発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q23:声を出すとき、意識はお腹においているが、胸に手をあてている人がいます。胸も意識をおいた方がよいのでしょうか。

A:胸に手を当てているのは、ひびきを確認するためですが、手をあてるために肩が上がってしまうことも多く、あまりお勧めしません。お腹は、何をするときでも腰の中心だという意味で意識をおきますが、だからといって、歌を歌うときに意識したりお腹を使うのではないのです。体を動かしやすくするためのトレーニングレベルで意識することに過ぎません。横腹を突き出して声を出すこともトレーニングの一つです。スポーツ選手が腹筋や腕立てをやるのと同じことです。そういうトレーニングをすることで体が動きやすく、歌うときにしぜんと働きやすい方向にしていくために行なうのです。