発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

101.体と息のメニュ

Q.舌の力の抜き方を知りたいです。

A.舌の力を抜くことはなかなか大変です。力を入れているつもりはなくても自然に力が入ってしまうというケースがよく見られます。楽に何もしていないときに舌の状態を観察してみてください。舌先が下の歯の後ろにチョンとついていたり、舌の真ん中あたりが少…

Q.体の使い方、脇腹と下腹の関係について教えてください。

A.脇腹とは、体側部分つまり肋骨の側面かと思いますが、この肋骨の中に肺があり、そして底に横隔膜がついています。息を吸うと横隔膜が下がり肋骨は両サイドに開いていきます。この横隔膜と肋骨で作られた胸郭の内側に空気をキープすることで、体内の空気の…

Q.表情筋の使い方を知りたいです。

A.日本語は口の周りを動かさずに話せてしまうので、日本人は表情筋を動かすことに長けていないものです。喉に力が入る人は、表情筋をよく鍛えて、こちらをよく動かすようにすると、喉の力を利用せずに歌うことができますのでお勧めです。 鼻を長くしたり、短…

Q.発声練習や声を出す以外で声を磨くのに役立つ方法

A.ただやみくもに声を出せば練習になるというわけではありません。声は声帯で作られますが、いい声を作り上げていくには、それ以外の要素がとても多いと思います。例えば、いい声をしているのに、体が硬くて損している、声に伸びやかさが足りない人がいます…

Q.喉で押している、喉に引っかかるを解消するメニュ

A.押すことを自覚できていても、日常的な癖はなかなか一夜にして改善するということは難しいので、地道に取り組んでいきましょう。 発声では、一音目に喉に当てないよう「Ha」で歌い出すのが安全です。子音Hで息を吐いてから母音アが出るので、普段の喉への…

Q.舌の調整を知りたいです。

A.舌の調整は本当に大変です。舌をフラットにして、舌根を下げて、舌先を下の歯の裏側にチョンとつけておくのが理想です。あごとともになるべくリラックスして発声できるといのですが、無意識に上がったり、奥に行ったり、意識とは全く異なる動きをするので…

Q.肋骨を広げる方法を教えてください。

A.息は肺に入ります。肺にしか入りません。腹式呼吸の時に、下腹を膨らますから、おなかにも息が入ると勘違いされている人が時々いらっしゃいますが、そうではありません。この肺は肋骨の中に入っています。肋骨は鳥かごのように肺を覆っています。肋骨が広…

Q.名前を呼んでみよう

A.レッスンや練習をしていて、体が硬くなりやすいという人も多いのではないでしょうか。声を出すのに指導者から言われた呼吸、響き、体の使い方、フレーズ、テンポ、音程、リズムなど見えないものを感じよう、見ようとすればするほど体は固まりやすくなりま…

Q.息を外に吐く

A.日本語はあまり呼気のエネルギーを必要としない言語なので、日本人はよく「息を外に吐いて歌いなさい」と注意されることがあります。しっかり息を外に吐くことで、声を前に飛ばすことができます。この意識が日常から少ないのでしょう。 これを回避するには…

Q.横隔膜と声帯の連動の方法

A.息を吸った時に肋骨の内側についている横隔膜が広がって下がり、息を吐いたときにはそれが弛緩して元にもどります。横隔膜をいかに保持するかが息の支えに繋がります。 しゃっくりは横隔膜の痙攣だといわれていますが、同時にヒクっと声もなってしまうこと…

Q.体を使って声が出ません。

A.体を使って声を出すには、いろいろなアプローチがあると思いますが、目安として横隔膜を使えているかということがあります。歌っているときに、お腹周りに意識を向けてみてください。この部分が全く動いていないという自覚のある人は、まず、やみくもにで…

Q.音が出せない環境でのトレーニング法

A.たとえ声が出せなくても役に立つトレーニングはたくさんあります。 まずは息吐きで、呼吸のための筋トレがいいでしょう。まずは筋肉を大きく動かしながらウォームアップします。おへその周りを手で押しながら息を吐きます。わざとたくさん凹ませてみてくだ…

Q.身体と呼吸法

A.発声法を学ぶことにおいて、いまだにいつも勉強していかなければならない、意識しないといけないのは、呼吸時の身体の使い方です。私が仕事をするようになっても常に付きまとうのは呼吸のコントロールです。 年齢を経てくると身体能力も目に見えて衰えはじ…

Q.口蓋を上げる

A.口を開けて鏡で見てみましょう。口蓋垂(いわゆるのどちんこ)が上にどのくらい持ち上がりますか。この喉の奥のほうの柔らかい口蓋を軟口蓋といい、前歯に近い固い部分を硬口蓋といい、これらを合わせて口蓋と呼んでいます。口蓋を上げてくださいというと…

Q.歌を練習する中でこれだけは毎回気を付けたほうがいいこと

A.レッスンを長く重ねていけばいくほど、新たな課題が出てきて、基本を忘れがちになることがあるかもしれません。また、本番前のプレッシャーで、普段できていた基礎的なことが、飛んでしまうということもあると思います。 毎回必ず気を付けて、ウォームアッ…

