発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

☆Q.日本人は強い息が吐けないのですか。

A.日本語は母音中心、あまり強い息は必要ありません。むしろ、息を吐きすぎるとノイズと認識されてしまいます。私は昔、ラジオに出たときに、吹かない(息を強く出さない)ように気をつけていました。「英語耳」(アスキー出版)の著者、松澤氏は、英語でsの…

Q.声がでれば方法は問わなくてよいのではないですか。

A.結果的に声がでれば何でもいいと思っています。人によってはマスケラを意識するようアドヴァイスもしますし、鼻に集めてという人もいます。喉を下げるようアドヴィアスもしますし、呼吸、顎の位置、発音、支えでもアドヴァイスします。 しかし、問題は単…

Q.声楽の方法はポピュラーに使えるのですか。

A.一言で声楽といっても、実は専門としていてる分野で発声の考え方は全然違ったりします。声楽家すべてが同じ発声法をもっているということは絶対にありません。おそらく、息の吸い人、おなかの使い方を含め意見が分かれることが多いです。 ポップスの歌手…

Q.胸をはって歌うのは、歌の時にはいい姿勢なのでしょうか。

A.子供のころから、私たちは「いい姿勢をしなさい!」と言われると胸張り出し、まるで背骨まで反るかのような姿勢を作って背筋をピンとしていたことを思いだします。歌の時も、ついつい猫背で歌うのは良くないと思い、この「いい姿勢」をしている人が多くい…

Q.情報を伝えるのに、特に注意することは何ですか。

A.他人の言葉や本の引用データなどは、確実に使えるもの以外、使わないことです。自分で確証をもっているということです。自分で調べたり、実際に見聞きしたものでなくては、そうはなりません。聞いている人の中に、必ず自分よりもそのことについて詳しい…

Q.よい話し手とは。

A.よい話し手とは、たくさん話す人ではなく、相手をたくさん話す気にさせる人です。話せなくて損するのではありません。話さなくて、たくさん聞ける人が得なのです。(Э)

Q.聞き上手になるには。

A.聞き上手は、いつも「なるほど」という相づちと、的確に疑問を聞き返す態度で、相手がますます熱心になるように話を引き出します。つまり、理解し、共感を示し、次の話を聞きたいと表現したのです。これらは、目(アイコンタクト)、リアクションのしかた…

Q.ヴォイトレのもっとも簡単な入り方は。

A.笑い声をあげましょう。愉快に楽しく振る舞うと、よい声になり、魅力的になれます。 日本人は、欧米人などに比べて、表情が乏しく、声の変化も少ないのです。もっともっと顔、そしてそれに伴う声の表情も豊かにしましょう。(♭б)

Q.世界で一番よい声になりたい。

A.「声がよい」というイメージを叩き込むと、おのずと私たちは、そうなる行動をしはじめるのです。すると、よい声をもっともっと使いたくなるでしょう☆。 いい人に会ったらまた会いたい。いいところに行ったら、また行きたい、いい思いをしたら、またやり…

Q.声をよくするための考え方は。

A.そのためのワード(呪言)をあげておきましょう。 すごくいい声 気持ちいい声 人生をよくする声 リッチな声 品格のある声(♭б)

Q.声の表現と息とは関係しますか。

A.あまり強い息を必要としないのが、日本語です。しかし、それでも本当に強く人の心に訴えかけるときに、表現上、息は欠かせません。芝居などをきちんと成り立たせるためには、なおさらです。世界の一流のアーティストの歌声にも、息は強く入っています。(…

Q.声の深い役者はいますか。

A.黒澤映画に代表される三船敏郎から仲代達矢にいたる面々、日本では、アクション出身のスター(千葉真一、真田広之など)に通る“深い役者声”が多いように思います。そこでは、息の音が強く聞こえています。(♭ф)

Q.息の表現力とはどういうことですか。

A.私たちの遺伝子のなかには、息を弾ませて伝わってくる声は、「無視できない報せである」ということが入っているのでしょう。走ってきて、肩で息をして、息絶え絶えにいうような朗報、悲報は、そのような息とともに伝えられることが多かったからでしょう…

Q.いつも考えすぎるといわれるのですが。

A.レッスンをしていても考えすぎるタイプの人とそうでない人がいます。考えることは悪いことではないです。しかし、考えすぎて思考が止まるのはだめです。中にはレッスンに来ているので自分で自分をレッスンしているような状態な人もいます。 今自分が考え…

Q.ビブラートについて教えていますが。

A.声楽のプロの養成機関に通っていたころ研修所の主任があるソプラノ歌手にこう言っていました。「ビブラートはかけて歌いなさい」 声の揺れとは違います。演歌のこぶしとも違います。 ビブラートです。 たくさんの歌い手たちと出会い、たくさんの人と接し…

Q.鼻声で悩んでいます。

A.風邪や鼻風邪や、花粉症などのアレルギー性鼻炎になっていると、どうしても鼻声になってしまいます。もちろん、なるべく早く対処して(処方薬や市販薬を使うなどして)、鼻を治すべきですが、ヴォイストレーニングを受ける、あるいは、声を使ってお仕事を…

Q.見出し、サブテーマの働きは。

A.聞き手にとっては、見出しがガイドラインとなります。知らない物語よりも知っている物語の方が読みやすいのと同じように、あらかじめ見出しを知っていると文章も話もわかりやすくなります。これは、私たちの頭が、ひとまとまりに物事を捉えた上で、その…

Q.よく脈絡がないといわれます。

A.「この話のポイントは…です」「私はこれから…ということ(について)を述べたいと思います」のように、結論を先に述べます。行き先をはっきりさせた上で、区切っていき、そこまでのプロセスや理由を、体験を交えて話します。聞き手は、少しでも早く、話し…

Q.情報をどう加えていくのですか。

A.自論を展開する時には、結論だけを繰り返すわけではありません。そこに至るプロセスや例を加えないと、わかりにくいし、理解してもらえません。だから、テーマを絞っていろいろな事例や情報、データを加え、肉づけをしていきます。一般論をいくら語って…