発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-03-14から1日間の記事一覧

Q.リズムがイマイチと言われます。何が悪いのでしょうか。☆

A.声が大きいのは「しっ、声が高い」とたしなめられます。けっこう用語は混同されています。ピッチというと、音では高い音ですが「ピッチをあげて」はペース、テンポですね。トーンというのも、ハイトーンはhigh noteの意味でしょう。リズムとなると、「リ…

Q.母音の発音が悪いと言われますが、はっきりと正しいといえるものはあるのですか。☆

A.母音は、気分、感情も出しますから、長く響かせるとわかるようにけっこう曖昧です。アイウエオというのは、日本語での認識で、その境界も、かなりボーダーレスです。舌の位置、盛り上げ、動かし方で、およそが決まるのですが、言語によって母音の数も違…

Q.音の高さは呼気を強くして(吐く量で)声帯を速く振動させるのですか。☆

A.はい、それともう一つ、声帯の軟骨の間を結ぶ筋肉を動かし緊張させてつくることもできます。この筋肉は息を吐くほど動くのではなく、小さな声で急に変えたり高くしたりできます。あまり強くするとコントロールしにくいでしょう。歌では、主に後者で調整…

Q.フランスでは、国立劇場の発音が手本と聞きましたが、ドイツはどうですか。☆

A.「ドイツ語舞台発声」という舞台での発音の本があり、それを1922年「ドイツ語舞台発声指導、標準発声」として、ドイツ語の模範とされたようです。(♯)

Q.野外での声についての変革はありましたか。☆

A.1928年、ノイマンがコンデンサーマイクCMV3を開発しました。演説にはうってつけのマイクでした。声が届くことにおいて、メガホン、ラウドスピーカー、ラジオなどの発明は歴史を大きく動かしたのです。(♯)