Q.リップロールとは何ですか。

A.唇をブルブルと言わせるリップロールというトレーニングがあります。唇を柔らかくするため、息の流れをよくするためなど、さまざまな使われ方をします。 では、実際リップロールにどのような効果があるのでしょうか。 リップロールを行って効果がでている…

Q.ものまねのトレーニングってありますか。

A.いろんなまねに挑戦してみましょう。 1.笑いまね 2.赤ちゃんまね―喃語、動物の声まね 3.坊さんまね 般若心経「マカハンニャ ハラミッタシンギョー」

Q.おなかで声をささえようとすると体全体が固くなる

A.基本的には、歌の時に上半身の首や肩回りがリラックスしていなければなりません。おなかの下のほうはしっかり腹筋を使って支え、横隔膜は下に広がって降りた状態、つまり息を吸ったときの状態を維持する必要があります。しかしこれと同時に、首や肩の周り…

Q.呼吸法の簡単なトレーニングを紹介してください。

A.呼吸法(深いため息など)息を長く吐いてみて、緩めるとしぜんと入ってきます。その動きを背中で感じましょう。

Q.しなやかな声にしたいが声が突っ張る

A.歌のレッスンを始めて、まだ年月が経ってない人のなかには、このようなお悩みをお持ちの人が結構いらっしゃいます。確かに声は出るし音量もまずまず、でも声が全くたゆたうことなく、ビーっと真っ直ぐのびて、棒歌いのような感じになってしまっているので…

Q.安定した声を出すには。

A.お腹の支えを使わないで歌う人、まだトレーニングを始めて間もない人の特徴は、上半身だけで声を出しとても薄い声になる、浅い声しか出ません。せいぜいみぞおちから上くらいしか体を使っておらず、出てくる音に迫力が足りないので、いくらいい音楽を歌っ…

Q.口の開き方をいつも注意されます。

A.口の開き方をどのように気をつけていますか。私自身も、歌の成長段階において、縦に開けるように言われるときと横に開けるように言われるときがありました。高い声(三点C以上)を取得しているときは、横に開いたほうがいいといわれました。喉に影響を与…

Q.顎を引くとは、どういうことですか。

A.横からみていて、頭が首の上に載っていて、顎が出ていないかチェックしてみましょう。 次に、左右どちらかに首、つまり頭が傾いていないかをチェックしましょう。鏡で前と横をみて中心軸をチェックしましょう。前後の歪みは猫背、顎が上がると骨盤後傾で…

Q.歌の練習で体が力む

A.トレーニングに慣れていないと、一つ一つの動作が慣れずに体のどこかに力みが入ってしまうことがあります。 体の上部から見ていきましょう。まず首の後ろです。お腹で支えてほしいのに首の後ろに力みが生じてしまう人がいます。お腹周りだけで頑張るのであ…

Q.呼吸が浅いとよく言われます。意識すると吸うのも吐くのも不自然になってしまいます。

A.日常生活では自然に行っている「呼吸」ですが、しっかり発声・朗読となると、普段よりは深い呼吸でなければしっかりとした声は出せませんので、結果的に普段の呼吸を「浅い」と表現してしまうことはあります。実際、オフィスワークでも人によってですが、…

体をブロックしないで歌う

上半身をがっちり固めて、微動だにせずに歌う人が時々いらっしゃいます。声を支えるために上半身を固めてしまっているのかもしれません。緊張によりこのような反応が出てしまうのかもしれません。 がっちり固めたり、力が入ってしまうのであれば、それは呼吸…

首に力が入っているのを抜く

首の力が入っている人は女性に多いです。筋肉量が少ないせいか、その少ない筋肉、細い首で、重い頭を支えないといけないから無理もありません。歌うときに首に青筋を立てて歌っている人もよくいらっしゃいます。ポップスの歌手に多く見られます。力任せでも…

Q.レコーディングで声が固まると、もうそこから抜け出せません。

A.声が固まったと感じるときは身体も固まっているので、大抵の場合は息が流れない、(そのせいで)喉が力む、この二つが大きな理由だと考えられます。狭いスペースで、身体を現状よりも緩ませる、息の流れを促す、これらを叶える手段のひとつとして「前屈」…

Q.声を出すのに体を使うのですか。

A.体といっても、足のつま先から、頭のてっぺんまで各所部位がありますね。歌の時は、いろんな意味で体全身を使うと言っても過言ではないと思います。 頭は、共鳴させたり、音を当てるときの焦点として使います。喉には声帯があり、音はここで鳴らして作ら…

Q.歌っていて、意識が上がってしまい、腹式呼吸やお腹の下に意識をキープできません。

A.ブレスの度に、口から浅く息を吸うためか、音を立てて浅い息継ぎになってしまっている人がいます。 この場合、お腹の下の方より、肺の上の方を使っており、腹式呼吸ではなく胸式呼吸になっているのかもしれません。意識が、お腹の下に保てていないとこの…