発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1122.声区について知りたい。

A.歌を歌う際に意識をしなくてはいけないのが声区の問題です。音楽には音域というものがあり、多くの歌の場合、地声の一辺倒で歌いこなすことは難しいでしょう。声区には一般的には2声区と3声区に分ける考え方があります。

2声区・・・「胸声区」と「頭声区(仮声区も含む)」
3声区・・・「胸声区」と「頭声区」、「中声区」

 声区は低声区・中声区・高声区と捉えると分かりやすいと思います。つまり、音域によって声の当てる(共鳴させる)部位を変えるのです。声区と声区の間では分裂(音色の不一致)が起こるので、歌手はそれを融合させ、音色を統一させなければなりません。単に個々に声区だけ取り上げ独立させていては意味を持たず、それぞれがスムーズに自由に移行しながら歌えるようにしなければなりません。自分はどの音域で声区の融合をさせなくてはいけないか知りましょう。原語では発声時(声帯の使い方)での区別ですが、歌い手は現実として、起きてくる声質の変化からとらえれば充分でしょう。(♭Π)