発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

25.ブレスヴォイストレーニング研究所と専属トレーナー

Q.研究所のトレーナーは、どうなのでしょうか。

A.私は、自分のところのトレーナーについては、常に勉強、研究を強いています。仮説はいくらたててもよいから、検証、つまり、その結果のフィードバックを求めています。生徒一人ひとりのレッスンに、レポートも書かせています。相手がアーティストでも同…

Q.研究所の体制はどうですか。

A.私も300人規模の養成所で、25年、やってきました。多くの人と接した分、感謝される一方で、あれこれ言われてもきました。効果がなかったと判断して、他のスクールに移ったり、海外にいったりした人もいるでしょう。しかし、本気でやるだけのことをやらず…

Q.自分の才能の見つけ方、生かし方は。

A.自分の才能を知り、開花させるためには、メンタルコーチ、フィジカル、ドクター、テクニカルコーチと、専門分野のトレーナーがそれぞれに欲しいものです。 私は、早くからいろいろな人と研究所で共同作業をしてきました。わからないことは、さらに別の専…

Q.研究所に通いながら、他の学校へ行ってもよいのでしょうか。

A.「他のところへ学びに行く」とか、「いろんな人に会う」ことは、とてもよいことです。それを勧めない人は考えものです。要はあなたが得るべきものは何か、それはどこで学べるかということです。自分の人生をよりよくするために、主体的に、まわりの人を…

Q.トレーナーが丁寧に判断できるのは、本人もできるからなのか、たくさん見慣れているからなのでしょうか。☆

A.プロスポーツの解説者は、経験からスキャンすると言われています。アナウンサーは、たくさん見てきているから詳しいのですが、スキャンの細かさは経験者にかなわない、つまり、みえている分だけで、みえていないところは読み込めないのです。ピッチャー…

Q.有名人やプロの推薦を載せないのは。

A.ここでは、他分野の第一線の研究者や声の実践者と協力して歩んできました。ミリオンセラーの歌手もいれば、能など邦楽の師匠もいます。これもまた、他人に学ぶということです。どんな有名な人や偉い人から認められたからといって、それは友好トークに過…

Q.カウンセラーとは、何ですか。☆

A.カウンセリングは、専門用語として使われるときは、心理療法の一つです。広義には話し合うこと、相談にのること、悩みをアドバイスすることなどで使われています。○○カウンセラーは、さらに曖昧です。国家資格はありません。支部や省認可の協会の指定す…

Q.レッスンにことばが要らなくなることがありますか。☆

A.それは、ある程度体得できてからのことです。ことばでなく伝わるものもあります。ことばで伝わることは少なく、誤解もされやすいから実演のまねだけで伝えるとしても、トレーナーの表情の反応やコメントから伝わるものは大きいのです。それを読み取れな…

Q.レッスンカウンセリングの内容は。★

A.いつまでに何を、どのくらいでやりたいかなどの相談、何でもありです。最初は、夢、希望から、そのうちに具体的目標、計画へ落とし込むために、そのレッスン、トレーニングがあります。そのフォローです。(♯)

Q.研究所のヴォイトレは、どう違うのですか。☆☆

A.一般の人の感覚での成果に終わるのでなく、特別なレベルでの究極的な解決を目指して行うようにしています。一時凌ぎでは意味がないと思うからです。しかし、それを求める人もいます。早く周りから目にみえる効果を上げることを求められると、そうはいか…

Q.レッスンやトレーニングを記録するのは、なぜですか。

A.普段から、体調から発声の状態まで日記をつけておくとよいです。健康手帳のように、毎年、比較してチェックしましょう。食事やサプリ、薬なども声に影響することがありますから記録しましょう。睡眠時間もとても大切な情報です。けがなども関係します。…

Q.ヴォイストレーナー選びの基準は、どういうものですか。

A.人間好きあるいは、人間やそれを取り巻くことに興味をもつ人、悪いところよりもよいところを見つける力のある人でしょう。これの欠けているトレーナーは採用を見送るようにしています。どんなのに頭がよくて理論知識があっても、人と長く、10年どころか2…

Q.研究所では予習復習が必要ですか。

A.研究所では、レッスン受講生に、毎回レッスンの感想を書かせて、フィードバックしてきました。今は10名余のトレーナーの全てのレッスンの感想と報告を照らし合わせてみています。伸びる人は、分析も文章もやはり独自のものを持っています。 最初から絶対…

Q.トレーナーは、声を聞くと、すぐにどうなるかわかりますか。

A.どうなのかはわからない、トレーニングでどうなるのかもわからない。それはトレーナーとして、もっとも誠実な姿勢といえます。私がみていると、わかった気になっているトレーナーは学べず、生徒の信頼も得られず、やがて、いなくなります。自ら、よくわ…

Q.ヴォイトレのレッスンの自己評価の信頼性はどのくらいですか。

A.私は、本人のレポートを読んで、その人の学びの度合いを知ります。これは、目的をより明確化、具体化したり、プロセスを改善したりするのに参考にできます。 本人のトレーナー評価、自己評価、つまり、方法やメニュの評価と、それに対するでき具体の評価…

