発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.聴いたことで、忘れやすいものと忘れにくいものが極端なのですが。

A.聴覚は臭覚と似て、感情、好き嫌い、生理的なものに結びつきやすいです。違和感に敏感ですが、馴化もしやすいのです。(♯)

Q.聴く力をつけるには、準備運動などありませんか。

A.笑うことでリラックスして表情が緩むと、音の取り入れをコントロールするアブミ骨筋などもマッサージされ、感度がよくなります。表情筋と同じように、顔面神経と連動するのです。(♯)

Q.よく聞いてから返事しようとして、空気がよどむのを感じます。

A.会話のテンポの間は0.3秒と言われています。声に出さなくとも、目や表情などという何か、とりあえず反応してみせることでしょう。(♯)

Q.何の音から聞こえにくくなりますか。

A.s、hは高周波ですから、早く聞こえなくなります。ことばの入れ替えも起きます。子音が変わったり、ことばが省略されたりして聞こえるようになります。また、そのように話している人がいます。文脈から補って読み取っているので日常、不自由はないのです…

Q.『ブレスヴォイストレーニング』で特別に使っている用語を教えてください。

A.次のことばは、一般的に使われているものではありませんので、説明しますと、 「声の(になる)ポジション」「声の芯」…通るための深い胸部共鳴を伴う、声のイメージ 「ベターの声」…その人の将来の理想の声 「ベストの声」…その人の今の理想の声(必し…

Q.『ブレスヴォイストレーニング』の基本的な考え方を教えてください。

A.1.その人の体、声[個性、オリジナリティ]を最大に使い切るところにベースをおく 優秀な俳優や声優、ヴォーカリストをそのまま、まねをすることは、あなたの持っている楽器(体、発声器官)の状態によっては、害があるといえます。うまくいくなら即効…

Q.どの高さの音が聞こえやすいですか。

A.耳では、4000Hz、85dBくらいがよく聞こえます。ただし、そこは痛めやすいです。よく聞こえる、つまり騒音になりかねないのです。(♯)

Q.耳を守るには、ヘッドホンをつけるとよいでしょうか。

A.ヘッドホンで聞いていると、音の逃げ場がないです。電車、特に地下鉄で音楽を聴いている人は、とても大きくしているので要注意です。やめた方がよいです。(♯)

Q.人よりも、よく聞こえていない気がします。

A.同じ音の大きさなのに、かなり違って聞こえます。私は、幼い頃、一人になってうつぶせになると、大きな音が聞こえて怖かった覚えがあります。それは自分の心臓の音でした。人といると、聞こえないのに不思議でした。いつも聴覚から脳に伝わっているのに…

Q.声の大きさは、2倍、3倍とみてよいのですか。

A.声の大きさを、aささやき声20dB、b会話60dB、c大声80dBとします。これは、大きさとして1:3:4ではありません。1:10:100です。 c-b=20dB、10倍の差 b-a=40dB、100倍の差 c-a=60dB、1000倍の差となります。(♯)

Q.耳で聞く仕組みを知りたいです。

A.いわゆる耳として出ている耳介から、耳の穴の外耳道が2.5センチくらいです。そこで15dB、音を増幅します。鼓膜(直径1センチ、厚さ0.1ミリ)から中耳の耳小骨(ツチ、キヌタ、アブミ)で25dB増幅します。これで計40dB(100倍)です。ここから内耳の蝸牛の…

Q.人が許容できる範囲の騒音は、どのくらいまでですか。

A.騒音としてなら、130dBで危険、難聴などの障害になりかねません。音も放射能のように強さだけでなく、時間で限度を設けることが大切だと思います。適度に休めたら回復するので、放射能と同列に並べるのはよくないと思いますが、一度失われたら戻らない点…

Q.聞こえが悪いというのは、どういうことですか。

A.外国に行くと、言葉が理解できないために現地の人の会話が聞き取れませんね。それと似ています。そのために、聞き違い、誤解によるコミュニケーション障害、ひいては、学習障害となる例はとても多いのです。(♯)

Q.トマティス博士の言語別の周波数とは、何ですか。

A.トマティス博士によると、日本語では、よく使われる周波数が125~1500Hzです。英語(イギリス)2000~12000Hzが中心、th、sなどはとても高いです。この2つの言語は世界の言語のなかでも抵―高の両極といえます。 ざっくばらんにいうと、仏語1000~2000、中…

