発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.ミュージカルで本場と同じ声量が出せません。

A.向こうのトップレベルの人たちがやっているところと同じ声域ですから、それだけでも、相当に無茶なのです。その声量本位には合わせられないので、別の機会に練習しましょう。

Q.合唱団で声域があわないのですが。

A.声域が違うなかで心地よく声を出すということは、難しいことです。 原調で歌うことが必修のような合唱やミュージカルなどでは、問題となりますが、本人の希望通り、いかない場合、声量を抑え、共鳴でカバーしましょう。応用練習と思って、がんばりましょ…

Q.深い声で歌えるようになれますか。

A.男性は比較的、発声でも深いポジションを持てるのですが、歌で使えていないのです。 どちらかというと、日本では、歌い手よりも俳優、声優、お笑い芸人などの方が、太い声をうまく使える人が多いです。とにかく、発声訓練に加えて、すぐれた音楽にひっぱ…

Q.しぜんな声で歌っているのに発声のトレーニングは必要ですか。☆

A.それで不足をかんじたら、ヴォイストレーニングをすればよいのであり、不要と感じる、なくともよいのであれば不要です。 私は遠回りでも、一時、外国人が持つような身体とか感覚、あるいは発声のポジションを獲得するというのが、よりよいやり方だと思っ…

Q.声を出す方法というのは、気持ちから入っていく方がよいのではないでしょうか。☆

A.今までにそういう声をうまく出せた経験があれば、その繰り返しでマスターしていくアプローチもあります。ただ繰り返していくうちにだんだん崩れていく場合も多いのです。歌唱から発声をつかむのは複雑になりすぎるので、シンプルな発声で基礎を固めるの…

Q.歌に活かす発声の極意とは何でしょうか。

A.現実問題として、歌うために声をどのように出したらよいのかというのは、力まず、身体に不必要な負担をかけずにしていくことになるでしょう。

Q.どのヴォイストレーナーにつけばよいでしょうか。

A.よいところで、よい先生につけば、それが一番よいと考えていませんか。どこに行っても確かに何かは得られるでしょう。しかし、すべては材料にしかすぎないのです。そこを間違えてはいけません。

Q.ヴォイストレーニングは、何から始めますか。

A.日本人は声をきちんとつかんで出していないので、私はそこからやります。筆に墨をしっかりとつけておくということが必要です。声がよく出るというのは、筆に墨がたっぷりついているというふうに思っていた方がよいと思います。

Q.日本人の声の弱点を克服するには。

A.普通の人が聞こえない音を見ていくことは大変なことです。それがあなたの中ではっきりしていたら、いつか深い声として出てくる可能性があるでしょう。音の世界というのは、その音の中に入っていろんなことを経験していないと、漠然として終わってしまう…

Q.先生は、歌のレッスンで何を聞いているのですか。

A.私が聞くのは呼吸と流れです。音楽を声でどうデッサンするか、音色がどう重なるか。つまり、構成や展開を気分よく聞いているときは、あまり歌詞を聞いていないのです。歌詞のことばのニュアンスは音化したところで聞きます。一人よがりな感情移入はよく…

Q.歌詞を伝えようとするときには、歌詞の意味を伝えようとすればよいのでしょうか。それとも、その歌詞に感情移入していおうとすればよいのでしょうか。

A.歌い手のスタンスとその歌にもよるでしょう。ことばを大切に扱う人も、そのイメージを優先する人もいます。感情移入も同じです。それぞれに大切に扱うべきですが、歌ではもっと優先すべきこともあります。それは自分のオリジナルのフレーズ、そこにもっ…

Q.クリエイティブになるのに、他人のしない経験をしろといわれました。

A.誰もあたりまえに生きて、あたりまえに考えている人の作品など、知り合いでもなければ見たくはないのです。すごい、おもしろい、変なものを支えているのは、やはりすごくおもしろく、変な経験のように思います。でも、歌に関してなら、イマジネーション…

Q.もし、人生経験が歌に生きるとしたら、練習より旅でしょうか。

A.開き直り、覚悟、捨て身、狂気、怒り、テンションがステージに出てくるのかもしれません。 海外の生活経験はいいと思います。でも安易に活かされるものではないと思います。 人生経験は誰でも積んでいくので、音楽経験、トレーニング経験、ステージ経験…

Q.人生経験が豊かだと歌がよくなりますか。

A.若いときは、ストレートに歌に反映するかもしれません。 量より質、その人のアンテナ、センス、鋭さ、感性、作品のバックグラウンドにあるものとの関連は、計測不能でしょう。

Q.人生経験は歌に生きるのですか。

A.生きるでしょうし、活かせばよいでしょう。 経験は何でもたくさんあった方がよいでしょう。トレーニングなども経験の一つです。 さらに、再現芸術である音楽においては、音楽の経験が必要です。

