)

Q.話が退屈だと言われました。

A.録音して聞いてみてください。わからなければ他の人に聞いてみましょう。あるいは、聞かせて横でみていてください。録音されたものは、表情がみえないので、厳しい評価となるでしょう。録画の方が近いかもしれません。(♯)

Q.プロとして通用する声かを簡単に判断したいのですが。☆

A.声の強さ、そこからそれを支えられる呼吸の器がみえるものです。アーティキュレーションのよさなども、表向きですが、実践としての実力の判断となります。(♯)

Q.なぜ、ヴォイトレは、定着しないのでしょう。☆

A.ことばとしては一般化し、ビジネスにまで使われるようになってきたと思います。でも、実質が伴っていないということです。実状は、あまりに曖昧で定義できないのです。役者はことばのフレーズで、歌手もメロディのフレーズで、あたかもヴォイトレと思っ…

Q.歌手より役者の方の声が伝わると思います。

A.歌手は音楽をツールにしています。絶えず他の人と舞台でことばのやり取りをしている役者の方が日常のことに近いということでしょう。よい声の歌手を聞いてください。(♯)

Q.群読の可能性についてお伺いします。☆

A.私は、群読はコーラスよりも声そのものについてはよいと思います。ただ、日本の群読では、ことばの発音と順番と合わせることにしか気がいっていないようで、がっかりします。肝心の声の力がないのです。以前も述べましたが、特に、動き、パフォーマンス…

Q.顎が固いのですが。

A.無理せず耳の下の蝶番をゆっくりとほぐします。顎の開閉は個人差があるので、できる範囲で無理をしないように。しぜんとあくびに。(rf)(♯)

Q.笑い方がなってないと言われました。

A.[M]演技上のこととしてアドバイスします。照れる、恥じる、嘲る、卑屈に、侮辱する、示威する、友好的に、内輪向けに、純粋に、ためらいがちに、などシチュエーション別にいろいろと試してみましょう。(♯)

Q.歌う声と話す声は違うと思いますが。

A.何回も述べてきましたが、同じ違うという基準は、人によるとも思いますが、私は一貫して、ヴォイトレとしては、共通の立場です。歌は高音―音程、リズム、伸ばすなど、声の応用として位置づけています。例えば、フランク・シナトラの歌う声と話す声はどう…

Q.ベルディングは発声法としては否定されているのですか。☆

A.声楽からポップスをみると、高音域の共鳴での無理を感じるケースがあります。喉や胸のポジションに固執しているのが心地よくないのでしょう。現実に、そういう歌い方をする一流の歌手もいるので、否定しても意味のないことです。声楽、ポピュラー間の問…

Q.スタジオやホールの状況で、声の響きが変わるのですが。

A.マイクを使ったときは、PAでの調整にお任せとなります。モニターの返りは大切です。使わないときは自分の感覚をいつものベストにしましょう。客がたくさん入るだけでデット(特に冬は厚着をするので)になります。天気や湿度でも変わります。 それゆえ…

Q.顔の表情がないと言われます。

A.毎朝マッサージしましょう。顔の筋肉を額、眉、まぶた、頬、顎と一つずつ順に動かしてみましょう。(rf)

Q.トレーナーの反応がとても気になります。

A.トレーナーの目をちらちらみる人がいますが、どちらもよくありません。姿勢にも悪いです。トレーナーにどう思われているかより自分でどう感じたのかを大切にしてください。その実感があった上に、トレーナーの見解を参考にするようにしてください。(♯)

Q.正しく伝わるようにせりふを言うのは。☆

A.発音の問題よりも、イメージに入り込むことです。それぞれの単語には発音やその組み合わせからイメージがあります。それを表現することです。声、発音、ことばを発すること自体にこだわり、楽しんでください。(♯)

Q.正しい声は一つではないのですか。

A.正しい声が一つであれば、人間の社会のピークをダイジェストしたような芝居の世界は成立しにくいでしょう。(♯)

Q.歌唱や朗読の際の導入時の表現に関するコツはありますか。

A.直接的な表現テクニックの話ではないのですが、演者本人の内面的な準備やエネルギーにも関わるものなので覚えておくといいと思います。通常、詩や読み物、独白の台詞などは最後の2行に「言いたいこと」が凝縮されているといわれています。つまり終盤の文…

Q.ヴォイトレは、心理やメンタルから入る方がよいと思いませんか。

A.そうなるとクリニックやセラピーのようになります。そういう専門家の扱うところに、安易に関わるべきではないと思います。原則として、ヴォイトレはイメージを介して体を通してのアプローチに留めることです。(♯)

Q.気力と熱意を目一杯、使うのですか。

A.そうであっても、それが気負いすぎて体の歪み、力が入りすぎたり、無理な声に表れてはよくないのです。クールにスマートに、そして情熱的にやりましょう。(♯)

Q.いつも上達しているか、正しくできているかで迷います。

あA.あまり気にせず、自分がより進歩しているかだけをみてください。(♯)

Q.お腹から笑ったことがありません。

A.お腹から笑っている人を映画や芝居などで見つけてください。声は出さなくてよいから、そっくりまねてください。全身を動かし表情も使うのです。クラウン(ピエロ)のように。そしていつか、声をつけていってください。いつも、1.5倍か2倍で笑うように、…

Q.ハードトレーニングをヴォイトレに望みます。

A.体育会系の人には苦しく痛く辛く、汗をかいた分、上達するイメージを持っていることがあります。それは必ずしも正しくはありません。私が考えるに、そのことでかなりの成果が上がったとしても、何割かの無駄、無理があります。体をこわすリスクもありま…

Q.考えすぎるとよくないから、メモはとるなと言われました。

A.メモをとると、集中しないとか、安心してしまい体が覚えないとか、考えるトレーナーもいます。ヴォイスレコーダーも禁じるトレーナーもいます。私はけっこう自由にさせています。メモをとらずに集中したところで、考えなくなるともいえます。どちらにし…

Q.声による感情の浄化は、演技に有効ですか。

A.浄化となると、個人的な問題として、ヴォイトレでは扱わないようにしています。本人からそれを感じたり、お客が感じたというのならかまいません。意図して組み入れるのは気をつけるべきだということです。(♯)

Q.失業したら声が出なくなりました。

A.失業によって心身がそれまでと同じように働かなくなり動かなくなったところでの一例です。悪循環にならないように、呼吸、発声、ことばを怠らず、以前と同じくらい毎日使うようにしてください。(♯)

Q.腹から笑えば下手なヴォイトレよりよいとありました。

A.これは、私が最初の本で述べたことが一人歩きしてしまったようですが、ヴォイトレ本で、ヴォイトレよりよいといったわけです。あとで会うことになった巻上さんは、そこを読んで信用できると他書に推薦してくれました。 笑うことで、あご、口内、舌、胸、…

Q.家族の影響は大きいのでしょうね。

A.身近な人は、よくも悪くも最大の教師であり、あなたもその一員、影響を受けているはずです。ヴォイトレで自分を知るのに、家族の声をチェックしてみるとよいと言っています。似ているところ似ていないところもあるし、兄弟でもまったく別タイプもいます…

Q.周りのできごとは声に影響を与えますか。

A.少し驚いたこと、悲しいこと、嬉しいことで、呼吸も声も変わります。周りの人の声の変化にも学んでください。(♯)

Q.声のワークショップで、パニクって感情がコントロールできなくなりました。

A.そのようなことはヴォイトレとしては範囲を超えていると思います。昔グループで、山城組の「恐山」を使っていましたが、あるとき影響を受けすぎた人がいて、使用をやめました。(♯)