発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q255.日本人のハンディがあっても、外国人を超えられるのか。

A.これはとても難しい問題だと思います。あなた方が盲目の人の、聴覚の感覚を今から得られるのかということを考えてみればよいと思います。盲目の人は目をつぶっていても、杖一本で歩けるのです。耳を通じて見えるわけです。外国人で歌っている人たちは、そういう人です。日本でも、ピアニストとか、バイオリニストは同じです。

ヴォーカリストもミュージシャンですから、本当のことでいえば同じです。教育をするとか、基本の勉強をするとかのレベルではありません。日本のヴォーカル志願者には、ベースの音が少し狂っているのが指摘できない、ドラムが入りそこねたのがわからないという人も少なくありません。バンドの人ならすぐにわかるレベルのことです。

それは基本の勉強というよりは、感覚がそこにいたっていないのです。だから、逆に考えた方がよいと思います。それだけやれば、やっていけると考えた方がよい。外国人と比べるのはよいですが、優劣を競う必要はないと思います。