発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.1分間で何回の呼吸をすればよいのですか。

A.一般的には、1分間18回から20回くらいです。つまり、結構早くて浅い呼吸です。それを1分間25回より少なくするようにしましょう。1回に4秒くらいかけるのです。少し練習すればすぐになります。

Q.心身の健康を維持するのにはどういう心がけが必要ですか。

A.調身、調心、調息と三調合一させることがいわれます。いわゆる心身の健康の上に、スピリチュアルな意識に基づく健康があります。ヨーガ、座禅、瞑想、気功などで目指すところです。

Q.今の若い人は声が大きく出ないように思います。

A.昔のように、兄弟がたくさんいて喧嘩をしたり、野原を駆けずり回って騒いだような経験がないので、スポーツや武道などで鍛えられない限り、大きな声は出さずに育っています。ですから団塊世代以前の男性などの方がよほど大きな声を使ってきたといえます。

Q.女性の方が男性よりも大きな声が出ないのでしょうか。

A.日本の若い女性の場合、大きな声であまりたくさん話さないことが求められていたので、そうなったといえます。しかし男性の場合も、国際的に見れば、あまり大きな声でたくさん話す人はいないので、似たようなものです。

Q.女性は腹式呼吸が苦手なのですか。

A.女性は、胸式呼吸なので、腹式呼吸にするのは大変だと思われています。妊娠をしたときお腹に赤ちゃんがいると、腹式呼吸ができないようなイメージがあります。こうした考えは、かなり大雑把な捉え方ですが、大きな声でたくさんしゃべらないと、あまりお…

Q.なぜ腹式の呼吸法というような指導があるのでしょう。

A.いつも比べられるのは、胸式呼吸です。これは胸郭を使った呼吸で、腹式呼吸に直すように指導されるわけです。

Q.正しいと信じられてきたフォームは、不変でしょうか。

A.それ以上発展を邪魔してしまう場合もあります。たとえば、教える人を超えるような逸材に対しては、教えるほど、その才能を制限してしまう指導してしまうことがよくあるということです。

Q.正しいフォームというのは決まっているのでしょうか。

A.スポーツなどでも、一般的に正しいとされるフォームが目標とされるので、目で見て違うような形を取る場合、間違いとされます。しかし本当に間違いかどうかは、その人の持っている心身やその使い方、目的によっても大きく変わるのです。 一般的に正しいこ…

Q.発声や音読をするような時間が取れないのですが。

A.歩きながら歌をハミングしたり暗唱するとよいでしょう。本やスマホを見るわけにはいかないので、ある程度、でたらめでもいいから声に出してみるとよいでしょう。周りに人がいたり車などが通っているときにはお勧めしません。

Q.大きな声で読むのと、小さな声で読むのとどちらがよいでしょうか。

A.目的にもよります。大きな声で読む方が体が使いやすく呼吸も大きくなるのですが、喉を痛めたり、自然に響かなかったりしているようでは、よくありません。小さな声やハミングの方がうまくいく人もいます。むしろ背筋を伸ばし、よい姿勢で、 使うことが大…

Q.音読をすると何が違いますか。

A.声に出して読むとその振動が骨に響いて、身体全体に伝わるのです。骨を伝わる音は骨導音といって、脳にもつながります。

Q.脱力を確認する方法を教えてください。

A.普通の状態から脱力することがわかりにくければ、まず力を入れてみると、当然長続きしませんので、疲れが出て、抜けます。これも1つの脱力です。これを足先から頭の上まで、すべて分けて、部分的に力を入れて、解放するを、繰り返していきます。

Q.ヴォイストレーニングでボールを使っているのは、なぜですか。

A.宝塚歌劇団などで使われているヴォイストレーニングのメニュにボールを使うものがあります。要は意識をボールに向けて心身を解放するのです。

Q.動きが感じられる姿勢というのは、どんなものでしょうか。

A.細かく見ていけば、全身の各パーツもそうなっています。つまり、動かないように見える部分があれば、そこに無駄な力が入っているのです。力を目一杯入れたら、動きは止まります。入れすぎたらブルブル震えます。 そこから力を抜く方法がストレッチです。…

Q.自由に動ける姿勢とは、どういうものですか。

A.静止していないということです。止まっていても、動き出しそうに見えることです。呼吸でいうと止まっていない状態、しぜんに吸っているか吐いていることです。表向きにはそれが見えないですが、わかります。 考えてみると、発声や呼吸も、同じように軽や…

