発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q649.日本語で歌うのが苦手です。日本語でしっかりと歌えるようになりたいのですが、よい勉強法はありませんか。

A.日本語は、歌としては扱いにくい言葉です。口先でも適当に発音できてしまうので、深くない発声に慣れています。さらに今のように音響加工が加わると、どんな声でも通じるので、よけいにわかりにくくなります。多くの人は、イやウの発声でうまく声が出ません。充分な声域や声量がとれず、言葉も途切れ途切れになってメロディにのりにくいのです。日本語を深い声で歌おうとすると、かなり意識的に努力することが必要になります。
 日本語そのものを日本語として歌いこなすノウハウは、演歌のなかに含まれています。ロック、ポピュラーは、感嘆詞やカタカナの言葉、英語を多用して歌いやすくするような工夫をしていますが、根本的な解決にはなっていないようです。