発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q976.俳優と音楽をやっています。声というものに通じるものがあって、重要なものだと思うのですが、レッスンをやったことがありません。

 舞台でどこまで声や呼吸が必要かというと、ケースバイケースです。その最大の要求に対応できる体づくりをめざすのがトレーニングです。水泳の選手と同じで、肺活量が大きいからよいのではない。それだけ鍛えられて、その場で瞬時にコントロールして使えるようになっていることが必要です。
 今の日本人に発声のことや呼吸のことを教えるのが大変なのは、その必要性が入っていないケースが多いからです。目的とする歌、あるいは自分の歌のレベルが、呼吸も体力も必要なければ、それは身につく必要もなく、トレーニングをする必要性がない。せいぜい柔軟くらいをやっておけばいい。