A.歌にビブラートをつけた方がよいという人と、ビブラートさせてはいけないという人がいます。これはビブラートがどういう状態を示すのかが使っている人によって違うので、どちらがよいとは言えないのです。この定義の違いについては、地声や生声、裏声、頭声、ファルセット、ミックスヴォイスなどでも、混乱がみられます。
ビブラートをテクニックとして、演出的効果をねらうならば、つけたいときにつけられて、とりたいときは取り去ることのできるものでなければなりません。しぜんにつくのは、必要以上に目立たなければ構わないでしょう。ビブラートではなくて声のふるえ、自分の意識でコントロールできない声ゆれはよくありません。