発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.ヴォイトレで論じてみたい。

A.ヴォイストレーニングを総論や正誤で論じても、何にもならないと思います。あなた自身という個別に対象なくしての空論は、時間の浪費です。自分の心身を変えるのに、それは何らプラスにならないことに気づいてください。 具体的にあなたがいて、その体や…

Q.ヴォイスレコーダは使うべきですか。

A.自分の話をヴォイスレコーダにとってチェックしましょう。うまい人の話をテープで聴きましょう。テレビなどでも講演会、シンポジウムを中心に、積極的に見るとよいです。また、講演や朗読の音源をいろいろと聞いてみましょう。(Э)

Q.1分でできる話し方のトレーニングを、いくつか教えてください。

A.1ラジオ番組に相談をもちかけてみる(1分間) 2駅から自宅への道順を説明する(1分間) 3自分の説明(自己紹介)をする(1分間) 4部屋の中の説明をする(1分間) 5自分の育ち(経歴、プロフィール)の説明をする (1分間) (Э)

Q.話の条件とは、何でしょうか。

A.話には「聞き手がいる」というのが、条件です。だから話は、対象や目的によって、大きく違ってきます。たとえば、コンセプトを変えたり、バランスを変えたりして、最も聞き手にわかりやすく伝わるように組み替えていかなくてはなりません。これが「話の…

Q.ヴォイストレーニングの位置づけとは、どんなものですか。☆

A.私が考えるには、トレーニングというのですから、体や感覚から変わるものでありたい、一方、そういうことに対するトレーニングであればすぐに役立つものであるはずがないのです。絶え間ない継続により、技術を支える体の条件が変わって、ようやくあると…

Q.研究所のヴォイトレをわかりやすくいうと。

A.私はここのヴォイストレーニングをクラッシックバレエの基礎トレーニングに例えています。バレリーナにならなくても、踊る人なら誰でも踊るための体の管理と条件づくりが必要です。それを、「もっとも過酷な舞台での体や感覚の条件を強いられるバレエの…

Q.先生のは、新しいメニュ、方法なのですか。

A.私のヴォイストレーニングは、何ら新しいトレーニングの方法やメニュではありません。 すでに大きな声で長時間話していられる人の体の鍛えられよう、長い人生で積み重なったもの)を、そうでない人が短期に集中して得ていけるように、その軌跡をたどった…

Q.芸能でもビジネスの現場では、ヴォイトレはどうでしょうか。☆

A.即効である使い方を変えることが優先されています。しかもわかりやすく覚えやすいことが求められます。それで本当のところ、自信がついて説得力が増しただけで、声そのものは何ら変わっていないのです。 その結果は、今の日本人の声のレベルの低さから来…

Q.ヴォイトレの評価は、確立していますか。☆

A.ヴォイストレーニングというなら、声のトレーニングの成果としての事実を声で示すことでしょう。しかし、現実には、声域、声量、発音など機能面だけでみられています。声だけでの評価を軸にもつものは、私のところくらいではないでしょうか。(♭)

Q.すべての人の声が同じようによくなるのですか。

A.すべての人に対して、同じようにならないとよくないとはいいません。人によって、学び方も気づき方も、体ものども違います。トレーニングへの集中度、トレーニングの時間や期間、性格も年齢も違います。とても比較はしにくいのです。こと、声に関しては…

Q.ヴォイストレーナーの仕事の範囲とは。

A.私のスタンスからすると、歌い方や歌詞、曲の解釈、伴奏などは、ヴォイストレーナーの主たる仕事ではありません。声の機能面(発音、活舌、話し方、歌い方など)は、ヴォイストレーニングでなく、ナレーション、アナウンストレーニング、歌唱指導として…

Q.出したデビュー本の評価は、どうでしたか。

A.私は初期に出した本への絶賛かつヒットに加え否定論調が出たのを不思議に思っていました。内容への具体的な言及がなく、自分に合わない、自分の判断と違うという主観的かつ感情論だけ、画期的な本なので、これまでの考え方やり方と異なるのは、むしろ当…

Q.今のヴォイトレの状況は、どうでしょうか。☆

A.多くのトレーナーは、受けもった中の何人かの生徒の能力の向上、満足ゆえに、仕事を続けていられ、そうでなかった他の人には、コミュニケーションのよさでおだやかに、本人に引導を渡して、実のところ、声そのものはさほど変わっていないのが、実状です…

Q.口は開けるのか、開け過ぎない方がよいのですか。

A.開け方は大きく左右されます。人によってはあまり口を開けず「焦点を絞りなさい」という人もいますし、「顎を落としなさい」という人もいます。「顎を落として唇を集めなさい」という人も「何もせずだらーんとしておきなさい」「特に意識しないで」「力む…

Q.レガートは初期段階に習得したほうがよいのですか。

A.声楽の世界において発声の基礎力をはかる上で特に重要視されるのはレガートができるかどうかです。一概に声楽といっても大劇場でオーケストラを超える朗々とした声を必要とする分野もあれば、ピアノとの共演をメインに考える分野もあれば、教会などで歌う…

Q.喉は鍛えられるのですか?

