発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1007.「ハイ」というトレーニングとせりふや歌が結びつかないのですが。(T052)

A.声については、しぜんに出せている状態から、少しずつ「ハイ」でできる一番よい声、深い声にし、その声をせりふや歌にしていきましょう。本当に楽しくて、お腹の底から声を上げて笑うときの声を出してみてください。懐かしい人に会って思わず「アッ」というときの声、お年寄りが倒れるのを見て、「アッ」というときの声、そこにある生き生きとした表現を感じてみましょう。トレーニングでは、その人にしかない魅力ある声を、そのまま使えるようにしていきます。その原点の声を取り出すために「ハイ」やことばのメニュがあるのです。
 トレーニングのときは、つい声を出すことばかりに気がいってしまうものですが、自分の普段の声や、感情が入ったときの体の状態なども、思い出してみましょう。しっかりと「ハイ」が取り出せるようになったら、次はその声で1フレーズずつ読んでみてください。