歌の音域が広すぎるからといって、その曲をあきらめることはありません。声域をカヴァーするやり方は、いろいろとあります。
歌はだいたい1オクターブと2、3音の音域で成り立っています。一番下の音から一番上の音まで一気に上がったり下がったりして、すべての音域を曲のどこかで全て使っているような曲はほとんどありません。低音で始まり、少しずつ上がって、サビで最高音を使っているようなパターンが多いのです。一般的には、曲の最高音が自分の一番高い声になるようにキーを設定します。しかし、これは最高音の出てくる頻度でも、違うでしょう。
音域を狭くしてしまう方法もあります。例えば、低い音からミソドレミファソラと1オクターブ半ほど上がっていくのに、最初のミソは低すぎて出ない。その時にはミソドをソソドとかソドドとか、ドドドにして歌詞をつけてください。それほど違和感はないでしょう。コードの中で処理してしまえばよいのです。低音は、もともと話し声に近いのですから、語るようにしても構わないでしょう。
もちろん、女性なら裏声を、男性ならファルセットを使うと、そのまま歌うこともできると思います。自分の音域を知りたい人は、歌から考えましょう。歌によって違ってよいのです。