発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

07.共鳴

Q.息は前に出るのに、なぜ声を後ろにとなるのでしょう。☆

A.充分な共鳴が得られていない、息が声になる効率がよくない、喉に力が入ったり響かないで鳴っているような状態の時に、そういうアドバイスがなされます。つまり、イメージとして逆の方向にしてバランスを保つのです。声を出すときに息を吸うようにとか言わ…

Q.声が鳴るのがよいのですか。☆☆

A.声が鳴るということが喉が鳴るということに捉えてよいのか、イメージの言葉なのでわかりにくいのですが、同じように、その判断はもっとも難しいものの一つです。喉についての判断は難しく、イメージでいうと、深いところで鳴るのはよいが、浅いところで鳴…

Q.共鳴を求めて、鳴らすようにする方法は、よいのでしょうか。☆

A.一通り行ってみるのは否定しませんが、癖や固定したものとなりがちなので注意しなくてはなりません。どこか一点に集める、共鳴点を定めて当てるというような練習方法です。 結果オーライなので、それでうまくいくのであれば、ステップとしてはよいでしょう…

Q.共鳴についてどういう勉強すればよいでしょうか。☆

A. 共鳴について勉強する必要があるのかどうかは別として、もし試してみたいのであれば、全身や顔パーツ別に分けてみて、そこに共鳴を集めるようなつもりで行ってみるとよいでしょう。あるいは遠くに飛ばすとかどこかの的に集中させるというようなイメージ…

Q.ハミングは声帯のストレッチといわれました。

A. うまく響きにくい時は疲れたときのクールダウンなどにハミングは使われます。ですから、ストレッチよりは、柔軟体操のようなものです。急に声を出したりせりふをいったり、歌を歌ったりするのは、声帯に負担が大きいときがありますので、それに備えるの…

Q.鼻声が治りません。

A. 朝起きたときには、寝ぼけ声になります。大体が鼻声です。鼻が詰まっている時もありますし、うまく鼻腔が開いてないのです。詰まるときには大体片方の鼻で、両方が塞がり呼吸ができないことは少ないはずです。 心身を起こすことが1番ですから、軽く体操…

Q.舌の位置を下げてはいけないのですか。☆

A. 状況による誤解が大きいと思います。舌の正しい位置は、上顎につくかつかないかのところで、つけないところです。こうしないと鼻呼吸になりにくいからです。 ですから、下にペタンとしている場合は、持ち上げたり舌の位置をあげなさいと注意をするトレー…

Q.顎上げて歌ってはいけないといわれました。☆

A. 指導上は顎を引いて歌うようにします。しかし、顎を上げて歌っているようなシンガーソングライターも多いのです。その方が声がだしやすかったり歌いやすかったりする、あるいは座ってギターを弾くためとかいろんな条件の中で、自分で決めていけばよいの…

Q.共鳴が鼻にかかりすぎているといわれます。☆

A.いわゆる鼻声になっているということだと思います。この辺は音色の判断によって、よい頭悪いを簡単に分けるのは難しいところです。人によっても違います。日本の民謡、演歌や歌謡曲などは、鼻濁音をよしとするので、結構、鼻にかかっているのをよい声とす…

Q.頭の後ろに抜いてくださいといわれます。

A. 頭のてっぺんとか上に響かせてとかいうような指導がなされます。 これらは指導上のイメージの言語なので、自分に当てはまらない場合は、それなりにイメージを変えて、みるとよいでしょう。眉間に集めるとか鼻腔に集めるというように身近に持ってきてもよ…

Q.トレーナーによって、共鳴をさせる場所が違うのですか。☆

A. 声という漠然としたものに、方向や距離を与えて、イメージを持っていきやすくするわけです。 ですから、そこが共鳴しているというよりは、そういう方向に声をコントロールしてみると捉えてください。そのトレーナーが、そのように教えられたり、そのよう…

Q.声を響かせるためには、共鳴腔をどのようにすればよいのでしょうか。

A.ラッパの先の、開口部と同じように、広くすればよいのです。

Q.鼻腔や口の中を広げるのですか。

A.鼻腔はもともと狭いし広げても限度があります。口の中は広がると、確かに響きやすくなりますが、舌があるので、発音が影響します。アは、浅く響きやすいですが、イやウなどは難しいでしょう。もっとも、広く使えるのは咽頭腔です。

Q.咽頭腔を広くして響かせたらよいのですか。

A.喉の奥の軟口蓋を上げ、喉頭を下げると、咽頭腔が広くなります。 そこでそのような指導がよく行われています。あるところまでは、それでうまくいきますが、限界があります。また、そこに頼りすぎると不自然な表情になったり、発音や感情移入に制限が出た…

