発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-03-27から1日間の記事一覧

Q.声の音楽性については、どう見ていますか。☆

A.音声を楽器レベルで使おうとするのが、ヴォイトレの目的です。歌詞やストーリーにあまりに重点がおかれると、音色とフレーズのデッサンという音楽的奏法への関心が失われます。ただでさえ、日本人は詞やことばに傾倒しやすいです。その上、欧米から近代…

Q.声から音楽、歌の器を大きくしたいのですが、アドバイスをください。☆

A.最初に、そういう人たちを目にして私がレッスンに取り入れたのは、大曲(声域や声量において、素人離れした歌唱力を要するもの、必要性を高めることができる)でした。「コンコーネ50」といった発声教本とともに、「イタリア歌曲集」、さらにナポリ民謡…

Q.イタリア語歌唱は「歌詞やストーリーや意味が、わからなくてよいどころか、わからないからいい」というのは、どういうことですか。

A.音色やフレーズ(節回し、メロディ、リズム)から推察し、感じていくことを求められるからです。それこそが演奏、音楽の世界なのです。一見、逆のようで同じこととしては、歌詞を全てわかりすぎているからよい、というのもあります。落語の定番の噺のよ…