28.福島英
A.4次元、5次元…11次元のような話は、専門書をお読みください。レッスンのなかでレッスンが消えてしまうのが、トレーナーもスタジオも消えてしまうのが、上の次元です。声も消えてしまうとすると、二つ上かも。どうせ一つ上さえみえないから、どう考えてもよ…
拙書からの質問ですね。Q&A集に原則的な解決の一つとして上げた例では、「高い声で大きく出せない」「大きな声で高く出せない」のようなことですね。ある問題が起きたときにもう一つ、別の軸の要素をみつけて組み合わせてみるのは、よく使います。その間を…
A.そこは、そのプロの仕事です。私は、何でもやろうと努めていますが、なんでもできるわけではありません。ここに来ている、その道何十年の人たちを前に、そんなことはしません。私にとっては、歌や朗読よりヴォイトレの方が深いのです。 私は、今のプロの…
A.声だけをみると不調だらけです。未だに完成、実現とは程遠い、未熟です。しかし、声だけで生きているのでないから、そのときは、どこかで何か別の事でも調子がよければよいと、あまり気にしません。私自身は、声で競うところにいないのです。他人の声を…
A.人にとって声は何なのかということです。声によって人生は、人はどう変わるのか。声から宇宙や人類、人間の存在理由を知ること。声の共鳴、共振、共感、共時性。声と宗教、芸術、生活、社会など神羅万象に至ります。
A.姿勢のリストは、結果的には、フォームです。身についていくとそうなる、そう感じる人が多いという目安です。身につけていくことがトレーニングのプロセスというのは、時間の経過によって変わるのです。どう使うのかという実践での動きを入れると、正し…
A.レッスンの現場では、いつもさまざまなことが起きます。それ以外に、私は他のトレーナーの報告や、生徒のレポートも目を通し、打ち合わせやカウンセリングでこたえています。そこで出てきた質問やカウンセリング内容やレポートを、研究所では、トレーナ…
A.ここへ質問というのは、最終的なレベルのことでしょうか。ということならば、私の思う発声が身につくとは、発声を教えている人の多くでさえ、まだ身についていないレベルのことです。 体で覚える、身につくという点では、私もまだまだ追い求めています。…
A.私は使いませんでした。小さすぎて不評であったアベノマスクは、十代の一部の女子には、口が小さくみえるのでデコを施して重宝されたという話も聞きました。火野正平のマスクや大坂なおみのマスクが話題となりましたね。
A.体は肉体、身は木の実のように研鑽して成熟させた中身の身です。身の上話、身から出たサビ、身を持ち崩すと言います。それは体では表せません。身は、人となる、人となりのように、なるのです。
A. 現場では、結果、効果に問題がなければプロセスはよいという考えが優先されます。しかし、プロセス、原因は知りたいし、確証を得たいと誰もが思います。 ブラックボックスの追求、これは、人に求められて伝えるために行っているのですから、その必要のな…
A.与えられた命、その借りを返すことです。命を使って何をするかが、生涯ではないでしょうか。([E:#x266F])
A.私の周りの声を使う仕事の人は、そのようにしています。ヴォイトレは、そうでない人をそういうことができるようにしています。私もそのような言動をとっています。声を身につけたくてくる人に、声の価値を再確認せずに声の修行も続かないからです。 しか…
A.「合唱団」とか「声楽」というのをイメージとして、別の意味で使うこともあります。個性が埋没して、マニュアル化された口の開け方や発声で、歌をオートマチックにこなしている、表現力やインパクトがない、など。「合唱団」あるいは、アマチュアの「声…
A.健康な人は声も気も若く、若々しく生きるのを声からお手伝いしましょう、声を出していると心身も元気になれる、という内容です。
