A.昔、美川憲一さんが、低音の魅力で世間を賑わせていました。今とは違い、ノーマルな、物静かで若い青年として知られていたので、今とは違うファンが多かっただろうと思います。その頃は、低音の魅力で売っていた男声が何人もいました。女性には絶対真似のできない低音の魅力。子供心にも、とても格好良く見えました。もちろん、高い声の男声歌手もたくさんいたのですが、上手いとは思えても、格好良いとは思えませんでした。
クラシック界でも同じような事があります。流行りの声、流行らない声、良い声だけど一昔前の声…など。流行はとても大切です。でも、それは流行でしかない、ということも忘れてはいけません。流行りの声を追い求めて、真似することも悪いことではありませんが、流行の声とは似ても似つかないからといって、自分の声を卑下してはいけません。あなたの声は、あなたにしか出せない、大切な声なのですから。(♭Ξ)