Q.理想の姿勢のモデルは、ありますか。

A.そういう面では、彫刻を見るのもよい勉強です。なぜなら石や木のような硬い素材なのに、いかにも柔らかく動かしそうな姿態をとっているからです。 もちろん、人体としての美しさを強調する姿勢ですから、アーティストやアスリートが理想とするものとは、…

Q.理想の姿勢とは、どのようなものですか。

A.一言でいうと、軽やかで、しなやかなものです。つまりいろんなところに自由に動けるようなものです。余裕を持てるということです。 ですから力が入って、筋肉が硬直していたりするのは、もはや死体と同じで、理想とは大きく離れているわけです。

Q.自分の姿勢をどうしてチェックするのでしょう。

A.まず三面鏡を用意して、裸になって、正しいと思う姿勢で立ってみるといいと思います。自分の全身をよく観察し、知ることです。 これは声と同じです。誰もが聞きたくもないし見たくもないものでは困ります。人前に立って演じるのであれば、そのあなたの声…

Q.即興的に効果を上げる感じが、稽古にはないのですが。

A.そうですね。このメニュですぐに効果が上がるとなると、それはトレーニングメニューであって、稽古とはあまりいわないかもしれません。 稽古と練習というのもニュアンスが違います。練習は、トレーニングの意味で使われることが多いような感じがします。…

Q.楽な姿勢というと、だらしのない姿勢のようなことを思い浮かべます。

A.ダラッとしたのが、疲れたときにとる姿勢です。楽とは、そういうものと思う人も多いと思います。しかし、それは何回も組み換えないとさらにだるくなってくる姿勢です。ゆったりしたソファやリクライニングできる高級車のシートもそういうものかもしれま…

Q.正しい姿勢とはなんですか。

A.正しいというと、きちんとした絶対的なものがあって、その形をとらないとよくなく、間違ったら怒られるような感じがします。しかし、それこそまさに形にとらわれているのであり、むしろ、形が決まっていないもの。無理がなく楽な姿勢、正しい原理が働い…

Q.腰痛は、病院のどこの科に行くのですか。

A.脊髄やそれを支える筋肉からは、整形外科の専門となります。 ただ脊髄は脳神経外科の領域になるので、脊椎脊髄センターのような専門外来がよいでしょう。それ以外の原因になると、内科となります。

Q.オーラルフレイルの症状の見分け方を教えてください。

A.口が乾いていることが多い。 スルメや沢庵が噛めない しょっちゅうむせる 硬いものが食べづらい 自分の歯が少ない

Q.オーラルフレイルが、悪化するとどうなりますか。

A.筋肉の衰弱で噛む力が衰えます。咀嚼が難しくなります。噛まずに飲み込むと、消化不良を起こします。胃の負担も増えます。 病人や歳をとった人が、柔らかい食べ物中心にするのはお分かりだと思います。 その中で栄養バランスなどが崩れると大変なことに…

Q.情報のリテラシーとは、なんですか。

A.その情報の信頼度を見極めるためには、誰がいっているのか、いつの情報なのか、極端なものではないか、何かしら商品やサービスを勧めていないかなどをチェックしてみるとよいと思います。

Q.朝礼などで貧血で立ちくらみを起こすのですが。

A.これは起立性低血圧、もしくは脳貧血といわれる一過性のものです。自律神経が乱れて血圧の調子がうまくいかないことなので、貧血とは違うのです。

Q.貧血の症状とはどういうものでしょうか。

A.いつも顔が青白く、ちょっと歩くと息苦しくなる、疲れやすい、なんとなくだるい、気分が重いという症状がある場合は、貧血を疑ってみましょう。貧血はゆっくりと進行するため、いつの間にか、その状態に慣れて、自覚しない人も多いようです。

Q.優秀なトレーナーはどう見分けますか。

A.優秀なトレーナーは、あらゆることを踏まえて考えます。すべての事態をとまではいきませんが、少なくとも将来に対し、世界に対し、目を開き、いろんな情報をとって、次の事態を想定しているわけです。

Q.リスクマネジメント力をつけるにはどうすればよいのでしょうか。

A.最悪の状況を想定するには、情報と経験によります。 危機の状態の時に落ち着いて行動するためには、パニックにならないこと、それはいろんな経験から学んでいくしかありません。 思わぬ事態に遭遇し、それに対して成功でも失敗でも対処した経験が、次に…

Q.リスクマネジメントを日本人が弱いのは、なぜでしょうか。

A.誰も信用しないことができていないからです。誰かが何とかしてくれる、それをお上に委ねてきたからです。 自分で判断し対処し行動するのではなく、自分で調べ確認するのではなく、誰かに任せてきたのです。