発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

かすれやすい声を回復するためのメニュ

声のトレーニングをあまり積んでいない人は、声を出すことを喉だけに頼ろうとしてしまいます。喉を締め付けたり、喉に力を入れて声を出すがゆえに声をからしてしまうのです。声を出すということは、喉だけの作業ではなく、上半身、そして下半身の足の裏まで…

Q.いつも早口になり、平坦な話になってしまいます。

A.結果として、それでは話し手の快感、聞き手のストレスで終わりかねません。あがっている証拠、自信のなさの現われともとられかねません。早口が悪いのではなく、話し手が場を捉えて表現していないことがよくありません。表現とは、明確な意図をもって人…

Q.話のポイントをまとめてください。

A.1. 主旨不明なのが一番わかりにくいので、核心から入る。 2. 目的を遂げてこそ、話である。目的をはっきりさせる。 3. 聞き手の聞きたいことと、自分の話したいことを考える。それをしっかりと結びつける。 4. 人前では大きく見えるように振舞う。 これ…

Q.話のための定石フレーズはありますか。

A.たとえばですが「先ほどは、○○といったことについてお話ししてきましたが、これからはそれを踏まえて○○ということについてお話ししたいと思います」(Э)

Q.呼吸について、肋骨の働きと横隔膜との関係を教えてください。

A.肋骨は12対で左右で24の骨です。その元は肋骨頭関節と肋横突関節の2点で脊椎と結ばれています。この二つの関節をまとめて肋椎関節と呼ぶこともあります。この2点の関節を結んだ線が動作の軸となるのです。 この関節は、上側は軸が左右方向に、下に行くほ…

Q.息とことばからよい声にするにはどうすればよいのですか。

A.声のトレーニングのなかで伝わることを知るには、日頃、使っていることばの実感から学んでいくことが早いでしょう。短いことばをなるべく体から(お腹の底から)声をつかんで、ことばにします。簡単なことばで、しっかりと発してみることです。 最初は、…

Q.息でことばを読んでみるのはよいのですか。

A.これを「息よみのトレーニング」と呼んでいます。息読みのトレーニングは声帯を使わないので、のどを痛めません。初心者が、声を出そうとすると必ず、そこに無理な力が加わります。息でやると安全だからよいのです。 息読みで読むトレーニング 1.文章(…

Q.呼吸と体を一致させたいです。☆☆

A.息を吐く、ゆっくり吐くと、横隔膜が下がり腰が上がり、背骨を緩ませます。ワカメ体操などが効果的です。前屈で吐き、戻すときに吸うのが理想的です。 吐いて「はああー」と脱力し「やれやれ」で腰抜けになります。腑抜けでもあります。こういうなかで呼…

Q.耳と喉は関係ありますか。☆

A.耳の下の顎のでっぱり、三角の骨(乳様突起)を指でしごいてみてください。ゆっくりと左右の痛い方をしごくと喉の痛みが軽くなることがあります。(♯)

Q.前に道が拓けていると思われますか。

A.立ってみて、前が過去、後ろが未来と言う人がいます。そうなると、前かがみは過去への執着です。(♯)

Q.声が伸びやかに出ないで、喉に落ちて止まっていると言われます。

A.声を出そうとするときに、下あごや、喉のあたりを固めて出そうとする人がいます。喉で音を固めて出すことで、声を出すことに対して自覚が生まれやすいため、声をしっかり出しているなぁという充実感が得られるのかもしれません。しかし伸びやかな声を目指…

Q.下からしゃくる癖があります。

A.音をとらえるときに、下からずり上げて入ってくるパターンをお持ちなのかもしれません。そのパターンが功を奏して、いい表現がついたということを経験なさったのかもしれません。そのほうが声を出すのが楽だったという経験をお持ちなのかもしれません。し…

Q.他人の歌と比べて気持ちが沈んでしまいます。そのようなときはどう対処したらいいですか。

A.物事の捉え方は人それぞれ違うので、私自身はレッスンにいらっしゃる方々の考え、思いを尊重しております。自分より歌が上手だと思う人と比べて気持ちが沈む人もいれば、それがモチベーションになってより練習に励む人もいます。比べてはいけないと無理矢…

横隔膜のトレーニングメニュ

横隔膜を柔らかく動かせる状態にしておくことが非常に有用です。経験上、声が軽やかに出ているなあと思うとき、横隔膜と声がいい連携プレーになっていると感じます。 くしゃみをするとき、ものすごく大きな声が出る時がありすね。くしゃみで、肋骨を骨折する…

Q.スピーチで人を惹きつけられないのですが、どのようにしたらよいですか。

A.自分の前に立った人に対しては、誰しもが15秒くらいは興味をもつといいます。しかし、そこでもっとあなたに興味をもってもらうようにする工夫が必要です。それが、まさに話す力です。話については、自分の生々しい経験と伝えたいという強い意志があれば…

Q.自分の話が薄っぺらいと思います。

A.考えたことは、すべて書きとめ、次に、考えることに結びつけます。考えたこともすべて書きとめます。この繰り返しで、話の内容も濃くなります。 人前で話す機会があるほど、普段から、調べ、考え、知っておくこと、学んでおくことが、大切となります。そ…

Q.日本人のスピーチの仕方の参考書に何がありますか。

A.『田中角栄の3分間スピーチ』(小林吉弥/光文社)を勧めたいです。元総理、故田中角栄氏の人心掌握術がくまなく描かれています。引用してみると 「ねえ、おつかさん。そうでしょう!」仲間意識で迫る、稚気、茶目っ気のある、角栄氏を彷彿させる。 「野党…

Q.息のトレーニングで注意することはどういうものでしょうか。

A.自分の体力、体調にあわせてやることです。慣れぬうちは、額や後頭部などが痛くなったり、気分が悪くなることもあります。こういうときは、すぐ休んでください。立ってやるときは、倒れたりすると危険なので、まわりに注意します。具合が悪くなったら、…

Q.ため息のトレーニングのやり方を教えてください。

A.(ハアーーーー)と長く息を吐く 「(ハアーーーー)アー」後半を「ア」で実声とする 「ハアーーーーー」と声を伸ばす 3回、ため息で(ハアー)といって、4回目を実声「アー」とする 楽に声になるところ、一番、声の出やすいところで、声を出し、息で少…

Q.胸式呼吸はいけないのですか。

A.何をもって胸式呼吸というか、どういう状況なのかで違ってきますが、トレーナーが注意するのは、それが目立って発声を妨げるか、その危険があるからです。また、トレーニングでは将来的な発展のためにあまり開発されていない腹式呼吸、というより横隔膜…

Q.音に段をつけないように言われます。

A.ポップスを歌う人によく見られる傾向で、音をレガートにせず、一つ一つマルカートして区切って出される人がいます。まるで、音と音の間に階段が付いているかのような感じです。この出し方は、一つ一つの音を区切って出しているため美しいレガートにはなっ…

Q.音の出だしがうまく歌えません。

A.声を支えて出すためのポイントとして、1番初めの音にいかに息を流すかということが重要になります。最初の音を息の流れに乗せて、その流れに乗ったままフレーズを歌っていくことで声も安定しますし、フレーズ感をつけるということが可能になります。たい…

Q.イタリア語でカンツオーネを歌ってきたことを使って、日本語をうまく歌うコツはありますか。

A.イタリア語でカンツオーネを歌っていると、母音をしっかり伸ばす習慣がついて、日本語歌唱をしているだけでは身につきにくい感覚が得られると思います。日本語だけの歌唱では、母音に動きを付けてのばすこと、子音の発音などは強化しづらいかもしれません…