発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

Q.声は、生殖のための手段なのですか。

A.雄だけではありません。雌も同じです。優秀な子孫を残すのに、声を利用してきました。体が弱く頭が弱く、生存率の低そうな子どもを残すことは、自分の遺伝子の根絶を意味します。だからこそ、強く、たくましい声の雄に惹かれます。 女性として、相手のタ…

Q.日本人の歌手の日本語処理をどう思いますか。

A.この問題は、赤い鳥やハイファイセットのあたりからいろいろあります。宇多田ヒカルさんになると、日本語の言葉としての意味を、歌うときには英語の強弱アクセントのように置き換えていますから、言葉はわかりにくくなります。サザンオールスターズの桑…

Q.外国人訛りの日本語は悪いのですか。

A.私の判断することではありません。(♭ф)

Q.イタリア語も日本語と同じで母音中心のことばではないでしょうか。

A.日本語以外の言語では、たとえばcatと子音で止めます。しかし日本語は、これをキャットcattoと母音をつけないと止められないのです。これは「アイウエオ」という母音を主に構成されている五十音表をみればわかるでしょう。 イタリア語などは母音で終わる…

Q.体の姿勢、首の角度などをよく注意されます

A.ほとんどの人に言えることだとは思いますが、本当に理想的な姿勢を保って歌うことは難しいです。トレーニングをしたことがなくて最初のうちは体になんの癖もなく声を出せていたのに、年月とともに癖がついてくる人や、何かをやろうとして、体の別のことに…

Q.音を力強く出したいです。

A.歌うときの身体の感覚はどのようになっていますでしょうか。お腹、おへその周り、下半身から足、地面にかけての意識はどのようにありますでしょうか。 喉元だけで声を出して、ヘロヘロした声になってしまう人、もしくは喉だけで力んで声を出してしまって…

Q.喉が上がると指摘されますが、よくないのですか。

A.喉が上がると指摘されたときにどのような音声が発せられているか、ご自分の声などを録音で聞いてみたことはありますか。 喉が上がることでよくない点は、音声の響きが損なわれること、言葉の明瞭さが減ること、そして故障しやすいという点が挙げられます…

Q.話の順序立てを知りたいのですが。

A.1.誰もが知っていること[共感] 2.誰もが知っているが、もう一度、確認すること。知らない人には導入のための話となる(レベルを揃える)[確認] 3.2を踏まえて、本論の展開。知らないこと、新しいこと、自分の思うことを述べる[主張、説明] 4.まとめ(ま…

Q.話の内容のレベルの選び方について。

A.相手の知らないことをいきなり切り出すのでなく、知っていることの上に知らないことを置く。知らないことは知らせて、理解したことを確認して次に進むことが大切だ。(Э)

Q.話は、量でしょうか。

A.話が、「伝える」ことを目的とするのであれば、話す「量」よりも、その「内容、質」の方が大切である。10分で伝わることを一時間にわたって延々と話されたのでは、聴き手はたまったものではない。(Э)

Q.男性らしい声、女性らしい声とは、どう違いますか。

A.男らしい声を出してみましょう 女らしい声出してみましょう それを比べてみてください。(♭б)

Q.日常にも声にまつわる話はありますか。

A.私は電話だけで話していた人と実際に会ってびっくりしたことがあります。とても明るくバリバリに声で思った人が、地味でおとなしい人だったり、暗く軟弱そうに思えたのに、会うと筋骨隆々で明るくいい人だったりします。(♭б)

Q.声の感じと人柄は一致しますか。

A.声は、身長や体格、性格などと、とても関係が深いものです。だからこそ、そうでないときは鮮明に覚えているのです。とはいえ、どこにでも例外はいます。なぜそうなったのかを聞いてみると、「なるほど」と思うこともあります。やはり、生まれや育ちの環…

Q.最近のJ-POPS歌手は、息遣いが聞こえると思うのですが。

A.最近のは、どうも外国人のをまねて、わざと息を入れています。これは、わざとらしい浅い息なので、わかります。表現になるどころか、音楽上の邪魔しかしていないのですが、日本人には受けがよいようです。(♭ф)

Q.和田アキ子さんは、なぜハ行のように聞こえるのでしょうか。

A.和田アキ子さんのものまねは、ア行をハ行にする、というので知られています。「あたしはあなたを」なら、「はたしははなたほ」となります。欧陽匪匪さんなど、外国人のもそう聞こえませんか。裏を返せば、和田さんは、和製ブルース歌手といわれるくらい…

Q.劇団四季は日本語の発音で母音を重視していますが、どう思いますか。

A.創立者の浅利慶太氏が演劇出身の演出家ということも、その理由の一つでしょう。音声にオーケストラ(生演奏)をいれず、ビジュアルとストーリー、海外の輸入作品の力中心の翻訳した詞の力中心などでメジャーとなった劇団四季は、日本人にわかりやすいも…

