発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

★Q556.私はつっぱったような声になりがちです。うまくビブラートをかけたいのですが。

 ビブラートをテクニックとして、演出的効果をねらうならば、つけたいときに効果的につけられて、取りたいときは不自然にならずに取り去ることのできるものでなければなりません。自然につくのは、必要以上に目立たなければ構わないでしょう。
 感情を表現したい部分で、意識的にそれを声に拡げて強調することにより、聴き手に気持ちが伝わるならよいでしょう。ただし、声のふるえ、自分の意識でコントロールできない声ゆれはよくありません。どんな曲にもビブラートをつけた方がよいということではありません。声をひびかせず、ことばをおいていくように歌ったり、語りかけ口調やスタッカートっぽく歌う曲もあります。マイクにエコーがかかるので、あまり余計にかけなくてもよいでしょう。
 基本のトレーニングに専念しているうちに、自然と声が響き、息と体の動きが一致し感情が声に集まって、波動がきいてくるようになるのが理想だと思います。