ヒット曲をピアノの伴奏に合わせて、しっとりと歌うというような歌い手や客が多くて、店もそんな感じを求めている。年配のジャズ愛好家のプレーヤーが、若い子を入れているスタイル。それなら、ヴォーカルはいらない。バンドの中で楽しんでいる本場でも、MC代わりか、ビジュアル代わりでしょう。バンドは、ヴォーカルが歌うとき、つまらなくしています。インストをやるときはのりまくる。というのも、日本のヴォーカルにそこまでセッション能力のある人が、あまりいないのです。表面的には、きれいに歌ったり、美人で、お客さんを呼んだりするにはいい。けれど、そういうものを本当はぶち壊していかなければいけない。別の要素が強くなってしまうけれど、音楽自体もぶっ壊していく。日本の歌はいい味を出している歌い手もいます。それは世界観、その人の得てきた音楽だからです。