A.声を深くするというのにも、いろいろとあります。たとえば、体の中に声のひびきがこもって、前に出てこない場合、暗い声のときにフラットするようにみてしまいます。
明るくするというのは、印象面のことで発声で音色を明るくすることとは異なります。トレーニングでフラットしても、音感がずれていなければ、歌の中では影響はしないはずです。音楽が入っていて、それが一つの感覚として出ていたら、それが音にヒットしてでてくるからです。
音程が乱れるとか合っているかわからないとしたら、音楽が聞けていないわけですから、耳を鍛えることからやりましょう。
声はこもらせず前に出すことです。平たくしたり、落としてはいけません。そのためには、声の芯が必要で、それをとるときに一時押しつけがちになることもあります。このあたりは、ことばで伝えにくいところです。
いずれ、自分が気持ちよく聞こえているものを、気持ちよく出すわけです。そこから外れていたら、どこかおかしい、自分で変だな、いやだと思わないとおかしいのです。感性が、まだ高まっていないということだと思います。つまり、トレーニングと声は切り替えることです。
体のことに関しては、いろんな人がいます。しかし、医者の専門範囲のことはお医者さんに相談した上でプログラムしていくことだと思います。無理をすると体にきます。特に、喘息や呼吸器官のことは、最初に問われることだと思います。