A.これにはいろいろなアプローチがあるように感じます。結論から申しますと、喉は鍛えることができます。ただし、条件を守らなければ、ケガにつながることもあるので、注意が必要です。一言に「喉」と言っても、声になる部分で大きなウエイトを占めるのは「…

Q.しぜんに上達するには、どうすればよいのですか。

A.そもそも歌手や役者というのは、日常のなかにそのノウハウのほぼすべてが入っています。さらに今では、他人の作品からも残りに必要なものはほとんど取れます。つまり、特別なトレーニングなどなくとも、本人の学び方、気づく力がすぐれていたら、しぜん…

Q.声をよくしたり、歌をうまくしたいのですが、何となくうまくいっていません。

A.漠然、あいまいな目的で、そのままでは大した効果もないでしょう。効果が出てもそれが自己満足の程度でないかを疑うことです。先輩やカウンセラーのような人に励ましてもらって、聞いてもらえるくらいになったということに過ぎないのです。 それにも関わ…

Q.海外のトレーナーの声と日本のトレーナーの声はどう違いですか。

A.スティービー・ワンダーやマイケル・ジャクソンのついたようなトレーナーは、ご自身も世界一すばらしいといってもよい声をもっています。それに比べると日本のトレーナーは、自分自身の声をなんとかすべきです。ジムに行って、筋肉のまったくないフィジ…

Q.メニュはどう変わったのですか。

A.反発させ、新しいムーブメントをつくる基盤にしようと思ったのです。アーティストを育てる場でグループというのは、仲間同士の研鑽の場です。プロの歌唱や芸を聞かせるだけでなく、それを通じて、バーチャルに一流のアーティストが何人かあたかもそこに…

Q.一声のレベルとは、どこくらい求められていますか。

A.歌やせりふの前に腹から声が出ていない日本人の日常の声レベルを、大きな声、長時間でもかれない声にすること。一言でいうと、それは「ワー」という一声を、日本人を超えたレベルで通用させられるようにしようということです。これこそがブレスヴォイス…

Q.黒人のトレーナーについては。どう思いますか。

A.私のところに黒人のトレーナーは数名きていました。彼らは皆、生徒の声を声質と使い方のバランスでみていました。バランスのよいのがよいというのは、完成形からみる見方です。つまり、鍛えるとか変えるとかでなく、選ぶ、調整するという演出家、プロデ…

Q.声で景気はわかりますか。

A.声を聞くと「何か元気ないな」、「悪いことあったな」と、わかります。その人に不幸があると、すぐに体に出ます。表情、眼、姿勢、体つき、動作だけでなく、声に表われるのです。街の人の声は、世情を表しています。 (♭б)

Q.声は習得したら変わりませんか。

A.以前は羽振りのよかった人が逮捕されると、TVで別人のように暗い顔をして、暗い声になっています。報道でそういうシーンを選んでいるのも確かですが、誰でもそうなるものでしょう。(♭б)

Q.声の使い方と声の感じ方をもっと知りたいのですが。

A.声がよいと思っている人は、自信があるから成功します。声がよくなくとも、声の使い方がよい人もいます。声も声の使い方もよくないのに、声の感じがよい人もいます。研究してみてください。ともかくも声の感じ方が大切だということです。本当に声につい…

Q.研究所のトレーナーの歩みを教えてください。

A.日本のオペラ歌手(声楽家)には関西で手伝ってもらい、東京でも1990年代からトレーナーとして採用していきました。今、声楽家を主力としている理由は、むしろ、J-POPに対応することにおいて有効だからです。声楽を学んだ人の方が、ポピュラー…

Q.どうやってのどを鍛えたのですか。

A.私には、新しい分野の仕事や人が先にきてしまうので、いつも未知のことを学び、体験させられています。当時、外交官、政治家、落語家、エアロビのインストラクター、演出家、デザイナー、モデルなどがいました。とにかく朝10時過ぎから夜の11時12…

Q.なぜ、グループレッスンにしていたのですか。

A.研究所をつくってからは、グループレッスン中心にしました。人数制限をしたくないのと同時に、役者の養成所のシステムから学んだことが多かったからです。トレーナーから学ぶよりも、新しい時代には、仲間たちの相互啓発の方が得ることが大きいと考えま…

Q.すぐれたプレーヤーだからこそ、すぐれた指導者になるのではないでしょうか。

A.それは、歌においては、必ずしも通用しないと思います。それどころか、特に普通の人やすぐれていない人に対して指導するには、逆になることが多いと思うのです。 著名なシンガーたちの元から多くの人がここに来ます。そういうシンガーは自分に似たのどや…

Q.トレーナーとしての経歴を教えてください。

A.私が最初に紹介され飛び込んだのは、新設プロダクションの指導でした。当時は、演歌は作曲家、歌謡曲は声楽家(音大卒)がトレーナーでした。声楽の基礎に加え洋楽を知っている私にまわってきたのです。けっこう売れっ子のヴォーカルをたくさんもちまし…