発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Q. 日本人が外国語会話を苦手とするのは、なぜですか。

A. 英語を勉強しようという人の中には、読み書きばかりしか学んでいない人が多く、会話力の弱さは、大問題でした。そのため、話す力、聞く力が教育面で強化されることとなり、ようやく、ヒアリングと発音の指導のレベルは上がってきました。しかし、まだま…

Q.地声で歌いたいのです。裏声で歌うと声が後ろに逃げてしまうのです。

A.女性の場合、地声で出せるのは真ん中のドレミまでだとする教則本もあるくらい、本当の地声は声にとって負担がかかります。そして地声優勢で発声する方に多く見られるのが、喉を突き上げたような発声の仕方です。楽に、変な力みを入れずに声が出せればそれ…

Q.低音の出し方を知りたいです。

A.声帯の長さで、ある程度、その人の持つ音域は決まってきます。決まっているといいつつ、お仕事や、お芝居・ミュージカルなどの舞台で与えられた役柄などによっては、自分の適性の音域でなない音も出さなければならないときもあると思います。 低音の出し…

Q.地声で歌いたいのですが、どうすればよいですか。

A.ポップスの歌手や、歌う曲によっては地声で歌いたいという感覚はよくわかります。裏声で、抜けてしまった声はなんかパワーもないし、マイクに乗らないような気がします。 しかし高い音域はちょっとずつ裏声のポジションを意識して行かれた方がいいと思い…

Q.抑揚と強調のトレーニングをどうするのですか。

A.「君をじっと見てるだけなんだ」 これを、語調(高低)、語気(強弱)、語勢(緩急、テンポの変化)、間(その前後の音の高さ)をいろいろと変えてやってみよう。 長い間の後は、やや高めに大きく入ると効果的です。これを「高出し」といいます。充分に気持ちを…

Q.表情と感情の関係を知りたいです。

A.怒った顔で笑ってみましょう。心と体は一体だから、表情とは違う表現をすると、ひどいアンバランス、ぎこちなさを感じるでしょう。次には、笑った顔で笑ってみましょう。しっくりくるはずです。(Э)

Q.緩急をつける表現のトレーニングとはどういうものですか。

A.緩急は、普(普通)←緩←急←緩←急←普とつける 緩一感情を抑える 急一感情を出す 「ゆっくりとうたう」 ゆ、っ、く、り、と、う、た、う ゆっ・:く:・りと、うた:・う この例のように緩急とは、単にぶつ切りにしたり、間をあけることではありません。一つず…

Q.日本語を音読するのは効果的ですか。

A.英語を勉強して英会話学校などにも行った人も多いことでしょう。それならば、日本語はどうしょう。習ったことはありますか。TVで外国人向けの日本語会話があります。「話し方講座」なども勉強になります。こういうことは、声に親しむことになります。 私…

Q.スピーチをパフォーマンスすることで、皆に受けたいです。

A.スピーチの原稿をつくり、それを直すのに苦労した人はたくさんいます。しかし、テープに入れて、それを聞き返す人は、ほとんどいません。家族のまえで読み上げをやるほどの人も、なぜか録って聞かないのです。自分の声や話し方をこれほど客観視できる方…

Q.スピーチの内容はどうでもよいのですか。

A.頭のよい人ほど論理や内容についてのチェックしかしていないということで、スピーチに内容は必要です。ただ、どう伝えるかに準備を割くようにということです。聞いていて難しすぎないか、わからない言葉はないかと、チェックするのも必要です。スペシャ…

Q.日本語アクセントとその音楽的処理について教えてください。

A.日本の歌は、山田耕作氏によって、基礎が成立したといわれています。山田氏は、ことばのアクセントをもとに、メロディをつけていく試みをしました。日本語は、高低アクセントですから、ことばのアクセントに応じて高い音、低い音を割り当てていったので…

Q. 音の高さによって、変わらない声を出すことはできますか。

A. これには太く強く大きく、音色を統一したベースの声が必要です。さらに、もう一つ、ことばを伝えるためにことばでフレーズを成り立たせ、その伝達力を失わずにメロディを処理することです。 外国人の歌い手が日本語で歌うのを聴くとよくわかります。イン…

Q. 日本語の音声、発音の変化とはどういうものですか。

A.日本語は高低アクセントが中心で強弱アクセントは強くありません。英語などの強弱アクセントの言語では、語尾の母音がよく落ちるのに日本語はあまりそういうことがありません。 これからは日本語でも、母音が落ちていくといわれています。「そうです」が…

Q.明瞭に文章を読むには、どうすればよいですか。

A.演劇や朗読でもなければ、明瞭さをもって相手に伝え練習することはないかと思います。 日本語を明瞭に発音するに際して、基本的なことは、あいうえおの母音を明瞭に発音すること、そして子音の調音点を明確に理解し、実際に体現できることかと思います。…

Q.声のチェンジとは何ですか。

A.地声のまま声を高くしていくと、ある程度の高さで頭打ちになり、それ以上高い音が出なかったり、苦しかったりすることがあると思います。このときに声のチェンジをしていくと、スムーズに上のポジションに移行していけます。 イタリア語でジラーレ、ドイ…

Q.練習やレッスンで、自分の声を確認した方がよいのでしょうか。

A.自分自身の声って気になりますよね。特に、「もっとよくしたい」と思ったり、レッスンに通い始めてアドヴァイスをもらったりという経験が増えてくると、その気持ちはなおさら高まることと思います。自分自身も、過去にはそのように声を気にして練習するこ…

Q.プロミネンスを強調させるトレーニングはありますか。

A.相手に特に強く伝えたい言葉がある場合、すべての言葉を強く言うと、均等化され、逆効果です。そこで、特に意味をもつ大切な言葉、伝えたい言葉を強く言います。強く言うと大きく高い声になりがちですが、大声で言ったために、発音が不明瞭になったり、…

Q.どこにプロミネンスを置くかで、文章の意味がどう変わってくるのですか。

A.プロミネンスがあることで、どこにもない場合とも違ってきます。 いつも、どの語を際立たせるのかを、チェックしてみよう。たとえば、 「私は、今夜、角の喫茶店へ、友人に会いに行きます」 誰が行くのですか…私は いつ行くのですか…今夜 どこに行くので…

Q.言葉の意味を強調するには、高く、強くする以外の方法は、どういうものでしょうか。

A.1.低く、弱くする 2.伸ばす 3.速くする 4.間をあける ここで、一つひとつ確認してみよう。 1.低く、弱く読む 次の言葉を、小さな声で読んでみよう。言葉の意味を強める気持ちを込めて音読する。 1)音もなくすうっと消えたんです 2)教室で自習をしまし…