発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

13.知識/医学/科学

Q.認知症は、診断名ですか。

A. 違います。腹痛や頭痛のように、症状を表すのに過ぎません。ですから、原因の疾患があるわけです。それによっては治る認知症もたくさんあるわけです。

Q.音楽の演奏家の地位は低かったのですか。

A. ボエティウスは、音楽の研究者をムジチと呼び、真の音楽家としました。演奏者は、カントールと呼び、ランクの低い芸人だったわけです。音楽研究者は、科学者だったわけです。演奏家の地位が上がるのはモーツァルトの時代を待ちます。

Q.音楽の定義というのはあるのでしょうか。

A. 完全な定義というものは、できないでしょう。ただ、音であれば音楽であるということにはなりませんし、人にとって不快な音、生理的に嫌な音の連続も、音楽とは言い難いところがあります。ある程度、形式があり、構造を持つものといえましょう。

Q. 歌における音楽に、特徴というのはあるでしょうか。

A. ある程度の長さがあるということで、1音で終わったり、何時間も続くということはないでしょう。音階があること、リズムがあること、人の歌える声域に限定されるのですから、それほど音程が広くありません。原則的には、1つの音しか歌えませんので、主旋…

Q.音楽が科学的といわれるのはどうしてでしょうか。

A. ギリシャ時代からずっと音楽は、科学で扱われていました。数学の一部門でもあったわけです。ですから、科学者が音楽を研究していました。

Q.音楽が数学とはどういうことでしょうか。

A. アウグスティヌスは、音楽論のなかで、ピタゴラスの音楽哲学を紹介、数学を算術、幾何、音楽、天文学の4つの学問にわけるべきだと述べています。さらに、音楽を正しい抑揚をつけるための科学であると定義しています。

Q.音楽は中世ではどう学ばれたのですか。

A. 音楽綱要を書いたボエティウスは、数学にかかるこれらの学問を4学科(クワードリウム)と呼びました。音楽は数学であり、科学だったのです。 中世キリスト教修道院や大学での必修科目としては、自由7科というのがあり、言語に関わる3学科の文法学、修辞学…

