A.「青い」ということばを、体でひとつに握っていると、連続して言うことで、「青い、青い、青い・・・」と聞こえます。ことばを口の中で作ったり、感覚の中でばらついていると、だんだん「オイア、オイア、オイア・・・」と聞こえてきます。「青い」の「ア」に対して「オイ」は高くなるからです。読みの中では一段と強まってしまい、体で声になる前に、ばらついたことばとして出てきてしまうことになります。
日本語は、強弱ではなく高低で意味をつける言語です。また、日本の教育では「読み間違い」は注意されても、声に表現をこめることについては注意も受けることがなく、「きょう・わ・た・し・は」と読んでも、文字と合っていれば間違いとはされないのです。そのような背景もあるので、なかなか掴みにくい感覚なのですが、日々ことばのトレーニングとしてやっていってください。歌詞読みのブラッシュアップにもつながっていくと思います。歌詞が自分のことばになっているかどうか、そこに自分の体と心が動いているかどうか、しっかりとチェックしつつ、課題を進めていってください。