発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

15.役者/芸人/声優/ミュージカル俳優/アナウンサー

Q.最近、歌手や役者の声が、芸人の声に比べ弱くなっていませんか。

A.それはどうしてなのかというと、声力の身につけ方に関係しているのです。つまり、鍛えられていないのです。

Q. マーニ・ニクソンとは、誰ですか。

A.「王様と私」「ウエストサイド物語」「マイ・フェア・レディ」の歌などが、マーニ・ニクソンの吹き替え作品です。([E:#x266F]) [490]

Q. 舞台の稽古や、レッスンで朗読するときなど、しっかり声を出す場面ではいつも意識的に声を低くしていました。

A.舞台の稽古では、演じる役によっては低く出す声を求められることもあるでしょう。それが表現に繋がるのであれば問題ないと思います。レッスンでは、あなたの本来の声をもとにトレーニングをしていきたいので、意識的に声を低くする必要はありません。そ…

Q. 講演で声がよく通るためにマイクはどうするとよいですか。

A.音響に詳しい方に聞いたとしても、絶対にこうするとよいという持ち方はないと思いますし、それであなた自身が話しにくくなっては意味がないので、参考程度にした方がよいかと思います。 声の通りがよい人は、マイクの有無は関係ないのです。マイク無しで…

Q. ニュースを読んでいます。トチリ防止は、どうしたらよいですか。

A.昔のニュースでの読み方が、○○、○○、○○○とブツブツ途切れるスタイルは、生で絶対に失敗が許されないので、とちらないためだったと聞いたことがあります。 つっかかったり、かみそうになっても、これだとフォローできて、ごまかしやすいですね。([E:#x26…

Q.キャスターを目指しています。正しいことば遣いについてのアドバイスをしてください。

A.正しいことば遣いには、いつも注意しましょう。 たとえば、「他人事」は「ひとごと」、「三階」は「さんがい」、「裏面」は「りめん」、「早急」は「さっきゅう」と読みます。 「たくさんの人」は「大勢の人」とは言わないで、「大勢」と言い換えます。…

Q.ミュージカルの歌を歌うにはどのようなことに気をつければいいですか。

A.”歌う”というときに気をつけることとあまり変わりません。正しい姿勢、正しい発声、正しい発音、そして気持ち(感情)です。皆さんはこの気持ち(感情)が一番違うと思うのかもしれません。ですが、ポップスを歌うときもその曲の中に出てくる人物の気持ち…

Q. 俳優なのに地声だけではなく裏声でも練習する必要があるのでしょうか。

A. 声優やナレーター、俳優をめざして言葉のトレーニングをしている人のなかには、地声でしか声を使ったことのないという人もいらっしゃることと思います。地声で喉に落ちた声しか使っていないと、喉で押した声、響きの少ない声しか出すことができず、いろ…

Q.朗読が上手になるためにできることは何ですか。 Q.朗読が上手になるためにできることは何ですか。

A.本を読むことが好きだったということをきっかけに、朗読をやってみたいと思われる人も多いと思います。その中で、「上手に読めるようになるためには何が必要なのか」ということです。 自分で本を読んでいるときと朗読の違い、つまり、読書と朗読の大きな…

Q.日俳連のジュニアランク15の声優です。人気と出世は別ですか。

A.共同組合日本俳優連合に所属ですね。はい、その通りです。声優は、もはや職業でなく、生き方、生き様として選ぶということになるでしょう。声優でなくとも、声優の仕事はできるし、これからはAIがライバルです。将棋ならAIを除いての人間勝負が残ると思…

Q. アナウンスの訓練を歌にいかすには、どうしたらよいですか。

A. アナウンサーの訓練をみると、「一語一語口をはっきりと動かしてしゃべる」という練習方法や実際にそれを意識して本番を迎える人がいらっしゃることに気づきます。もちろん、情報を映像と声で伝えることが仕事ですので、そのような方法が効果的なのかも…

Q.日本のアナウンサーの声は高いのですか。

A.日本とアメリカの女性アナウンサーの声の質を比べると、アメリカより日本のアナウンサー方が甲高く硬質で抑揚が大きいそうです。これを調べた宇都宮大学工学部の柏谷英樹教授(電気電子工学)とスタッフらは、来日したアメリカ人から「日本のテレビやラ…

Q.セリフが上手に読めなくていつもオーディションに落ちてしまいます。どうしたらいいですか。

A.オーディションの前に十分準備をしているでしょうか。セリフの課題があるならその課題を繰り返し繰り返し練習する。その時に、その台詞の主人公はどんな人柄なのか、何歳なのか、仕事は何をしているのかなど、セリフの中に書かれていないことを自分で設定…

Q.太い音色が低く聞こえるのですが。

A.あなたの大好きな歌手、できたらここは欧米のヴォーカリストの声の音色を思い浮かべてください。ピンク・クロスビー、シナトラでも、サッチモやサラ・ヴォーンでもよいでしょう。何かとても日本人の声とは違いませんか。 私たち日本人は、太い声を低く、…