Q.なぜ、先生一人で教えないのですか。

A.本当の実力というのは、どんな先生、トレーナーにも認められるということです。それには、すでにできることを他のやり方でもできること。つまり、応用できることこそ基本の力の証なのです。この選択の大きさ、自由度もまた実力の条件です。一人のトレー…

Q.10年前のレッスンと今とは異なっていますか。

A.10年前のを今、どうこう言っても仕方ありません。10年間で、トレーナーも、またそれを受けた人も、よりよく、より深く、学んでいっているかということです。(♯)

Q.レッスンのやり方やその人の理解は、変わっていかないのですか。

A.絶えず変わっていくものです。私は、25年前の本を10年前に大幅に書き改めました。このQ&Aでも、同じような質問に対し、いつも新しい答えを出しています。(♯)

Q.トレーナーのいうイメージについて知りたい。☆

A.本能レベルの情報という生きるために組み込まれたものの上に、イメージとして次のa~cのメモリーが入っています。 a.思い出せない記憶 b.人に言われると思いだせる記憶 c.すぐに思いだせる記憶 そして、その上に、ことばの記憶(インデックス)が…

Q.昔の生徒さんと今の生徒さんは、どう違いますか。

A.これだけで、日本の4半世紀の歴史を述べるようなもので、本一冊くらいになりそうですが、私が初めての本を出すまでの人は、自ら学ぶことを知っていました。次に、ライブハウスのスタジオ移転の前までの人は、自ら活動することを知っていました。今は、学…

Q.心身について、どんな分野の専門家と関わっていますか。☆

A.語学や科学、音楽、音響の専門家、医師を別にして、ヴォイトレに関わることで述べますと、アレクサンダーテクニック、フェルデンクライス、ロルフィング、理学療法など。より専門的になると、鍼、アーユルヴェーダ、カイロプラテクス、指圧、マッサージ…

Q.ヴォイトレにも欧米流と東洋的なものがありますか。☆

A.声楽での発声を中心に考えると欧米流、元々は西欧ですが、アメリカも大きな成果を挙げています。それに対し、それ以外の音楽では共通した流れはないので、東洋的というなら心身のケアから入るヴォイトレといえるのかもしれません。日本においては、前者…

Q.トレーナーの心構えはありますか。

A.待つこと(急がないこと)、許すこと(制限をしないこと)、可能性を期待すること。(♯)

Q.声のワークショップで、パニクって感情がコントロールできなくなりました。

A.そのようなことはヴォイトレとしては範囲を超えていると思います。昔グループで、山城組の「恐山」を使っていましたが、あるとき影響を受けすぎた人がいて、使用をやめました。(♯)

Q.すべての分野のヴォイトレをしていらっしゃるのはなぜですか。

A.声の基本ということで、求めに応じてきた結果です。声の利用先はどこでもよいし、どこへでも使えなければおかしいと思っているからです。声をとても高く出せるようなレッスンがあっても、それで邦楽や役者やビジネスマンの声にも活かせなければ、応用で…

Q.ワークショップで教えて、どんなことに気づかれましたか。

A.私も10年以上、40、50名の合宿で、初日に自己紹介の歌一曲披露をしてもらうことを続けてきました。他の主催するワークショップでは、1分で自己紹介+PRで演じてもらっていました。そこでキャラとして印象に残る人と、歌唱や演技力として印象に残る人は…

Q.レッスンでの生徒の声をみて、成果がわかるのですか。

Q.レッスンでの生徒の声をみて、成果がわかるのですか。 A.生徒の声単独では無理ですが、過去との比較という、トレーナーと生徒との関係でみると大体つかめます。トレーナー自身が述べるのでは、まだまだ不完全、かつ、主観を逃れられないのです。生徒の…

Q.声の表現力に気づくきっかけは。

Q.声の表現力に気づくきっかけは。 A.1990年代に入り、研究所で合宿をやっていたときに、全参加者の歌が、表現として成り立たなかったことがありました。そこで想いをことばで語らせたところ、聞いている側にも、そのモノローグのいくつかにリアリティが…

Q.トレーナーの与えるメニュは、すべてトレーナーはマスターしているのですか。☆

Q.トレーナーの与えるメニュは、すべてトレーナーはマスターしているのですか。☆ A.トレーナーやメニュにもよると思います。ジャンル、考え方、価値観もそれぞれです。 できたことしか教えられないとしたら、それは過去の自分の体験だけに基づいているか…

Q.「トレーニングのチェックシート」を教えてください。

Q.「トレーニングのチェックシート」を教えてください。 A.毎日の体調、やる気、声の調子をチェックしましょう。トレーニングの内容や時間をノートに記録していきましょう。 Q.よい声に対する判断の基準や厳しい認識力をつけるには。 A.今の自分の状…