Q.声を放すということは。

A.歌が歌えて来ると、喉のところのお団子をとどめているかのように喉声で歌ってしまう人や、下あごのところに響きを充実させてしまう人、喉や下あごで声を捕まえて保持している人などがいらっしゃいます。これは自分には出している声が聞こえて、しかも喉元…

Q.下顎に声が入っていると言われます

A.声を出すとき、なんとなく下あごで支えてしまっている人、下あごで音を保持している人をお見受けします。特に習い始めて間もない人に多くいらっしゃる傾向があります。 音を出すのは、自信がない、こわごわ出してしまう、思い切りよく出せない、という人…

Q.音を喉で固めないように、柔らかく出すように言われます。どのようにすればいいのでしょうか。

A.難しい音型だったり、歌いにくいフレーズだと、ついついお腹でささえたいのに、喉や首元で音を固めてしまっているのかもしれません。 ご自分で音を持っておけたら安心でしょうし、自分で聞いて確認できたらと思われるかもしれません。しかし、自分で確認…

Q.聞き手を引き込む話の組み立て方とは。

A.話では、自分の言いたいことを伝えるのだから、そこで聞き手に、迷わず、自ら話の筋についていきたいと思わせるようにしたいものです。(Э)

Q.話で好印象を残すには。

A.そのために必要な手順は、次の6つである。 ・明確な意図(方向)―こっちかい ・信頼と安心成―ついていくぞ ・聞き手の利益―ついていきたい ・具体的な方法―ついていける ・要所、ポイントのまとめ―ついてきたぞ ・投げかけ、わかった、やれそうだ、 終わっ…

Q.話でコミュニケーションがとれるとは。

A.必要なのが、話し手の態度、話の伝達技術、話の内容と価値、受け手の理解と納得などである。つまり、話の内容もさることながら、話の骨組みをどのように組み立て、示し、耳(頭)に入れ、心に届かせるかということを見落としてはならない。(Э)

Q.仕事や恋愛と声についてどう考えるとよいですか。

A.声に恵まれていいことがおきる 声は喜びを与えられる 私の声は皆を、幸せにする 何ごとも具体的にイメージして強く願うことで実現していきます。思いだけでも実現するのに、そこに声という具体的ツールに介在させたら、成功率は飛躍的に伸びると思ってい…

Q.成功できる声をつくるには。

A.成功回路をつくることです。 頭の中で考える 言葉として書き出す 心がこめて声にする テープで録って、いつも聞く、くり返す それが人生での、声を使った成功回路というものです。 いつも活躍している人は、無意識にもこのパターンの上で人生、仕事、恋…

Q.声と恋愛というと結びつかない気がしますが。

A.恋愛から考えてみましょう。かつては声と性ということは、極めて強い結びつきがありました。今もあります。それが、祭りや夜這いから、カラオケボックスや合コンに変わっただけといえます。 第二次性徴期、男性はのど仏が突き出し、そこで声帯およそ2倍…

Q.日本人は息の音が聞こえない?

A.すぐれた歌やせりふの表現には、「息が通っている」と思います。表現では、声そのものよりも、息が決め手となるといってもよいほどです。芸が高まるにつれ、表現したものに効果的には、息が入って聞こえてくるものとなります。 でも、日本人のせりふ(特…

☆Q.声には耳での判断力が大切だと思うのですが。

A.私は「声がよいからトレーナーなのだ」と思われているところがあるようです。この仕事ができているのは、声を判断する耳があり、それを伝えることばやメニュがあるからです。(♭ф)

Q.日本人の英語は、なぜ日本人とわかるのでしょうか。

A.本場のロックやジャズなどで聞き取れない単語があるのに、日本人の歌で聞くとほとんどの発音がわかります。ロックやラテンなど、どの分野も日本語で歌っていなくても日本人とわかります。これは日本人ゆえに日本人のくせに敏感であると言うこともあるで…

Q. 声域が狭いので拡げたいのですが、どうしたらよいでしょうか。

A.声域の狭い方は、2つのタイプがあるようです。ある程度の大きめの立派な声が出せるが、声域が広くない場合と、声そのものがあまり出せない、あるいは出し慣れていないタイプです。 後者の場合は、声を少しずつ出し慣れていけば、意外に声域が狭くないこと…

Q.ネタがあるのにうけないのですが。

A.話題豊富な人はどこでも人気者です。しかし、いつでもたくさん話せばよいわけではなく、「あの人は、いつも話材をたくさんもっているのだが、話は聴きたくない」と思われている人もいます。そういう人は、知識をひけらかしたり、相手を小馬鹿にするよう…