Q.一本調子の読み方になるのはどうすればよいのですか。

A.声を出すことに、とても一生懸命になっていても、なかなか思うように表現できなかったり、声の出し方が一辺倒になってしまう人がいらっしゃるようです。 声を出すことだけに一生懸命になるより、一度立ち止まって、自分が出している声がどうなっているか…

Q.アナウンサーは声に表現力が必要なのですか。

A.たとえば日本語で、「つめたい」ということばを言うときには、「つめたい」の語頭の「つ」をはっきりと言わないとわかりにくくなります。アナウンサーは「高出し」といって、出だしの音「つ」を少し高めにあげ、はっきりと発します。これは、日本語の高…

Q.俳優にとっての声の力とは。

A.第一線の俳優として成功した人たちがもっていて、私たちがもっていないものは、生まれつきのルックスでしょうか。いえ、今はルックスやスタイルだけなら、もっと恵まれた人がたくさんいます。彼らの本当の実力とは、キャラクター力です。 それは、演技力…

Q.アナウンス声を知るには。

A.まずは、伝える声としてのアナウンス声、さらにファミレス声を知るとよいでしょう。「いらっしゃいませ」「おはようございます」伝わる声としての大人の成熟した声、使い込まれた声を知ることになります。「ごぶさたしています」「申し訳ありませんでし…

Q.アナウンサー、声優の初期の声は、役者や経営者などとは異なるのですか。☆

A.もちろん形から入って実を伴うことができるならよいのです。しかし、形から入って形に終わることの多い日本では、そのままで人並み以上にもならない人が多いのです。 一方で、声が深くなれば、口形は少しの動きでも発音は明瞭になります。共鳴効率がよい…

Q.アナウンスや文章を読むのに、プロとアマチュアの違いはどのようなところに出るのですか?

A.みなさんは、テレビや映画などで聞こえてくる言葉に、上手いとか、いまいちだなと思ったり、どのような違いを感じますでしょうか?毎日日本語を話しているわけですから、だれでも日本語のセリフやアナウンスを読むことはできると思います。 ある、有名な…

Q.役者は、舞台で通じればよいのではないでしょうか。☆

A.それでは、最低ラインさえクリアしていれば何でもよいとなりがちです。全体のレベルが低いと、あるいは他のことが優先されると、声はいつまでも後回しで、鍛えられも磨かれもしません。そこでは、声の磨かれる条件の比較的整っている人は、無理した発声…

Q.演技のチェックには、どういう心得がありますか。

A.「目前心後」(「花鏡」) 「目を前に見て、心を後におけとなり」 背中の後ろから見るとよいのです。(♯)

Q.アナウンサーは、話すのが遅くないですか。

A.アナウンサーは、聞いている全ての人にわかりやすく伝わる話し方を求められています。ですから、内容や対象によっては、ことば、発音、イントネーションを重視して、ゆっくりめになるのです。(♯)

Q.障害者の演技を学びたいです。☆

A.映画「レナードの朝」は、神経科医オリバー・サックスとパーキンソン病患者の交流を描いた実話です。彼は、音楽療法を治療に用いていました。他に「レインマン」や「ギルバート・グレイプ」「カッコーの巣の上で」など。サヴァン症候群、共感覚、自閉症…

Q.日頃からできる舞台の練習は。☆

A.ノートや台本を見て話さないこと。(♯)

Q.アナウンサーになるのに、ものまねができると有利ですか。

A.ものまねでは、耳で声を捉える力と発声調整能力をみることができます。その練習をしたら、あるところまではよくなるのです。役者、声優には問われるべき能力ですが、自分の声をどこまで使えるかの方が大切なアナウンサーには、余興の一つと思います。何…

Q.くせになることばを取りたいのですが。☆

A.自分で気をつけることです。録音を聞いてリライトして文章にしてみてください。「あの…」「ええ…」「まあ、」「まさに」「ちなみに」「ある意味で」「逆に」「妙に」「けっこう」「まさか」「まあまあ」「いや(いやいや)」「超」「やばい」「ウソー」…

Q.日本には、雄弁術はなかったのでしょうか。☆

A.いえ、寺院などで説教する人は、いわば、話のプロでした。そういう人が、生活、教育の場にもいました。昔の方が話し上手がいて、それは、たくさんの聞き上手に支えられていたといえます。節談として、「はじめシンミリ、なかオカシク、おわりトクトク」…

Q.日本の伝統的な声は、かすれているのですか。

A.説教、謡曲、浄瑠璃、祭文、浪曲では、白声、力み声、へばり声といわれる、しわがれ声が共通しています。白声とは、しわがれ声のことです。(♯)

Q.役になり切ると、どういう声が出ますか。

A.そうしてみるのが常道でしょう。しかし、舞台で演じるせりふ、役柄が、あなたのもっとも理想的な発声に一致するわけではありません。必ずクールダウンして、あなた本人に戻るとともに声も戻しておきましょう。なかには、上演期間中はずっと役になり切る…