発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q347.ことばではわかるのですが、できないのです。

こういう世界というのは先にできてしまうものです。ことばもできてからわかるのです。だから、できていないということはわかっていないということです。そこで格闘しない限り進みません。その使い方では「できる」ということと「わかる」ということは違い、「わかった」から「できる」というのではないのです。どこかで見えていなくてはいけないのですが、皆がいっているような「わかる」「わからない」というようなことではないです。瞬間的にサッと見えているところで取り出せないという方向でやらないと、息が身について、声が身について、そして歌が身につく、というような順にはならないはずです。

伝える努力をしなさいといつもいっています。その世界に入ることから、取り出すことをきちんとすることです。そうしたら音程やリズムやメロディが気にならないはずです。こういうことができてしまっても間違うというのは、根本的な感覚が違っているからです。舞台でやらないことを想定したらトレーニングもやらない方がよいということです。