Q.聞こえない声の限界とは、どのくらいですか。

A.人間は、高さで20~2万Hz、大きさで0dBから120dB以上の音を聞いているのです。そこには100万倍の差があります。 低さでは、20Hz以下の音は、人の耳に聞こえません。空気の変動(気圧)はあるのですから、気配というか、低周波は皮膚で捉えているのです。高…

Q.ラップの簡単な作り方は。

A.母語を同じにすると早いです。ダジャレができます。「おもしろい」→「おもちろい」など。(♯)

Q.年齢と声の共感度は、どう変わりますか。

A.若い女性は声を高くし、年をとると声を大きくして、共感し合います。 「かわいー」「ウッソー」「ホントー」「キャー」のニュアンスも、本当は複雑に使い分けられているのですが、よく聞こえないと共感できなくなるのです。 年をとると若い子の声が、若…

Q.アナウンサーは、話すのが遅くないですか。

A.アナウンサーは、聞いている全ての人にわかりやすく伝わる話し方を求められています。ですから、内容や対象によっては、ことば、発音、イントネーションを重視して、ゆっくりめになるのです。(♯)

Q.聴力の優劣がわかりません。

A.視力に比べ、聴力の診断は、どうも放置されていると言わざるを得ません。まずは聞こえに敏感になることです。聴こえが悪くならないようにして、難聴などの障害を防ぎましょう。(♯)

Q.単純に聞こえにくいのですが。☆

A.聴力検査で25dBが聞こえると正常とみなされます。71~90dBでようやく聞こえるのが高度難聴、軽度は、26~40dB、軽中度41~55dB、中高度56~70dBです。人との会話が30dBくらいですから、軽中度以上の人には補聴器がお勧めです。(♯)

Q.聞きづらい音を聞かせると、どうなりますか。

A.聞き取れない音のとき、私たちは、適当な音で補ってしまうのです。シブヤがヒビヤになったりします。次長課長の滑舌の悪いタクシー運転手の芸では、タ行、サ行を多用しています。(♯)

Q.ブレスヴォイストレーニングの本質とは。

A.これは「方法」というよりも、ふだんの生活の中で声が使えるようになっている人のプロセスを、理想モデルとして再現しようということです。二十歳の人なら、二十年かけるのがふさわしいし、無理なくしぜんなのですが、よりチェックを厳しくムダを排除し…

Q.なぜ、ヴォイトレには時間がかかるのか。

A.急ぎすぎて無理をすると、他のトレーニングと同様に、支障が出やすいからです。やがて頭打ちとなります。私は、時間がかかるという、このあたりまえのプロセスへの疑問はないのです。事実、ふつうの人でも、深い声をもっている人はいるのです。あなたが…

Q.「ブレスヴォイストレーニング」のプロセスについて

A.ことばを発したら即プロと思わせるほどのトレーニングで声を練ることです。つまり、読んだだけでも歌になるくらいの声と表現力を持つことが大切です。 ことばを読み込むことによって、ことばのフレーズがでてきます。棒読みでなく、感情を込めると、体と…

Q.師がいないのですが。

A.師がいないのでなく、求めていないのです。弟子になるにも才能もいるのです。芸の前に、振る舞い方を伝えるのが型です。その習得法が徒弟修業です。便所そうじや雑巾がけなどから入ったものです。(♯)

Q.音は実在するのですか。

A.空気はみえませんが、風というと、その存在がわかります。音もみえませんが、私たちの脳が耳でキャッチするのです。つまり、聴覚を刺激するものです。大きい音は、家さえ破壊します。(♯)

Q.聴覚は大切なのですか。

A.ヘレン・ケラーは、視覚、聴覚、話す能力のうち、一つだけ取り戻せるなら、聴覚と答えたそうです。声が伝わってくることを優先したのです。それで心に光が得られると。(♯)

Q.グローバリズムは、ことばの力を求めますか。

A.グローバリズムは、一物一価を推し進めていきます。グローバリズムでは、人によって価値が違ってもよいということが許されても、他の人の納得する説明がいるのです。皆にフェアと思われなくてはいけません。そこがメリットでありデメリットなのです。(♯…

Q.成果主義をどう思いますか。

A.成果と言えば、自己評価で不平不満だらけの人が増えています。しかし、本当に働いている人は、大体は、カウントされない労働もしているのです。なのに、そういう仕事をしていない人ほど給料がアップしないと文句を言うのです。自分の仕事しかしない人は…

Q.論じることに意味がありますか。

A.成熟していくのには、時間がかかります。ですから、こうして、そういう人を論破しても無意味でしょう。大人になるには、殻を破る師がいります。その人の自論の解除のために論じているのです。(♯)