発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1362.全力でシャウトの練習をした際、喉が切れて出血してしまいました。息だけで行っても、喉は切れるものなのでしょうか?

A.喉が痛くなるような声の出しかたは、絶対に避けるべきです。血が出たようならば、早めに耳鼻咽候科にかかって下さい。その喉が痛くなる練習を続ければ、声を失うのは時間の問題です。シャウトは、声の出しかたをきちんと習得するまではあまり勧められません。本当に正しい声を出せていたら、喉はほとんど疲れません。正しい声は、音量を大きくも小さくもできます。息を吐く練習は、喉には負担があまりきません。しかし、叫ぶ時と同じフォームでやっていたら、意味のないトレーニングになりかねません。それに、声帯はそれ自体が筋肉ですので、しっかり合わさった状態でないと本当にトレーニングにはならないです。

 喉を壊す歌い方をしている一番よくみられるタイプの人は、息を大量に吐くタイプの人です。勢いよく大量の息を吐く事が声量に繋がると思っているのだと思いますが、それは違います。喉を勢いよくひっかくようなものです。とにかく、声のしくみをよく勉強して、大きい声が出るプロセスを変える所からはじまります。(♭∀)