発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.歩くのと自転車とどちらが、運動としてよいのでしょうか。

A.カロリーの燃焼でしょうか。同時間でみるなら、自転車の方がよいのですが、同じ距離なら時間は短くなりますね。早く歩くのが一番よいことでしょう。(♯)

Q.一日一食と何度も分けて食べるのとどちらがよいでしょうか。☆

A.よく取り上げられているテーマですが、本人に合った方でよいでしょう。それも本人の判断でよいでしょう。それで迷うなら、それぞれの考え方を支持する先生の論を比べて納得のできる方から試してみてください。あなたの体です。(♯)

Q.ステージ前には、バナナですか。☆

A.バナナやオートミールなどは、消化がよいので炭水化物を摂るのによいのです。マラソンのような長時間のステージならよいと思います。(♯)

Q.ビタミンCは、インフルエンザによいのですか。☆

A.ビタミンCなどは抗酸化サプリメントで、フリーラジカルの撃退に効果があります。でも運動でも補えるのでサプリは必要とはいえません。むしろ、サプリを摂ることで身体の自浄能力を衰えさせるようなことも言われています。食事から摂ることをお勧めしま…

Q.骨密度が気になりますが、発声に関係しますか。☆

A.骨格としては、女性は17歳、男性は19歳くらいでできあがります。あとは、劣化していくのですが、負荷がかかると筋肉量が増え、骨も強くなります。走ったり飛んだり、適度な衝撃を与えることや筋力トレーニングで骨のミネラル密度は上がります。(♯)

Q.テロメアが短くなると老化するそうですが、どう防ぐことができますか。☆

A.運動することで、血管、筋肉、脳、その他の体や心を健康に若く保持できるということの一つの指標として、染色体の末端のDNA複製に関わるテロメアの長さが研究されました。そして2009年、ノーベル賞授与となりました。どうであれ、運動によって細胞の…

Q.メタボでは、活動するのによくないのですか。

A.体型や体重よりは、日常生活、運動によるところが大きいようです。肥満であってもいろいろとあるということです。生活の質の問題です。(♯)

Q.緊張するなら、舞台や練習前にご飯をとらない方がよいですか。☆

A.食べ物は、一口くらいであっても、腸にいくには1~2時間、日頃動かない人では、3時間くらいかかるそうです。排出には1~3日かかります。緊張するのなら、ステージの3,4時間前には食べて、早めの消化を心がけましょう。消化には時間のかかる食物繊維、脂…

Q.水をたくさん飲むとよいと聞いたのですが。☆

A.大量の水を急に摂ると、低ナトリウム血症になります。水中毒ともいいます。その名の通り、血中のナトリウムの濃度が薄くなりすぎるのです。それを脱水症状と間違える人も少なくありません。さらに水分を摂ってはなりません。(♯)

Q.笑った口がよいと言われました。☆

A.笑うと口が開いて軟口蓋が上がり、口輪筋が伸びると同時に舌(胸骨舌骨筋)が喉仏を下げるので、口内の空間が広くなるからです。(♯)

Q.喉が乾燥して水がないときは、どうすればよいでしょうか。☆

A.リラックスして口や頬の運動をしましょう。あるいは、ポカーンと口を開けてみましょう。すると唾液が出ます。大唾液腺の耳下腺を触ってみてもよいでしょう。あご骨舌を押さえて指で左右のおたふく風邪で腫れるところを触ってみましょう。それでだめなら…

Q.加齢は、声の力を下げますか。☆

A.年を経ることは、アスリートなどには致命的なことと思われてきました。しかし、芸術畑では、大器晩成型もいます。パフォーマンスの型によっても違いますが、多くはモチベーションや気力、体力にもよるものでしょう。スポーツでさえ、今は、かなりの年齢…

Q.仕事が忙しくてヴォイトレに励めません。

A.では、仕事がなければ励めるのかというと、必ずしもそうはいえないと思います。文武両立と同じように仕事へのモチベーションが少ない時間の練習の質をアップさせることもあります。もっと練習したいというハングリーさがあるくらいでちょうどいいのです…

Q.プールに行くのは、発声によいことですか。

A.水泳や水中エアロビクスのような水のなかでのエクササイズは、水圧、浮力、水温(温水)のために、陸上の運動よりも効果が大きいとみる人もいます。高齢者などに勧められています。特に痛みのある人にはよいと思います。ただし、発声には必ずしも適して…

Q.うがいは、ヴォイトレになりますか。☆

A.常識的にはなりません。最近、いろんな健康法やリハビリ法などと歌唱やヴォイトレが結び付けられていて、やや違和感を覚えることがあります。それぞれの専門の方法があるとはいえ、すべてにボーダーレスなのが心身ですから、自分に合う方法を取り入れる…

Q.表情トレーニングは、声に効果があるのですか。

A.ヴォイトレは、発声のための基礎で、うまくいかないところを補強します。ですからメニュにも、柔軟体操や表情筋、口や舌やあごの運動まであります。 本当は、歌唱や演技で充分に豊かな表情(とはいえ、一般の人には日常行っていることよりかなり過剰なあ…

