A. まずは、場数を踏むこと、慣れていくことだと思います。実践の場においては、何を伝えるかということを第一に考え、目的をはっきり持つことです。そして、何よりも、聞いている人が、何を求めているかということを探り、それに応えることでしょう。その…
A. 昔から、たくさんの人のスピーチや話で、感動してきました。それは、声や話し方だけでなく、その人のキャラクターが魅力的というのが、特に日本の場合は、顕著ではないでしょうか。 TEDなどを見るとよいし、日本の番組の中でも、MCやゲストの話から学べ…
A. 確かに、その差は明らかに大きいと思われます。というのも、最低限のレベルにおいて、慣れというのがありますが、そういった機会を、日本人の教育現場では、ほとんどとっていないからです。人前で話す機会を多く得てきた人との差は、むしろ広がっている…
A. コロナ禍以降、ズームなどによるバーチャル空間でのやりとりが多くなりました。そこでは、あらゆる身体性が失われます。ただ1つ、残るのは声です。 確かにデジタル変換されているのですが、それでもその人らしさは伺えます。マンツーマンでしたら、表情…
A. 相手の性格や人間性が知りたいとなれば、のことです。手紙でも筆跡などで少しは伝わりますが、メールになると、文章力以外は、ほとんどわかりません。 電話の声になると、その声の中に、信用できるかどうかという判断できる材料が入りこみます。 映像で…
A. とても使いやすいからです。確かに、明確とか記録とか考えると、文字や写真、映像などがその後に出てきたように、そういったものが使われます。 しかし、それらは、結構、ツール等が必要です。手間もかかります。 話は、人間が自分の身体の声を使って、…
A. とてもわかりやすい例でいうと、話すことによって、それだけでお金をとっている人がいます。講演する人や噺家、MCなど、セールスマンなど、それで商品を売る人を含めると、とても多いです。 逆に話すことでお金を払っている人もいます。夜のお店などに行…
A. 話す力がつくと、いろんな人に求められるようになるからです。承認欲求も満たされますし、何よりも、仕事や生活において、相手が関わってくれるようになってくると思います。あらゆることにおいて最初のきっかけは話すことです。メールから始まったとし…
A. 日本人は、感性によって動くところが多く、理屈や数字での説得を嫌います。小難しいことを言うな、とか理屈屋とか、屁理屈とかいわれて、聞く耳を持たない人も多いわけです。経験主義が長い間、通じてきたせいでもあります。長老制の村社会だったからで…
A. 議論で相手を説得する形になることは、あまりよくないことです。武道は戦わないで勝つのが最上の策とされています。戦う時点でリスクがあるわけで、最もよい戦法ではないのと同じです。戦争も外交交渉なら起こさずに済むのです。
A. 身体機能に関しては、もともと、人間が生物としての共通の物理的構造、生理的機能などを持った原始的なものがあります。次に、民族別に、あるいは、職業別に、差異があります。 そのなかでも、個人的なレベルの差があるので、個人別になります。さらに、…
A. 欧米は、技術に関しても、人間に依存せず、誰が行っても一定の成果が出るように道具を作ります。つまり、人間の能力をあてにしないのです。 しかし、日本の場合は、人間の技術の熟練によって、道具の潜在力を拡大させていくのです。つまり、名人ならそれ…
A. これを造化といいます。本来の自然が内に秘めている秩序ある働きを、取り出すわけです。芭蕉が、「笈の小文」で指摘しました。
A. 運動能力を高めるのに骨格筋を鍛えるというのは、筋生理学的に常識で、筋繊維の肥大によって、より大きなパワーを発揮させます。ただし、日本の武道では、筋力を単独で鍛えることをしないで、骨格の構造に用いて動作する、気と骨を使うというイメージで…
A. 骨盤は、寛骨(腸骨、恥骨、坐骨)、仙骨、尾骨の3つの骨からなります。人体の中では、最も大きな骨格で、上半身を支えています。