Q.音楽は、個人として誰でも楽しめるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

A. CDが誕生したのが1982年、ウォークマンが1979年、カセットテープは1962年です。 それ以前は1877年エジソンが蓄音機を発明してから、レコードの時代が続きました。

Q. 今の音楽やクラシックが特殊なものなのでしょうか。

A. 確かにみんなで楽しむのが音楽だとすると、イヤホンで自分だけで音楽を聴くのは、かなり特殊なことです。クラシックも、座って静かに聞くというのも特殊です。むしろ観客が共に歌い踊るようなポップスのライブの方がしぜんでしょう。

Q.なぜ現代の時代において、みんな音楽に浸るのでしょうか。

A. もともと音楽は、楽しんだり、癒されたりするために使われていたものですから、ストレスが原因です。音楽に依存するのは、中毒ともいえます。

Q. 音楽と社会との関係について研究した人はいますか。

A. 音楽と社会の構造との関係について言及したのは、ローマックスです。世界の233の文化の3千曲の歌をリズム、メロディ、歌詞など37の要因で分類しました。社会形態と結びつけたのです。

Q.音楽に対する人の好みに社会的な影響はあるのでしょうか。

A. もちろんあります。あまり積極的でない子は、ロマンティックでハッピーな曲を好み、経験豊富な子は、喪失感がある曲を好むという調査結果もあります。

Q.音楽を見れば社会がわかると思うのですが、今の音楽の種類は、何なのでしょう。

A. 一言でいうとポップスといわれる欧米発祥の音楽です。メロディ、リズム、ハーモニーの構造をもっています。いうまでもなく、クラシック音楽の流れです。効率と合理的な個人主義を表しています。

Q.顔は、歳をとると大きくなるのでしょうか。

A. 中年以降になると、おじさんの顔は大きくなります。皮下脂肪が溜まるということもあります。また、顔が大きいことは、強さを表すので、特に男性に見られることかもしれません。

Q.ヒゲは、何の役目があるのでしょう。

A. ヒゲは、男性の第二次性徴で、男性性を強く表すことになります。文化的にも、中近東など、ヒゲを生やすことが成人男子の証とみなされる地域があります。

Q.なぜ人は、視覚を発達させたのでしょう。

A. 人が視覚を発達させ、それに伴い、嗅覚や聴覚を退化させたのは、昼に行動するのに有利だからです。果物の熟し具合を見るためには、色も感知できた方がよいです。

Q.寒い所の人が肌の色が薄いのはなぜでしょう。

A. できるだけ紫外線を吸収し、皮膚の中でビタミン Dを合成し、腸でカルシウムの吸収を促し、骨の生成を高めるためです。

Q.人の顔は、表皮が薄くて毛がなく露出しています。

A. そのために痛みやすいのです。ゴシゴシこすったり、厚化粧しないほうがいいということです。日焼けもよくありません。顔色も変わりやすいのは、血流のためです。

Q.お乳は、お腹で吸うのですか。

A. これは頬と口によって、口腔を密閉して、陰圧にして吸います。舌を使って吸うこともできます。乳で育つのは、哺乳類の特徴の1つです。

Q.舌や頬を噛んでしまうのはなぜですか。

A. 舌と頬と歯は、密接していて、動きも連携しているので、それがうまくいかなくなると、噛むのです。食物を噛み砕くときに、頬が必要です。食物が口からこぼれないようにするのと、舌と頬が、内外から協力して、歯で砕けるようにしています。

Q.顔の筋肉は何のためにあるのでしょうか。

A. 目を閉じたり鼻や口を動かしたりして、表情を操ることができるようになりました。顔面筋とは表情筋のことです。22種類もあります。

Q.相手を選ぶのにも匂いは、大切なのでしょうか。

A. 哺乳類においては、匂いによって相手を判別しています。それが繁殖行動を含めた社会的行動となります。人間もそうでしたが、今は、あまり体臭を好まないようになっているようです。

Q.耳はもともと、聞くことをどのようにして機能として持つようになったのでしょうか。

A. 人が魚だった頃には、2種類の感覚を捉えていました。1つは、骨や浮き袋に伝わる振動を感じる聴覚器です。それが空気の振動も感じられるようになったのです。もう一つは、水の動きを感じるための、平衡感覚です。平衡覚器です。

Q.二重螺旋の構造の建築物があると聞きました。

A. すがも鴨台(おうだい)観音堂の鴨台さざえ堂、会津若松の会津さざえ堂、フランスのロワール川のたもとのシャンボール城のレオナルドダビンチがデザインした大きな二重螺旋階段などがあります。

Q.魚には鼻の穴がいくつあるのですか。

A. 鼻の孔は4つです。匂いをかぐ左右の嗅のうの前後に、鼻孔が2つあります。前の孔に入った水が後ろの孔から抜けて、途中で匂いを感知します。鼻孔が左右に離れていて、匂いの強さによってその場所を探るのです。

Q.匂いが無意識な記憶と結びついていることを何と言いますか。

A. 特定の匂いを嗅いで、昔の経験を思い出すことをプルースト効果といいます。「失われた時を求めて」の主人公が、マドレーヌを紅茶に浸して食べた瞬間に、思い出したことからです。

Q.哺乳類は視覚より嗅覚が優勢なのですか。

A. 食べることには、匂いがないとなかなか食欲がわかないようです。人の場合も、もともとはそうでしたが、だんだん、視覚が優勢になり、嗅覚の能力が衰えているようです。

Q.顔という言葉の由来は何ですか。

A. 顔は旧仮名遣いでは、かほです。漢字では、彦が、成人男子が額に朱の文字や線を入れたことから、男子の美称となった。つくりのほうは、首と同じく、頭のことのようです。

Q.爬虫類が、哺乳類のように歯で噛み潰せないのはなぜですか。

A. 鼻腔と口腔を隔てる口蓋がないので、息ができなくなり、窒息するからです。獲物を食いちぎる歯しかなく、丸呑みします。

Q.舌で味わうのは、舌の先が甘みで、舌の奥が苦味ですか。

A. 以前は、味蕾についてそのようなことを言われましたが、今では舌全体でいろんな味を感じていると言われています。歳をとるうちに、鈍感になるのですが。