A.何年間レッスンを受けたから、ここで終わりなどというような義務教育のような考えでは意味がありません。トレーニングを受けようとしたときの意思が本人であったように、やめるときもまた本人の意思ではないでしょうか。
クラシックの世界では一人の先生に10年付きなさいと言われます。よいところだけでなく、先生の癖まですべて学び取るまで徹底的に技を習得するのです。それはあくまでも伝統芸能であるがゆえにそういう態勢をとりますが、ポピュラーの世界では伝統よりも、その時代の求める個性が重要になるわけです。技術の習得はクラシックほど徹底的なものは必要ないかもしれません。ですので、基礎・基盤が身に付き自分である程度判断基準が分かってきたら、自分の持ち味を生かしていけばよいのではないでしょうか。