A. 腰を入れるというのは、日本人独自の骨盤を扱う表現です。ここで腰を入れるというのは、英語のバック、ヒップ、ウエストのどれとも違い、骨盤を使うことです。重心を低くするイメージです。腰を低くすることで地面に安定するのです。上半身をリラックス…
A. なかなか考えるに難しい問題で、欧米に近づくほど優れていると考えると、確かにそうなると思います。例えば、英語が、ネイティブのように話せないと。 しかし、日本人でもネイティブ並み、あるいは向こうの一般の人以上に、それを話せる人もいると思いま…
A. その外国人が、育ったところで見てきたのと、日本に来ると違っていたということでしょう。歩き方に関しては、日本人は結構、独特でした。欧米人と違うだけでなく、アジアとも違うようです。膝から下が外側に湾曲したO脚の人が多かったのです。
A. 確かに、そのようにいわれて、すぐにわかる人は少ないでしょう。日常にあたりまえのように組み込まれて使われていると、それだけを取り出すというのは、かえって難しいものです。例えば、歩き方や立ち方というものもそういったものです。
A. 私はイメージ言語と呼んでいますが、本当にあるとかないということではなく、多くの人が何かを習得するときに、感じるものです。それによって身体をより早く合理的に使いこなしたり、指導が効果的になされたりするためのものです。科学的とか解剖学的に…
A. くしゃみは、控え目にすることも難しいでしょう。 くしゃみは、脳の三叉神経が刺激されて、脳幹の中枢が反射を引き起こします。 呼気圧が高まり、一気に出るのです。花粉やウイルスなどを防衛反応で外へ出すので、抑えることができないのです。肘やハン…
A. ぱっと聞いてみて、そのときの不自然や違和感を大切にしてください。何回も聞いていると慣れてきて、だんだん、欠点が目立たなくなります。時間をあけて聞いてみるとよいでしょう。 声の大きさ、話すスピード、発音の明瞭さ、アクセント、イントネーショ…
A. 途中でも「あなたの話をまとめると、こういうことですね」「はい、大体、そうです」と言わせたところで、「はい、ありがとうございました」で、締めくくる。 ともかく、どこでもよいから、「はい、ありがとうございました」で、切ればよいのです。 会場…
A. 立て板に水、音吐朗々といわれますが、それは、話す方も聞く方も心地よくスマートに感じるようでも、説得力はあまりないのです。流暢に話すこともテクニックですが、内容が伝わり、相手の心が動くことからいうと、ただ流暢であることは、相手の心に引っ…
A. 話力には、いろいろな要素がたくさんあり、ケースによっても異なるので絶対的な正解はありません。ただ、1ついえるのは、相手が受け入れやすいようにすることです。そのためには、相手の気持ちを考えるわけです。ですから、相手の顔色を見ながら話さなく…
A. ラジオのニュースなどを元にすると、1分から1分10秒、長くても1分30秒のようです。長くなるとわかりにくくなるからです。1分間で文字にして、300字から400字くらいになり、さらに早口だと多くなります。3分間スピーチといっても、1000字以上になるわけで…
A. 相手に対してリアクションをとると、相手に好意を持ってもらえ、相手も話しやすくなります。そのために、うなずきや言葉がけ、復唱などもあります。 最もよいのは、笑顔で、ちょっとしたことで笑ってあげることです。もちろん、話にもよりますが、ややオ…
A. 人の視線は左から右に移りますので、向かって左の人が尋ねて、右の人が答える方が自然です。右の方が上手となっています。例外といえば、徹子の部屋の黒柳徹子さんとかタモリさんで、そのトークが中心になるため、右側に座っていました。
A. なぜ恥ずかしいと思うのかと聞いても、なんとなくという人が多いようです。挨拶されて恥ずかしいですかと聞くと、恥ずかしくはないというし、挨拶されて嫌な気分になりますかというと、そんなことはない、好感が持てるというのです。ただ、自分から言い…
A. 感情的な言葉などは消して、ていねいにしておきます。 発信したものは、どこかに出るリスクも踏まえて、感情的な文言は出さないようにします。 第三者が見ることも考えておきましょう。こちらに不利なことがあるようにしないほうがいいからです。 一部分…