発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-03-06から1日間の記事一覧

Q.なぜ、日本語の子音は、子音+母音なのに濁らないのがあるのですか。

A.少し混同していますね。母音はVで子音はC、日本語では、アイウエオがV(母音)で、それ以外は大体がC(子音)+Vです。ンは単独のCです。詳しくは、音声学を参照に。(rf) C(子音)には、有声音と無声音があります。濁るのは有声音(G、Z、D、B)…

Q.口承は、伝える人によって変わりますが、書物では、文字として正しく残るのではないでしょうか。☆☆☆

A.私もかつて、そう思っていました。歴史でも史料では何よりも目に見える証拠能力があります。伝言ゲームはメモ一枚で成り立たなくなると本に書いたこともあります。 しかし、今、考えると、書物こそ、書き手が都合よく正当化して書き換える、あるいは、考…

Q.絵や言葉の本物とは何でしょうか。

A.ただ美しいだけ、なでているだけ、時間が平面的かつ単調なものでは、気なぐさめになりかねません。いわば、世界の構成や構図を把握し自然を造形化して美するほどではないように思います。(♯)

Q.トレーニングのメニュへの取り組みについて、思うことはありますか。☆

A.固定するよりも変化していくことが大切です。自分でつくり変えているつもりでも、つくり変えられていくものです。つくり変えるよりも、つくり変えられることが重要です。(♯)

Q.オリジナリティをどう判断しますか。

A.個別のオリジナリティとしても、私が聞くときは、私との関係でつくられます。それが単に私なのか、他の誰かなのか、その彼らにとって誰を代表しての私なのか、それが作品を聞くスタンスです。(♯)