Q.発声のとき、むせるのですが。☆

A.むせるのは、気管にものが入ったときです。食べているときにでなく、レッスンの時にむせるとしたら、唾液が入ったのです。喉仏が上がり、気管をフタする咽頭蓋が間にあわず、気管に入ってしまったのを出すためにむせるのです。これは誤飲に対する咳嗽(…

Q.感情表現で働く筋肉を教えてください。☆☆

A.笑うとき-口角挙筋(口輪筋、唇の両端-目尻あげる) 怒るとき-咀嚼筋、口角挙筋を頬骨方向へ 口角下制筋を舌顎角(いわゆる、えら)に。 胸鎖乳突起筋(いわゆる、すじ)も出ます。 泣くとき-顎二腹筋(あご底)の収縮、口角下制筋引き下げ。 舌を引…

Q.歌うと、ほうれい線を消せますか。

A.表情ということでは、消すことよりも出す方がよいと思います。(♯)

Q.レッスン以外、自主練習を禁じられているのですが。

A.そこにも一理あるわけです。これは、体の条件が満たされ、感覚だけのレッスンの場合に限りますが。本当に学べていくと、あなたの練習は100回歌って1回聞いていたものが、100回聞いて1回歌うように変わるはずです。(♭)

Q.ヴォイスレコーダーを有効に活かすには。☆

A.次のように練習の音源を編集して、適時使うことを勧めています。 1.自分のベストプログラム これを聞くのが、不調のときに抜け出すのに、これほどよい見本はありません。自分の声であり、一度は自分ができたことなのですから、よりよいものができたら…

Q.客観視しにくい声に対して、もっとも役立つツールは。

A.ヴォイスレコーダーやビデオカメラです。プロと自分の歌を飽きるまで、比べて聞いてください。レッスンでも必ず録って聞いてください。また、自分の声の中にも、プロと同じように、読みとっていきましょう。(♭)

Q.プロとの差をどうみるのですか。

A.プロのワンフレーズにおける表現、表情、動き、心配りに比べて、あまりに雑で適当というのをわかっていってください。わかったら、それを埋めていけばよいのです。「プロのように」というよりも、自分自身のものを繊細にていねいにしていくことです。イ…

Q.上達に行き詰まりを感じています。☆

A.完璧なワンフレーズとなるまで、自分自身で納得していくまで、デッサンを何百回と試みてください。 ゴルファーでも、何十球も真剣に打ち、そのうちの1秒をコマ割りでスウィングのチェックをします。あなたもそのくらいの厳しいチェックを心がけてくださ…

Q.ヴォイトレは、虫歯予防になると聞きました。☆

A.はい、虫歯だけでなく、口臭、歯周病、そして、そこからもたらされる糖尿病、動脈硬化、メタボも予防できると思います。口を動かすことで唾液が増えると、それだけで口内のPHが酸性になるのを防ぎます。しかも唾液には炭酸、重炭酸、リン酸、カルシウ…

Q.ガムは、喉の渇き防止やあごの運動によいですか。

A.まず、アメと同じく甘味料、砂糖が入っているものは勧められません。噛むのが好きな人には、ストレス対策にもなりますし、たばこの代わりにもよいでしょう。しかし、好きでないのに噛むのは、緊張を生じるので勧められません。(♯)

Q.なぜ、発声で喉仏も動いてしまうのですか。☆

A.元より、喉は発声のためにあったわけではないのです。喉仏、咽頭が動くのは、風邪で喉が痛いときにものを飲み込むときに感じたことがあるでしょう。あるいは、喉につまったり、熱いもの、冷たいものが食道を通って胃に入るまでの動きも感じられますね。…

Q.発声によくない副作用のある薬は何でしょう。☆☆

A.発声のなかでも、ストレートによくない状態は、ドライマウスです。花粉症対策の薬、風邪薬などでも喉が乾燥することはよくあります。睡眠薬、抗うつ剤も高血圧の人の降圧剤もそうです。眠くなるものが多いのは、体を休めなくては病は治らないのですから…

Q.病に触れられることが多いのは、発声のリハビリを行っていらっしゃるからですか。

A.声は、口や喉、鼻を扱うことになります。特に、病院の紹介、また耳鼻咽喉科や音声クリニックからいらっしゃる方には、メンタル、フィジカルに加えてリハビリに近いことにも入らざるをえないのです。つまり、研究所では、言語療法や理学療法なども踏まえ…

Q.唾を飲み込むときに動くのが喉頭ですか。☆

A.軟口蓋が上がり、鼻咽喉(口-鼻の通り)をふさぎます。舌骨が一度上がって喉仏も上がり、そして、下がります。前は唇、口内奥の上は鼻咽喉、舌は気管がふさがります。そして内圧を高めて、次の動きに導くのです。(♯)