Q.いい音楽を続けているのに、いつまでも食えません。

A.最近は、食えないのを他のもののせいにする人が多くて残念です。音楽を食うためにやらざるを得ない人もいれば、食うことを考えずに続けている人もいます。いい音楽ならそれだけでよいと思うのですが、いい音楽とは何でしょうか。できない理由を探すより…

Q.好きな音楽と求められる音楽が違うのですが、どちらを選ぶべきでしょうか。

A.求められるものがあるのは、素晴らしいことです。両方やればよいのですが両立は難しいのでしょう。 こだわれるものがあるなら、それも捨てがたいのでしょう。 仕事がこなければ、才能は、大きく活かせないこともあります。 それを知ったうえで、断わり、…

Q.高校でバンドを組んでます。プロになりたいのですが、周りからは音楽では食べていけないといわれ、反対されています。音楽で身を立てる方法には、どんなものがありますか。

A.いろいろとありますが、それは自分で歩んでいくなかで考えることです。 その力をつけることこそ、あなたの才能が問われるのだと思います。

Q.私は身体が小さく、声も弱いので、ヴォーカルとして映えません。ステージで目立つ方法として、何かよいアドバイスがあったら教えてください。

A.美空ひばりさんは152センチでしたが、あれほどステージで大きくみえた人はいませんでした。 現在でも、活躍している歌手と体格はあまり関係しません。小柄な人も多いです。でも、声は出ています。パフォーマンスで何とでもなるでしょう。 きっとあなたが…

Q.プラス志向の人は、未来に重きを置きすぎるので、今をもっと大事にした方がいいといわれます。そのことについてどう思われますか。

A.そのアドバイスが正しければ、あなたは今を粗雑にしているのでしょう。そこは未来のためにも改めることですね。 未来がないと、現在はないのですから、夢は大きくもつとよいと思いませんか。 未来がなくとも現在はあります。 夢というとあいまいですから…

Q.歌にことばは大切ですか。

A.極端にいうと、音楽で伝えるのにことばは必要ありません。ことばが聞こえなくても、ピアノもトランペットも音で伝えることはできます。意味のわからない外国語の歌でも感動するものです。 それは、そういう言い方をしたら、そうなるということで、ことば…

Q.レッスン中にあがってしまい、実力がだせません。

A.レッスン中にあがってしまうのは、慣れることでしょう。回数をこなすと変わるでしょう。 自分で納得するまでのトレーニングをしないまま、レッスンに参加すると、自信がなくて緊張するので、個人練習を積むこと。本番も同じです。

Q.息を前にあてて吐こうとすると、喉が乾きます。

A.喉が乾かないようにするためには、本来は、深い息を吐くことです。浅いまま、口の中に息があたっていたり、息もれした息を吐いていると喉が乾きます。ですから、これは、一度、中断して忘れましょう。水分補給も忘れずに。

Q.高音が出るようになりたいです。ゴスペルのような感じの歌が歌いたい。普段の練習方法は、頬を引き上げて顔にひびかせる練習をやっているのですが。

A.こうして質問がくるのは、そこで行き詰まったのでしょう。まず、裏声か頭声で高音を練習する前に自分が出やすいところ(中間音、中低音)の声にパワーをつける練習をしましょう。それから、そのからだの感覚(腰の感覚)のまま、高音を出す練習をしまし…

Q.ポピュラーは、J-POPだけ歌っていては上達しませんか。

A.何でも練習すれば上達します。ただ、歌唱力においては、まだまだ外国のレベルの方が高いからです。なぜ、最高レベルの野球やサッカーの選手は、日本でプレーしないのでしょうか。海外のリーグに行くのでしょう。それは、世界に通じるレベルでのプロだか…

Q.日本人で日本語で歌うのに、なぜ外国人の感覚で学ぶことが必要なのでしょうか。

A.絶対に必要とは思いません。ただ、学び方として、アプローチとして、有利であるのは確かです。それは、日本の今の歌は、欧米の言語の構造の上に成立してきたからです。歌詞は日本語でも、メロディは、欧米の言語構造のうえにできてきたものに準じている…

Q.ジャズの発声とは、どういうものですか。

A.そういうものはないと思って下さい。ロックや、ポップスの発声も、決まりきったものは、特にないと私は考えています。その人が自分の身体の理にそって発声することが大切なのです。あとは、その音楽がどのように入っているのかとどう出したいのかによる…

Q.女性の声は高めに出しているのですか。

A.日本人女性は、かなり高くつくっています。 すると、声もやさしくきれいで、通るように聞こえるのです。

Q.なぜ女性の声は高いのですか。

A.男性が低くなるという方が正しいでしょう。 女性は、変わらないのです。 年をとると女性の声は低くなります。(rf)

Q.年をとると、おばさんの声は低くなるのですか。

A.女性の場合、年齢とともに声帯に浮腫などができ、低くなるのが普通です。 日本人の女性の声は、比較的、高く使われているので、なおさら低くなる人が多いです。