Q. 共鳴腔というのが頭の中や頬骨のところにあるので、そこに響かすのでしょうか。

A. いいえ、共鳴腔は、声道の咽頭空、鼻腔、口腔です。その空間が声の響きに影響します。

Q.ハーモニーとは何から来たのでしょうか。

A.ハーモニー、の語源はハルモニアですが、ピタゴラスは、全てがバラバラに存在していても、宇宙全体として美しく成り立っていること、この原理をハルモニアと言いました。

Q.子音で、共鳴するものとしないものを覚えたいのですが。

A.共鳴するのは、母音 n、m、y、r、w、それを妨げるのは、k、s、t、h、p、濁音です。 ちなみに、日本人の場合、女性の名前に共鳴音が入ることが多いようです。

Q.音律について知りたいです。

A. A1=110Hz、A2=220Hz、A3=440Hz、A4=880Hz 平均律というのは、音高の感覚に沿っているともいえます。 ピアノの中央Cは、C3で60(Cマイナス2が0)。C4は72。G8まで127。それがMidinoteNoです。 1オクターブは12、完全5度は7(長3度4+短3度3)

Q.純音と複合音とノイズとホワイトノイズについて知りたいです。

A. サイン波が、純音ですが、これはしぜん界にはありません。しぜん音は、複合音となります。これは正弦派に分解できます(理論上ですが、フーリエ変換によります)。 あらゆる振動数の音を合わせるとホワイトノイズとなります。TVの「ザー」で、音の高さが…

Q.ピッチと倍音について簡単に教えてください。

A. 音高(pitch)は、一本の弦の振動でみるとわかりやすいです。 まず、弦の長さで音の高さの関係を知りましょう。 基音 110Hz ラ―(基音) 第2倍音 220Hz ラ―1オクターブ上 第3倍音 330Hz ミ―1オクターブ+完全5度上 第4倍音 440Hz ラ―2オクターブ上 第5…

Q. 鼻腔にひびかせるとよいのですか。

A. 副鼻腔の共鳴は、イメージとしてよく使われますが、実証されているわけではありません。

Q. 声に焦点を持つということはどういうことなのでしょうか。

A.声を出すときに、何も方向性を持たずに出すと、頭上に声が広がる感じであったり、喉の周りで音が鳴っているだけというような感覚になるかもしれません。しかし声に焦点を持たせると、方向性がつくので、より広い会場でも通る声をだすことが可能になりま…

Q. 唇の使い方は声と関係しますか。

A. 日本語は、唇をほとんど使わずに話せてしまうので、唇の周りの筋肉を使って発声に生かすという習慣がないかもしれません。しかし唇は声と大いに関係があります。少し外側にむけてトランペットのベルのような形を作ることで、音は外に響きやすくなります…

Q. 胸の響きを充実させるよう言われました。

A.日本人にありがちな歌の声は、頭声できれいに出ているけど、響きがない、声に色がない、弱々しい、パワフルさや主張が足りないなどの特徴があります。 合唱団に長くいたり、ママさんコーラスで歌っている人に多く見受けられます。きれいで、他者と交わり…

Q.マスケラに当てるというのはということでしょうか。どのようなメリットがあるのでしょうか。

A.よく、オペラ歌手がレッスンの中でこのような表現を用いて発声のテクニックを教えることがあります。マスケラとはイタリア語で仮面という意味で、イタリア人の先生は顔の表面に声を当てるように指導します。頬骨、おでこあたりを目安に考えてください。目…

Q. ひびきにのる声というと、何を思い浮かべますか。

A.ローマのパルテノン神殿での演説 教会での声 寺での読経 唱歌、コーラス、合唱 トンネルや洞窟の中の声 といったところでしょうか。([E:#x266F])

Q. 音のひびきに関して、西欧との違いとは、何ですか。

A. 西欧のように、石の街で音がよくひびくところでは、ノイズよりも純音を求めるようになるのでしょう。ハーモニーなど音の組み合わせ(和音)も求められていきました。キンコンカンコンですね。 それに対し、日本では、ゴーンです。ひずみ、ノイズを愛し…

Q.声の焦点を集めるとはどのようにするのでしょうか。

A.歌を歌うときに、声を集めたり、焦点を感じずに声を出すと、響きの散った音になってしまうことがありますが、これを回避する方法が、「声の焦点を集める」ということです。単に「声を集めるという意識」ととらえたほうがいいかもしれません。普段話し声で…

Q.響きを自分で作ろうとしないでと言われました。

A.レッスンを続けていく中で、自分が出す音は、結果であり、自分で音の響きを作ろうとしない方がいいというときがあります。ある程度、レッスンが進み、声も出てきて、その声をもっと美しく充実させた響きにしていこうとしたときに、自分の喉の周りで響きを…

Q.最初に目指すべき音はありますか。

A.自分の中にある一番よい音色をもっとも出しやすい発音(母音など)で出してみましょう。 高さ、大きさ、長さ(やや長く)を組み合わせてもっとも出しやすい音をみつけましょう。