行き着くところに行き着いたら、音の流れなのですから、心地いいと感じたら、自分の免疫力が増すわけです☆。聞いている人が、元気が得られたり、疲れがふっとんだりする。今のヴォーカルは必ずしもそうではありません。だから、私は日本ではあまりライブハウスに行かないのです。時間まで待つのに疲れるし、聞いて集中するのに疲れるし、出たら悪いかなと気を使って疲れるし、あまりいいことがない。自分が感動する、いいなと思うことが一番のベースです。それを自分で置き換えてみたらどういうふうに出てくるのか。置き換えが必要ですね。音の中でたくさん試行錯誤しておくというのが一番必要だと思うのです。そこに何が見えるかという、そこでの世界が一番のヒントですね。だいたい歌を歌うというかぎりは、何かで感動して、何かで心動かされているはずです。ただ、それを自分がやったときに同じものは絶対に出ないです。そのレベルのことでどう違うものが出てくるかということを練りこんでいかなければいけません。