A.「その程度で満足してはよくない」「もっと可能性のあるところはどこなのか」「さらなる絶対的な強みとなるのは…」実力のないプロに対しては、「バランスをもっと確実にするには」「丁寧につなぐには」「アラを目立たなくするには」などでしょうか。「よ…
A.私がヴォイストレーニングにあたり、最初に考えたのは、欧米の歌手や俳優の持つ声のパワーとインパクトとの差でした。 それとともに、日本のヴォイストレーニングでの現実の成果、いったいヴォーカルの声そのものは、どうなっているのか、歌唱技術はとも…
A.私は初期に出した本への絶賛かつヒットに加え否定論調が出たのを不思議に思っていました。内容への具体的な言及がなく、自分に合わない、自分の判断と違うという主観的かつ感情論だけ、画期的な本なので、これまでの考え方やり方と異なるのは、むしろ当…
A.私には、新しい分野の仕事や人が先にきてしまうので、いつも未知のことを学び、体験させられています。当時、外交官、政治家、落語家、エアロビのインストラクター、演出家、デザイナー、モデルなどがいました。とにかく朝10時過ぎから夜の11時12…
A.それは、歌においては、必ずしも通用しないと思います。それどころか、特に普通の人やすぐれていない人に対して指導するには、逆になることが多いと思うのです。 著名なシンガーたちの元から多くの人がここに来ます。そういうシンガーは自分に似たのどや…
A.私が最初に紹介され飛び込んだのは、新設プロダクションの指導でした。当時は、演歌は作曲家、歌謡曲は声楽家(音大卒)がトレーナーでした。声楽の基礎に加え洋楽を知っている私にまわってきたのです。けっこう売れっ子のヴォーカルをたくさんもちまし…
A.正直なところ、私は、日本人の声楽家の発声の指導法にへきえきしていました。バランスを重視して共鳴の焦点を絞り込むだけのもので、ドラマ性がなかったからです。音楽的感性が乏しいこともありましたが、この分野が未熟ゆえ、すごいものかおもしろいも…
A.海外のトレーナーにとっては、日本人はお客さんですから、国際友好でほめてくれます。そういうことをトレーニングの根拠、権威づけにするようなことは愚かしいことです。お金を支払って学べば、どんな実力でも、異国の人として友好的にサポートしてくれ…
A.私自身、10代で声がとても弱かったのです。トレーナーとしてもっとも多忙な頃になって、深くひびきのある声が安定してきました。初期条件(素質、形態、形状、遺伝的なもの)も一人ひとり違いがあります。私ののどや声帯は、結果からみると、恵まれて…
A.結果として、声と耳さえできれば、すぐれた一流の歌唱ができるわけではないことも思い知りました。他人を厳しく判断し、伸ばす能力と自らがそれを実践する能力は別であると思います。ちょうど歌手とトレーナー、役者と演出家のような違いがあるのでしょ…
A.私は日本において、ポピュラーのトレーナーよりも、私なりに認める一流レベルの役者や声楽家の基礎レベルで、原理をつかんだところから発展させてきました。(日本の声楽でも声の基礎トレーニングにおいては欧米に並べられるだけのものはあるということ…
A.教える相手の求めることに教える内容を合わせ、理解させることが大切です。 コーチングといって、本人に関心のあること、本人の意見を活かせるようにしていくテクニックを学ぶとよいでしょう。プロービングといって、不明確な点の確認、チェックをくり返…
A.安易に褒めることは褒め殺しとなり、実力をつけたり自立することを妨げ、信憑性をゆがめてしまうことが少なくありません。(♯)
A.私は、ヴォイストレーナーとしてだけでなく、演出家、プロデューサーの眼からもみています。ここでいうヴォイストレーナーとは、体の原理に理想的に声を取り出す人という意です。 せりふや歌としての力は、その人自身の持つ声だけでなく、ことばの表現力…
A.声をこのように分けてみます。 a・・・自分のあこがれの俳優、ヴォーカリストの声 b・・・プロとして共通ベースとなる、俳優、ヴォーカリストというものの声 c…今の自分の声(よい状態のときの声) d…今の自分の中でもっとも使いやすい声(主観的判断での…